久しぶりに笑いっぱなしのおもしろいバラエティ番組を観ました。
8月13日、日テレ放映の 「ダウンタウンvsZ世代 ヤバイ昭和あり?なし?」 です。
提供バックなど昔っぽい画の感じ
2021年の流行語にもなった ‟Z世代” は、1990年代後半から2010年あたりの、生まれながらデジタルネイティヴ。なにやら 「もう先がない」 感がしてあまり好きな表現ではないのですが。
しかしかつての ‟新人類” 的な、価値観の違いどころか掴みどころがなく、オトナからすると見下していた対象と異なり、人権意識や多様性への寛容、SDGsの面で、むしろ中高年が引け目を感じる存在であることがZ世代の特徴でしょう。
現在からみると、あらゆる面で無法状態だった昭和の価値観、文物をZ世代はどう思うのか。こういう番組はテレ東の池上 彰さんMCで、なくもなかったですが、ダウンタウンがMCとなるとやはり訴求力が違う。
家風呂のある世帯が6割、「5日に1度はシャンプーを!」 の入浴習慣から、公共乗り物・屋内での煙草プカプカ、原付のノーヘル、乗車率300%の通勤地獄など 「ありえない不潔」 「自由すぎる」 と顔をしかめる若者の昭和のイメージは、「不便」 「暴力セクハラ当たり前」 で 「生きていけない」 世の中。とても憧れる過去ではないわけです。「はい バカにされました」 と、松ちゃん苦笑の連続。
ネズミ捕り、ハエ獲り紙、水銀体温計、赤チンキなどオールドすぎる遺物はともかく、住所がバッチリ載ってるタレント名鑑や、危険な遊具、縁日のカラーヒヨコ、男女問わず裸になっての乾布摩擦、スパルタ教育などは 「狂気の沙汰」 と言わずしてなんでしょう。
Z世代の出役 あまり知らない...
3時間たっぷりの長尺で、不幸の手紙とかこっくりさん、睡眠学習枕にスタイリーなどインチキ商品から、ユリ・ゲラー、宜保愛子、泉アツノ、オリバー君などの ‟昭和のバズッた人” を紹介するなど話題さまざま。どんだけインチキだったんだ...
ダウンタウンMCということで、はったい粉なる、関西の麦を炒ったおやつやポン菓子、牛乳ビンのフタの遊びなどを実演してみせる小企画も良かったですが、いちばんは松ちゃん発と言われるテレビ用語の検証コーナーでしょうか。
「スベる」 「ダメ出し」 「ドン引き」 「噛む」 「食い気味」 「へこむ」 「寒い」 「イラっとする」 「かぶる」 「からみにくい」 「ドヤ顔」 「グダグダ」 など、ダウンタウンのトーク中に松ちゃんが使い始めたワードと言われ、たしかにそうだろうと思います。
「関西芸人が昔から内輪で使ってたのを東京で言っただけ」 と謙遜していましたが、ダウンタウンが使ったからこそここまで普及したのでしょう。
昭和の大物、大橋巨泉、欽ちゃん、ドリフなど、一般的になった言葉の生みの親はおりますが、松ちゃんのそれは異様に数が多い。SNS時代になって、世間的に文字を打って会話する機会が増えたせいかも知れませんね。
自分としても、昭和なんて真っ平ゴメン、今の方がいいわぁ、と感じたものですが、日本経済の沈滞だったり気候変動だったりと、将来がお世辞にも晴朗でない現況をみると、若者が気の毒に思えたり、決定的破局を見る前に骨になれそうなことが幸運な気がしたり、複雑なものがあります。

