8月1日、テレ東 《CINEMA STREET 午後のロードショー》 枠で放映した 「パラサイト」 を観ました映画

 

 オリジナルは1998年12月、ディメンション・フィルムス配給公開の 「THE FACULTY」。邦題だと <半地下の家族> とまぎらわしいので記事タイトルは原題にしました。ファカルティとは教職員のこと。

 

 ‟謎の生命体が学校を襲撃?!” ‟この中の誰かは既に乗っ取られている...” との煽情的かつ安っぽい宣伝文句につられました。

 

 オハイオ州の田舎町ハリントン、フットボールでは少し知られた高校が舞台。優等生ながらいじめられっ子のケイシーがグラウンドで発見した干からびた物体...それは水を媒介に成長、人間に寄生するエイリアンでした。すでに教職員たちは体を乗っ取られており、それに気づいた数人の生徒たちは決死の戦いに挑みます。

 

 

 

 

 とまぁ、いかにもB級ホラーアクションではありますが、意外にも現在でもなかなかカルト人気を誇るらしい。というのも、演者が後年スター俳優に成長したそうで、主役ケイシーのイライジャ・ウッドが 「ロード・オブ・ザ・リング」 で、ジークのジョシュ・ハートネットが 「恋する40days」 や 「ブラック・ダリア」 で、デライラのジョーダナ・ブリースターが 「ワイルド・スピード」 でそれぞれブレイク。

 

 本作当時10代で、現在40代前半、映画やドラマでバリバリ一線で活躍する俳優たちの若き日の姿が観られるからのようです。

 

 舞台の高校はあんまりお上品でなく、日本でいうドグサレ学校。わかりやすいスクールカーストで、男子はフットボール部、女子はチアリーディング部が牛耳り、ナードは肩身が狭い。わずらわしさを避けるため友達を作らずひとりの世界に籠るオタク少女ストークリーに、転校生メアリーベスがお近づきになります。

 

 なんだか、福士蒼汰主演の 「仮面ライダーフォーゼ」 そっくりの設定だなと思ったんですが、アメリカの学園ヒエラルキーってどこもこんな感じなんでしょうか。めんどくさ~。

 

 しかし学校がパラサイトエイリアンに侵略されるなか、生徒たちは否応なく協力せざるを得ず。といって誰かがもう敵の手先になっているかも知れない。芽生え始めた友情と猜疑心が交錯するあたり、なかなか良く出来たストーリーでした。