5月8日~5月22日開催の大相撲夏場所は、横綱・照ノ富士関が12勝3敗で、3場所ぶり7回目の優勝でした。

 

 中日までに3敗。初場所十二日目で痛めたヒザは見るからに悪く、春場所は途中休場だったし、今場所も完走はムリかも知れないと心配でしたが、終盤7連勝で大逆転です。

 

 11勝4敗の隆の勝と佐田の海は盛り上げてくれましたけど、これが文字どおり綱の威信というものですね。結びの御嶽海戦にもし負ければ、大栄翔も含めて4人で優勝決定戦(トーナメント方式)のところでしたが本割りで決めました。

 

 

負ければ決定戦も、結びで完勝

 

 

 土俵にさえ上がれれば敵はない横綱。というのは大関陣があまりにもナニだからです。正代は5勝10敗、御嶽海は6勝9敗で、貴景勝は8勝7敗とひとりやっとこさの勝ち越し。千秋楽の正代戦、足出てたような気がしますけど、オマケでしょうか...

 

 先場所優勝の関脇・若隆景は不戦勝込みで9勝6敗。来場所ふたケタ勝てば大関の可能性を残しましたが、2017年以降の大関は高安、栃ノ心、朝乃山と地位陥落が多い。今の3大関の不振も合わせて、粗製乱造気味というか、推挙する理事会にも責任がありましょう。

 

 そんななかで期待が持てるのは、小結で8勝7敗の豊昇龍、前頭二枚目で10勝5敗の霧馬山、9勝6敗の琴ノ若でしょうか。ビッグオーバー目前、という感じがあります。

 

 今場所は7日目の 《新感覚!大相撲中継》 と銘打った日が本当におもしろかった。ビギナー向けにわかりやすく、のコンセプトで元白鵬の間垣親方と俳優の松重豊さん、若嶋津&高田みづえ夫妻のお嬢さんでモデルのアイリさんをゲストに、SNSも使って2時間あっという間の楽しさでした。

 

 これに比べると、解説でなぜか登場頻度の多い北の富士さんや舞の海、元嘉風の中村親方の湿気た解説はなんとも食傷気味。残念にも元稀勢の里の二所ヶ関親方が審判部に異動になり、解説に出ることがなくなってしまったので、間垣親方の出番が増えるといいなぁ。元安美錦の安治川親方もヨイ。

 

 毎度取り止めのない、夏場所の感想でした。