1月9日~1月23日開催の大相撲初場所は、関脇・御嶽海関が13勝2敗、3度目の優勝でした。

 

 これで大関昇進が決まり、26日に伝達式がありました。関脇に在位すること通算18場所、2021年は全6場所で勝ち越し、直近は9勝、11勝と来ていたので文句なし、やっとやっとの大関です。ついでに結婚も発表したとのことで、めでたい尽くしですね。

 

 

千秋楽は、照ノ富士力入らず

 

 

 一方、十一日目まで10勝1敗と先頭にあった横綱・照ノ富士は、十二日目の明生戦で肩すかしされた際、土俵下に飛び降りてしまいました。

 

 ヒザの悪い照ノ富士には、これがいちばんやりたくない負担。やはり痛めたようで、以後土俵に上がるのが精一杯という失速でした。これまで圧勝することで土俵から落ちることを回避してきましたが、相撲を取っていればいつかは起こりうる事態です。

 

 来場所までに回復するかどうか...なんだか2017年3月の大阪場所十三日目で、左上腕を負傷してしまった稀勢の里を連想してしまいました。横綱としての致命傷にならないことを願います。

 

 上位陣では、大関の貴景勝が四日目から休場。正代は終始黒星先行、勇み足での拾い勝ちを含めて6勝9敗のヒドさでした。どうしちゃったんだろ。

 

 先場所で活躍した阿炎(あび)はまたしても優勝争いに絡み、12勝3敗。188cmの長身と、長い両手での押し相撲が堂に入ってきました。強さはホンモノでしょう。

 宇良(うら)も前頭二枚目で8勝7敗の勝ち越し。新番付での三役があるかも知れません。ひと場所でも三役になれば、引退後に “元幕内” でなく “元小結” と呼ばれますから、これはぜひとも欲しい称号です。

 

 前頭三枚目の玉鷲も8勝7敗の勝ち越し。この方、2008年初場所での関取昇進から満14年どころか、2004年1月の初土俵から1391日休場なし、という鉄人です。競技の激しさからして信じられない。現在37歳。同じく鉄人だった白鵬も32歳ごろからは休場がちになりましたから、その偉大さがわかります。

 

 白鵬といえば、間垣親方として先場所八日目での初解説がおもしろすぎたので、初場所十一日目での二度目の解説を楽しみにしていたのですが、実況の吉田 賢アナがあまり話を振ってくれず残念でした。やっぱり三瓶宏志アナの方が良い。

 

 その間垣親方、このたび浅草の観音裏にあった老舗料亭の土地を買い取り、今年定年を迎える宮城野親方を継承して新部屋創設の準備中だそうです。内弟子の石浦は、11勝4敗と好調でした。

 

 下位では、豊昇龍(22)が11勝4敗、琴ノ若(24)が11勝4敗と若手が大勝ちしたので、今年の飛躍に期待です。

 

 幕尻で初入幕した “大鵬の孫” 王鵬(21)は終盤に5連敗してしまい、7勝8敗の負け越し。戻ってくるのに2場所かかりますからこれはイタい...

 

 自分も現役時代を知らず、なんだか妙に聖化されている “昭和の名横綱” 大鵬の名を背負わせるのは気の毒な気もしますけど、実父の元・貴闘力は、野球賭博で解雇されたクセにYou Tubeで相撲協会を中傷し続けるクズっぷりで、見限って離婚した大鵬三女の美絵子さんからは 「子どもたちにも角界にも金輪際関わるな」 とクギをさされているので、王鵬にはがんばって欲しいところです。

 

 とりとめないですが、初場所の感想でした。