本日は、当地ローカル 「ビルボードTOP40」(tvk) から “今” の歌手/ヒット曲に着目する 「みつまめジュークボックスレコード」。

 

 今回は、ADELE 『EASY ON ME』

 

 

 ちょうど5年前の当ブログで、当時のビッグヒット 『Hello』(過去エントリー) を記事にしていたアデルが、この冬も素晴らしいピアノバラードでシングルチャートのトップに立ちました。

 

 1988年ロンドン出身。

 19歳だった2008年のデビューアルバムが 「19」 で、2011年のセカンドが 「21」、2015年のサードが 「25」 と、若干ずれてきましたが、これは制作開始時の年齢であり、発売時ではないとのこと。

 

 2012年に母親になり、育児のための活動休止期間を経て2021年11月に4作目のアルバム 「30」 が発売になりました。制作に3年かけたのがわかります。

 

 『EASY ON ME』 は、10月にリードトラックとして先行発売。

 Spotify などデジタルストリーミングで圧倒的な評判になりましたが、この人の本領は “フィジカルのCDが売れる” こと。「30」 はすでに実売100万枚を突破しており、リスナーだけでなく、CD業界にとっての現人神なのです。アルバムは当然のごとく英米1位のほか、仏独豪など世界中で軒並み1位を獲得。

 

 「30」 発売にあたり、“今まで自分の内面をなぜか混乱の中に置いていたが、真実を知ることで健全な精神を取り戻し、やっと心から安心できる境地を見出した” と、かなりスピリチュアルなステイトメントを出しています。

 

 『EASY ON ME』 は “私をいたわって” というニュアンスでしょうか。“この川に希望が流れていたとしても泳ぎ出せるはずもない” “私たち二人のために私は自分を変えたけど、もうそんなことは止める” “私はまだ子どもだったから、自分でやると決めたことすら実行できなかった” などの歌詞は、レコーディング前に離婚したアデルが、ひとり息子に向けたメッセージとも言われています。

 

 クリスマスシーズンは例年、クリスマスソングが大量にストリーミングされ、ヒットチャートもスタンダード曲が席捲するものですが、この曲はさほど影響を受けず、クリスマス後には1位に戻っているのですから、アデルの圧倒的な人気ぶりが窺えるというもの。

 

 それではアデル 『EASY ON ME』(Adele Adkins/Greg Kurstin) ですヘッドフォン