最近、新聞やテレビで、動物園で飼育しているチンパンジーに、バナナを給餌することを止めた、という話題を目にしました。

 

 おさるはバナナが大好き-

 自分ならず、ほとんどの人類が信じて疑わないと思うのですが、実は自然界の真猿類にバナナを食べる習慣はなく、動物園で人為的に与えたのだそうです。理由はリーズナブルな餌代で、ハイカロリーが摂れるから。

 

 市販のバナナは甘く美味しく品種改良されているので、おさるが食べるとカロリー過多の糖分過多。

 

 この食生活のおかげで、おさるは毛並みが悪くなり情緒不安定に。太ったので運動不足になり、体調管理の面では悪循環。

 飼育員の方は、冗談抜きに 「さるが木から落ちる」 光景を目にし、野生の食生活に近づける海外の飼育法を取り入れることにしたと言います。

 

 

多摩動物公園公式 ある日の3食

 

 

 最近では野菜を中心に、キャベツ・にんじん・かぼちゃ・長ネギ・カブ・フキ・小松菜・ごぼう・りんご・オレンジなど、た~くさんの種類を与え、飽きずにバランス良く栄養を取ってもらっています。

 

 人間からしたら、まとめてお鍋で煮込んだら美味しそうですけど、おさるは硬いまま生で食べます。じっくりゆっくり噛んで食べることで食餌時間が長くなり、それが情緒の安定につながるのだとか。

 

 こうした食生活の結果、おさるの健康状態はみるみる良好になったとのこと。いろんなものをゆっくり食べるのが理想の食餌、というのはどの生き物も一緒なんですねぇ。

 

 しかし、おさる=バナナ という思い込みは、欧州サッカー界などでの差別行為を招いています。それを考えると、なんとも罪深い誤解をわれわれはしてしまいました。