みつまめの「このレコード聴いてみた」
「LIVE!VAMPIRES」
L.A.GUNS
古今東西あまり関係なく、みつまめのお気に入りレコードを披露している 「このレコ!」、今回はこのバンドのアルバムです。
L.A.GUNS(1992)
Vo:フィリップ・ルイス
G:トレイシー・ガンズ
G:ミック・クリップス
B:ケリー・ニケルス
Dr:スティーヴ・ライリー
COVID禍の巣ごもりで、家を片付けCDを処分する人が多いらしい今般、ブックオフになかなかの掘り出し物を見つけるチャンスが増えました。そんななかの一枚です。L.A.ガンズのライブ盤。
名は知っていたものの、音源を聴いたことがありませんでした。
ロサンゼルス出身のギタリスト、トレイシー・ガンズとかのアクセル・ローズが組み、<GUNS ’N ROSES> が結成されたのは有名な話ですね。
デビュー前にトレイシー・ガンズは脱退し、フィリップ・ルイスをシンガーに据えて結成したのがL.A.ガンズ。1988年1月に 「L.A.GUNS(邦題:“砲”)」 でデビューしています(全米50位)。
本作 「LIVE!VAMPIRES」 は、1992年3月に日本だけで出たライブ・アルバム。1991年8月のツアーからカリフォルニア州アーバインでの演奏を主な音源にし、選曲は1991年6月の3rd 「HOLLYWOOD VAMPIRES」(全米42位) からが大半です。
ボーナスのスタジオ音源2曲を加え、全8曲39分とミニアルバムの尺ながら、1stと2ndからも一曲ずつ選曲されているので、どんなサウンドのバンドなのかじゅうぶんわかりました。
ヘアスプレーなルックスから、典型的なLAメタルかとの先入観とは違い、フィリップ・ルイスの声質もあるでしょうけど、UKロックに近い感じ。アメリカでは 『THE BALLAD OF JAYNE』(33位) がヒットしたくらいでむしろ日本の方が人気だったそうですが、なんだかわかる気がします。
こののち、バンドはグランジ/オルタナブームに吹き飛ばされ失速。メンバーチェンジを繰り返すなか、トレイシーとフィリップが分裂し、ふたつのLAガンズが別々に活動するおかしなことになります。
2016年、両者は和解して合流。メデタシメデタシ...と思ったら、今度はスティーヴとケリーがシンガーを迎えてLAガンズを名乗り、2020年現在でもLAガンズはふたつあるらしい。どうぞご勝手に...
それでは、「LIVE!VAMPIRES」 に入っている曲から、『RIP AND TEAR』 をご紹介です。