みつまめの「このレコード聴いてみた」
「RAINMAKER」
FAIR WARNING
古今東西あまり関係なく、みつまめのお気に入りレコードを披露している 「このレコ!」、今回はこのバンドのアルバムです。
FAIR WARNING (1995)
Vo:トミー・ハート
G&Key:ヘルゲ・エンゲルゲ
G:アンディ・マレツェク
B:ウレ・リトゲン
Dr:C.C・ベーレンス
ドイツ出身で、結成は1989年。
もともとみんな ジーノ・ロート のバンドメンバーだったのですが、ジーノが音楽活動停止を決めて解散したあと、残ったウレたちはそのままバンドを継続し、ZENO 改め FAIR WARNING となりました(→ ZENO(過去記事))。
1992年5月に 1st 「FAIR WARNING」 でデビューすると、ジーノ譲りのスカイギターを駆使した華麗なギターワークとメロディックな曲調で、日本のメロディアスロックリスナーから一躍大注目を集めました。身もフタもない言い方をすれば、日本だけです(苦笑)。
本作 「RAINMAKER」 は、それに続くセカンドとして、1995年4月に発売されました。全14曲65分。
タイトルはアメリカ先住民が雨乞いの儀式に使ったサボテン製の打楽器を意味し、ヘルゲがたまたま所持していたので、レコーディング時にパーカッションで使用したことから付けたそうです。
内容は本当に素晴らしく、『ONE WAY UP』、『DON’T GIVE UP』、『PICTURES OF LOVE』、『BURNING HEART』、『GET A LITTLE CLOSER』 などなど佳曲がズラズラ。
『THE HEART OF SUMMER』 のように少々ポップすぎる曲があれば、『DESERT SONG』 や 『ANGEL OF DAWN』 のようにじっくり凝った構成を聴かせる曲があったり、アルバムとしての完成度も高いものがあります。
ヘルゲのスカイギターは高音域の広さをよく活かした爽快なソロだし、トミーの声はメロディックロックのシンガーにしてはへヴィーなので、妙な甘ったるさがなく、純メタル好きにもウケたのがわかります。日本だけでなくヨソでももっともっと売れるべきです。
それでは最後に、「RAINMAKER」 から、『BURNING HEART』 をご紹介です。