みつまめの「このレコード聴いてみた」
「FOREVERMORE」
WHITESNAKE
古今東西あまり関係なく、みつまめのお気に入りレコードを披露している 「このレコ!」、今回はこのバンドのアルバムです。
WHITESNAKE (2011)
Vo:デヴィッド・カヴァーデイル
G:ダグ・アルドリッチ
G:レブ・ビーチ
Key:ティモシー・ドゥルーリー
B:マイケル・デヴィン
Dr:ブライアン・ティッシー
今年完成したといっていたニュー・アルバム 「FLESH & BLOOD」 は、来年初頭まで発売延期になってたんですね。
2015年4月に出た目下の最新作 「THE PURPLE ALBUM」 は DEEP PURPLE 時代の曲のセルフカヴァー集でしたから、ホワイトスネイクとしていちばん新しいアルバムは、2011年3月発売の本作ということになります(全英33位,全米49位)。
9th 「RESTLESS HEART」(1997) から 10th 「GOOD TO BE BAD」(2008) まで11年のブランクがありましたから、“たった3年” で 「FOREVERMORE」 が出たのは嬉しい誤算でした。
90年代後半、ホワイトスネイクは半解散状態にあったようですが、2006年ごろにダグ・アルドリッチが加入し、ライブにしても曲づくりにしても安定して取り組めるようになったのが再始動の原動力になった模様。
「GOOD TO BE BAD」 が出るとツアーが好調、カヴァーデイルも気を良くしたようで、ほぼ同じ編成で新作のレコーディングにすんなり入りました。
WINGER とかけもちで参加しているレブ・ビーチが助っ人から全面参加になり、自慢のバッキングコーラスも担当しています。
冒頭の 『STEAL YOUR HEART AWAY』 から 『ALL OUT OF LUCK』、『LOVE WILL SET YOU FREE』 といかにもホワイトスネイクな湿度のある正統派ハードロックの趣きで、バラードの 『EASIER SAID TAHN DONE』 と 『ONE OF THESE DAYS』 はどちらも出色のクオリティです。ダグのギタープレイも円熟の域。
全13曲63分。すべてカヴァーデイルとダグで書いており、聴き応えじゅうぶん。このキャリアにしてこれほどのアルバムが出来るのはさすが。次作も期待できそうです。
残念ながらダグは2014年5月に離脱。長年貢献したのに、最後はかなり不快な思いをしたようですが、シンガーひとりがリーダーシップをとるバンドではままあることですね(苦笑)。
それでは最後に 「FOREVERMORE」 から、『STEAL YOUR HEART AWAY』 をご紹介。アタマの1分はダグのソロです。