本日は、最近読んでおもしろかった書物です
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・長江俊和 「検索禁止」 (2017,新潮新書)
著者は作家・脚本家にして、テレビディレクター。
深夜番組で密かなブームを呼んだ 「放送禁止」 や、「奇跡体験!アンビリバボー」 などを手がけた方で、ノンフィクション本としてはこれが初だとのこと。
SNS界にあふれる “検索禁止” のワード。
それはサーチしてしまうとグロすぎる画像が出てきたり、コンピューターウィルスに感染してしまったり、呪われる恐れ(笑)があるということで、タブーとされています。
まぁ、どれも荒唐無稽な都市伝説系のヨタ話なので、タブーと言われると見たくなる心理を逆手にとった “釣り” 目的だったり、禁忌に触れることで、秘めやかな快感に耽られるものなのでしょう。
有名なところでは “くねくね” “カシマさん” “コトリバコ” などが本書で紹介され、それ以外にも 「進撃の巨人」 の題材になったソニー・ビーン事件、「サイコ」 の元になったエド・ゲイン事件などの、身の毛もよだつ実話を読むことが出来ます。
さらに日本のクラシックな超能力者たち、御船千鶴子や長尾郁子、高橋貞子の実像を紹介し、長江氏自ら手がけた 「NONFIX」 「放送禁止」 「TOKYO23区の女」 の取材・制作エピソードと続くので、読み出したら止められないおもしろさ。
終章はジャン=クロード・ロマン事件、バニシェフスキー事件、古屋栄雄事件 と、“リアルに救いのない後味の悪い事件” が紹介されるので、すっかり自分も “読むんじゃなかった” 的後悔を味わってしまいました
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エピソードの起・承・転・結がある絶妙なイヤミス的構成の、まさに “購入禁止” とでも言うべき一冊です。
