本日は、「MSI=みつまめスケプティック委員会」 からの活動報告です
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古今東西あまた世上をにぎわせた、フェイク科学系の話題を総ざらいし、信頼に足る真相に迫ります。
今回は、「高麗人参」 を特集しましょう
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「いつもすまないねぇ」
「おとっつぁん、それは言わない約束でしょ」
とは、古い時代劇やコントで有名な、病気で寝込む老親と健気な娘のやりとり。
かつて、病人にとって最大の特効薬と信じられていたのは、高価な 高麗人参 でした。
もっとも時代劇では 朝鮮人参 ですが、戦後、正式国交のない北朝鮮からの輸入が多かったため、韓国に配慮し 高麗人参 と改称したものです。
現在でも健康食品として定番の高麗人参、医科学的な観点で薬効があるのでしょうか。
これがなんと、見るべきものはなにもないのです。
アジアだけではなく、欧米のハーブ療法の分野でも ガン・糖尿病・性強壮 などに効果があると信じられているものの、残念ながら医科学的根拠はゼロ。
むしろ過剰に摂取すると、抗凝血剤と相互作用を起こすため、内臓疾患の患者には禁物です。
また 不眠・頭痛・躁病 のリスクがあり、下痢や高血圧と関連づけられる臨床結果すらあります。
したがって、ふつうに食品として人参を食べる以上に、クスリとして摂取するのは止めるべきでしょう。
では、なんで高麗人参が 万病に効く と信じられてきたのかというと、理由はその見栄えに求められます。
オタネニンジン(Panax ginseng)
このように、枝分かれした根がさながら人間のよう。
霊験を感じさせる人型の食品を摂取することで、あらたかな薬効を期待されてきたのです。
まさか と思うなかれ。
“見た目がそれっぽい” という理由で効果があると信じられている食品は意外に多いのです。
たとえば髪の毛に似てる わかめ や昆布。
目に似てる ブルーベリー。
肝臓に似てる ザクロ や アザミ。
スッポン や マムシ も・・・あ、何に似てるかはご想像にお任せします
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それではまた、次回の報告会でお会いしましょう
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