本日は、「MSI=みつまめスケプティック委員会」 からの活動報告です
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古今東西あまた世上をにぎわせた、フェイク科学系の話題を総ざらいし、信頼に足る真相に迫ります
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今回は、「イチゴ損失220億円」 を特集しましょう
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2月の平昌冬季五輪で、史上初の銅メダルを獲得したカーリング女子代表チームは、大会後も話題を独占しました。
若い女性が飲食してるのを眺めて喜ぶ趣味はないので、なんたらタイムといって注目の的になったのは気色悪いかぎりでしたが、それ以上に奇怪なニュースがテレビ/雑誌で報じられました。
選手が ビックリするくらい美味しかった と褒めていたイチゴ 「雪香(ソルヒャン)」 が、邦産種を勝手に栽培したものであり、あまつさえ他国に輸出し、年間40億円以上を売り上げている というのです。最近5年間をトータルしたら、なんと220億円
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つまり、従来の国産種は海外市場を失う結果になり、その分輸出産業が損害を受けているのは腹立たしい という理屈です。
そんな言い分が成り立つなら、たとえば2017年度決算で118兆円を売り上げた日産に対し、トヨタの業績は290兆円。
トヨタのせいで、400兆円を越えたはずの日産は損失を被った などと株主総会で言ったら、西川社長は解任されるでしょう
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しかも、雪香の輸出高 4000トン に対し、国産イチゴの輸出高は 408トン でしかないのです(2015年,農水省)。初手から大して海外市場を展開出来ていなかった。
もし、国産イチゴを年間4400トン輸出出来ていたら、5年間で220億円の外貨が入ってきた という試算は、画に描いた餅 と言わずしてなんぞや(笑)。
加えて言えば、雪香 は レッドパール と 章姫 を掛け合わせて開発された種で、大きくて甘い実を大量・安定して収穫できるのを可能にした、とてつもなく高度な品種改良がなされたらしい。
ただタネを植えれば育つ、単純な仕事ではないのです。
テレビ・雑誌が雪香にケチをつけ、一部世間がそれに乗っかった動機については、見苦しすぎるかぎりなので触れませんが、かくのごときミスリードに基づく改竄データ
であることは強調して、MSIの最終報告とします。
それではまた、次回の報告会でお会いしましょう
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