6月7日、テレ朝 「警視庁捜査一課 9係」 の第12シーズン・全9回が終了しました。
3月14日に 渡瀬恒彦さん がお亡くなりになったのは、かえすがえす悼ましいことながら、ここではドラマの話に限定したいと思います。
第1回冒頭で、渡瀬さん演じる主役の 加納倫太郎係長 がなにやら警視総監(里見浩太朗)の辞令を受け、9係から姿を消すところで今シーズンはスタート。
映像はおそらく過去のシーンの流用でしょうし、つまり加納が総監直々に特命の任務を命じられて姿を消し、残されたメンバーだけで今後のストーリーが展開していくことを暗示します。
かわって主役的ポジションに就いたのは、加納の娘・倫子(中越典子)の婚約者で、若手刑事・浅輪直樹を演じる “イノッチ” 井ノ原快彦さん。
9係所属の他のレギュラー刑事は 羽田美智子さん、吹越 満さん、田口浩正さん、津田寛治さん と、いずれも良い役者さんではありますがバイプレーヤーなので、正直、“主役不在感” が回を追うごとに気になって仕方ない。
しかも、肝心のイノッチの芝居があまりにも・・・。自分はドラマを観ていて演技の巧拙なんて考えたことがないのですが、それでも ダイコン とはこういうものか~ と、わかりやすく知ってしまった感じ(笑)。
あっ、イノッチのことはキライではないですよ。セリフまわしが 「あさイチ」 でのMCぶりとまったく一緒 ということです。
彼はこのドラマにはずっと出演していたのに今までなんとも思わなかったとは、渡瀬さんの存在感のタマモノだったのでしょう。
最終回では 「もうしばらくこのかたちで」 と総監がシリーズ続行を暗示するようなセリフがありました。渡瀬さんなしでもこのドラマは終わらないようです。
ラストシーンは、本部にかかってきた一本の電話に、イノッチが破顔したところ。おそらくなつかしい加納からの連絡だった という意味なのでしょう。
ということは、もう登場が叶わない加納がドラマ上、まだ存在している・・・それはさすがに無理がある設定じゃないでしょうか。どう考えても、続けるなら係長の代役が必要です。
番組視聴率は堅調で、「終わる理由」 はまったくありませんが、渡瀬さんがいない以上、「続ける理由」 もないのかも と思い至ると、なんとも切なくなる今シーズンの 「9係」 なのでした。

