この春、大長編時代小説の 「大菩薩峠」 にチャレンジしております。

 

 市立図書館から借りてきた、ちくま文庫版で全20冊のうち、まず1巻・2巻を読み終えました。

 先はまだまだ長いですが、根気の維持のため、ブログでもちょこちょこ記事にしていきたいと思います。

 

 

 

 

 「大菩薩峠」 は中里介山が29歳だった大正2年から、昭和16年まで複数の新聞で連載された大衆小説。

 結局未完だったそうですが、まぁテレビの 「水戸黄門」 とかの長寿番組の最終回なんて誰も覚えちゃいないように、完結してないことは問題にならなくて、「人間界を曲尽するカルマ曼荼羅」(著者) を延々と描き続けたことに文学的真価を認められています。

 

  物語は、大菩薩峠で老巡礼を辻斬りにした 机 竜之助 の無法からはじまり、徐々に登場してくる多彩な人物が、不思議な機縁で絡んでいきます。

 同時に、舞台は幕末の鬱蒼たる世情で、新撰組 など実在の人物も登場し、竜之助と絡むので、読んでて純粋に楽しめてます。

 

 1,2巻で印象に残った描写やセリフをいくつか雑記的に。

 

 

 “ 万葉集には「神社」と書いて「モリ」と読ませる。建築術のなかった昔にも神道はあった、樹を植えて神をったのがすなわち神社である”

 

 “ 「ミワ」は、もと酒を盛る器の名であった、太古、三輪の神霊はことに酒を好んで、その醸造の秘術をこの土地の人に授けたという。また一説には「ミワ」は「水曲」である、初瀬川の水がここで迂廻するところから、この山にミワの山と名をつけた、それが社の名となり、社を祭る酒の器の名となった、土地の名になったのはその後である”

 

 「恥っていうのはな、学のねぇ奴があるような顔をしたり、金のねぇ奴があるような顔をするのを恥っていうんだ。ねぇもんをねぇ というのは恥なんかじゃねぇよ」(医師の道庵さん)

 

 “世の中の通ぶってみたい人の中には、なんでもないことを意味のあるように我と深入りした解釈を下して、納得したい人がいるものです”

 

 

 さて、この週末にまた図書館に行き、3巻・4巻を借りてきましたので、どんどん読み進めたいと思います。

 

 

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