2月5日 日本初回放送のWWE PPV 「ROYAL RUMBLE」 の感想です。

 PPVの結果・内容に触れております。
 これからご覧になる予定の方はご注意くださいませ注意


 年明け一発目のPPVは、毎年恒例の30人参加・時間差バトルロイヤルです。
 優勝者への特典は、世界最大のプロレスイベント 「レッスルマニア」 のメインイベントでWWE世界王座に挑めること。
 このまたとないチャンスに、出場レスラーのテンションはマックスです。

 もうひとつの焦点は、WWE世界王座戦。
 王者ブロック・レスナーが4ヶ月ぶりにPPVに登場し、ジョン・シナ、セス・ロリンズを相手にトリプルスレットマッチを闘います。

 つまり、このPPVでレッスルマニアのメイン戦が決定するという注目の大一番。

 現地1月25日、ペンシルバニア州フィラデルフィア、ウェルズ・ファーゴセンターでの開催(観衆17164人)です。


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 ・ニューエイジ・アウトローズ(ロードドッグ & ビリー・ガン) vs ジ・アセンション(ビクター & コナー)


 下部団体 NXT から昇格し、売り出しモードのタッグチーム、アセンション。
 ペイントにプロテクターのイデタチは、どうみてもロード・ウォリアーズのオマージュなのですが、本人たちいわく オリジナル らしい(笑)。
 WWEに登場する新人は、よく先輩レスラーをこきおろして名前を売りにかかりますが、アセンションもまた伝説的タッグチームに狙いを定めた様子。

 受けてたったのは、2000年代前後に大人気を博したニューエイジ・アウトローズ。昨年の今ごろはタッグ王座をカムバック獲得していた、いまだ現役バリバリです。

 しかしこの試合はやはりアセンションの売り出し優先でした(笑)。
 かつての 小川直也&橋本真也 の “刈龍怒” のような合体技を豪快に決めて、アセンション快勝。

 

アセンションの合体技 水面蹴り+エルボー




 ・WWEタッグ王座戦:ウーソズ(ジミー & ジェイ) vs ザ・ミズ & ダミアン・サンダウ


 エセハリウッド・スターの ミズ とそのスタントマン、ミズダウこと サンダウ のお笑いコンビは、ミズダウのモノマネ芸が意外にウケてタッグ戦線を急浮上。
 ジミー・ウーソ夫人にして、現役ディーバのナオミをハリウッドに売り込んでやる、とテキトーな申し入れをしたことからウーソズと因縁が生まれました。

 試合はさすがにマトモな好勝負で、幾度もピンチを迎えながらも、ジミーがトップロープ上のミズをサイドキックで叩き落とすという荒技のあと、必殺スーパーフライを決めてウーソズが王座防衛。

 

ジミー、驚異のハイキック!




 ・ベラ・ツインズ(ブリー&ニッキー) vs ナタリア & ペイジ


 双子ゲンカもどこへやら、すっかり極悪コンビとして元の鞘に収まったベラ姉妹は、最近ベビーフェイスに転向気味のペイジと抗争を始めました。

 試合はナタリアの長いローンバトルの末、タッチする前にナタリアが力尽きてフォールされてしまい、ペイジ出番なし、という珍しい結末でした(笑)。
 この日は闘えなかったペイジ、ニッキーの持つディーバ王座に挑む日は近そうです。

 

やっぱりヒールがさまになる?! ベラツインズ




 ・WWE世界ヘビー級王座戦・トリプルスレットマッチ:ブロック・レスナー vs ジョン・シナ vs セス・ロリンズ


 4ヶ月ぶりに試合に挑むレスナー、それも難しいトリプルスレット・・・どんな試合になるかと興味深々でしたが、想像以上の大激闘が繰り広げられました!

 相手が二人だろうとまとめて吹っ飛ばす勢いのレスナーはエンジン全開。スープレックス連射で圧倒します。
 シナは不屈の闘志で、キムラロックに捕らえられたままの体勢で立ち上がる怪力をみせ、会場をどよめかせます。
 ロリンズの武器は敏捷性と空中技。そして必殺カーブストンプ(よつんばいの相手の頭部を片足でマットに蹴りつける)は強力です。

 

シナ、レスナーごと自爆タックル

 


 猛攻を耐えたシナは、レスナーに必殺アティチュード・アジャストメントの3連打、そしてロリンズのカーブストンプ炸裂・・・しかしレスナーからフォールを取れない!

 ついにはシナがレスナーを場外防御壁を突き破るタックルでKOすると、ロリンズは実況席への空爆! 強烈すぎるダイブでレスナーをダウンさせます。

 

ロリンズは場外へのロングダイブ

 


 リング上、決闘に臨むシナとロリンズ・・・しかし互いの必殺技もしのぎあい、二アフォールの応酬です。
 シナを倒せず苛立つロリンズは、凶器のジュラルミンケースを持ち出しシナを殴打。すると場外から復活したレスナーがリング帰還。

 レスナーをも凶器で殴打すると、トドメのカーブストンプを狙いロープに跳ぶロリンズ・・・しかしそれを待ち構えていたかのように起き上がったレスナーが電光石火の F-5 で決着! 

 

レスナー、野獣のような強さ発揮

 


 レスナーのWWE復帰以来、最も激戦にして好試合、そして レスナー強し を思わせたグッドマッチでした。
 王座防衛でレッスルマニア進出を決めたレスナーもまたヘロヘロ・・・どうやらアバラを痛めたようです。
 満場の観客から、3人に惜しみない大拍手が送られました。

 

防衛したとはいえ、レスナーもさすがに疲労困憊



 以上、前半戦でした。
 後半のランブル戦は次回です。