4月17日 日本初回放送のWWE PPV 「WRESTLEMANIA30」 の感想です。

 PPVの結果・内容に触れております。
 これからご覧になる予定の方は、くれぐれもご注意くださいませカギ



 現地4月6日、ルイジアナ州ニューオーリンズ、メルセデスベンツ・スーパードームでの開催です(観衆75167人)。


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 ・殿堂入り顕彰者 登場

 
 前夜、2014年WWE殿堂入り式典に招かれたレジェンド・レスラーが改めて登場し、観客の祝福を受けました。

 これが18年ぶりのWWE登場になったアルティメット・ウォリアーは、残念にもこの2日後、急逝してしまいました・・・。
 最期に華やかな舞台に姿を見せてくれたことが、せめてもの救いです。
 ご冥福をお祈りします。

 

アルティメット・ウォリアー最期の雄姿





 ・ディーバ王座戦・ヴィッキー・ゲレロ招待試合


 約10ヶ月、ディーバ王座をキープするAJ・リーを陥落させるべく、「SMACK DOWN」 GM ヴィッキー・ゲレロが企画したのは、ディーバ全員参加の一本勝負。

 その数、14人・・・バトルロイヤルじゃなく、全員同時ファイトで最初にフォールしたディーバが勝者です。なんと雑な試合形式でしょ(笑)。

 かつてのトリッシュ・ストラータスやリタの時代と異なり、絶対的トップ不在のディーバ戦線。
 今、ディーバ14人もいたんだ~、くらいの存在感の薄さですが、それでも日本の女子プロレス団体よりぜんぜん人数が多いところがスゴい(笑)。

 雑なルールに相応しく(?)、ドタバタのなか王者AJが得意のブラック・ウィドウ(卍固め)でタップアウト勝利。なんと、14人もライバルがいながら防衛でした(笑)。

 

ディーバ全員の混戦




 ・幕間 ~ 第1回祭典のメイン、再現

 
 バックステージ最後の来客は、1985年第1回レッスルマニアのメインでタッグマッチを闘った、ハルク・ホーガン、Mr.T、ロディ・パイパー、ポール・オンドーフの4人。

 30年の時を経て、仲直りの握手が実現しました。
 とくにポール・オンドーフ(写真左から二人目)は久々の登場。日本だと、前田日明・凱旋試合の相手として有名でしょうか。WWEではトップヒールとして活躍。日米マット界でだいぶ評価の違う人です。

 

第1回から30年目、みんな元気で幸い




 ・メインイベント WWE世界ヘビー級王座戦・トリプルスレットマッチ:ランディ・オートン vs バティスタ vs ダニエル・ブライアン


 ついにダニエル・ブライアン、運命の一戦です。

 アンダーテイカーの試合の余韻覚めやらず、なんとなく淀んだ雰囲気がスタジアムを覆うなか、期待はブライアンの王座奪取一色。

 試合がはじまるや、ブライアンを後押しする “YES! YES!” の大合唱。
 対戦するランディ・オートンやバティスタが、まるで居ないかのようでした(笑)。

 ブライアンはトリプルH戦で痛めつけられた左肩にムチ打って、必死のファイトでサイズに勝る両者に喰らいつきます。
 4年ぶりにWWE復帰し、1月のロイヤルランブルを制しながら割に合わないポジションになってしまったバティスタも、王座奪取は譲れないと、得意のラッシングファイトで何度もブライアンをマットに這わせます。

 王者オートンは負けずして王座陥落の危険があるも、裏を返せばバティスタとブライアンに潰し合いをさせ、漁夫の利をさらうチャンスがあります。
 のらりくらりと攻防の中心になることを避け、隙をうかがう作戦。

 トリプルスレットルールのため、反則裁定はなし。試合は次第に乱戦モードに入ります。

 大声援に応え、徐々に試合の主導権を握りかけるブライアン・・・そこで大きなターニング・ポイントを迎えました。

 

介入のトリプルHをハンマー葬!



 なんと、初戦で敗れたWWE COO・トリプルHとステファニー夫妻が介入してきた!
 スレッジハンマーを取り出し、ブライアンに襲いかかろうとするトリプルH。
 しかし反撃に成功し、スレッジハンマーを奪ったブライアンは、トリプルHに文字通り、怒りの鉄槌!!

 次いで場外トぺで極悪夫婦をまとめてKOするも、その隙を逃さないバティスタにつかまり、実況席に沈められるブライアン・・・それも、バティスタ・ボムとRKOの強烈合体技だ!

 

場外での凶行・・・



 場外で完全に大の字になるブライアンに、スタジアム騒然。
 そんなの知ったことじゃないと、その隙に決着しようと一騎打ちに入るオートンとバティスタ。互いのフィニッシュ、RKOとバティスタ・ボムを応酬です。

 両者ダメージ大きく、オートンは場外に転落・・・そこへ復活したブライアン、大歓声のなか必殺イエス・ロックをバティスタにカンペキに決めた!
 バティスタ、たまらずタップアウト・・・ブライアンが勝った~!!

 

決死のサブミッション、バティスタついにタップ



 この日いちばんの大歓声のなか、感極まったようにリングに突っ伏すブライアンに、今度こそ正式にチャンピオンベルトが渡されます。
 レッスルマニアで2勝しての王座奪取。それも30周年記念大会のメインを飾る偉業達成に、惜しみない拍手喝采。感動的な光景でした。

 やがて祝福の花火、紙吹雪が舞い大団円。
 この半年、虐げ続けられたダニエル・ブライアンの苦闘がついに報われました。

 

祭典の主役はこの人、ダニエル・ブライアン



 長々のお読みをいただきありがとうございました。
 来年の 「WRESTLEMANIA31」 は、カリフォルニア州サンタクララに出来た真新しいフットボール会場  “リーバイス・スタジアム” で開催されます。


 それではまた来年打ち上げ花火