4月17日 日本初回放送のWWE PPV 「WRESTLEMANIA30」 の感想です。
PPVの結果・内容に触れております。
これからご覧になる方はご注意くださいませ。
現地4月6日 ルイジアナ州ニューオーリンズ、メルセデスベンツ・スーパードームでの開催です(観衆75167人)。
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・シールド(セス・ロリンズ & ディーン・アンブローズ & ローマン・レインズ) vs ケイン & ニューエイジ・アウトローズ(ロードドッグ & ビリー・ガン)
ついひと月前までは仲間割れの気配をみせていたシールドは、番犬のように使いまわす会社上層部に反旗をひるがえし、再び結束したうえでベビーフェイスに転向しました。
裏切り者への制裁を企てる運営部長ケインは、トリプルHの旧友ニューエイジ・アウトローズとトリオを結成して今大会でシールドと対戦。
善玉になったとはいえ、やってることはとくに変わりなく危険なムードを漂わすシールドは、試合がはじまるや一気に攻勢。
ケインをKOすると、ロードドッグとビリーをまとめてトリプルパワーボム葬。
あっという間の秒殺劇でした。
シールドの快進撃は今後も続きそうですが、この日の持ち時間の短さはちょっと物足りなかった・・・。
・幕間 ~ レジェンド集合
祭典30周年を祝い、バックステージや観客席には、WWEを彩ったレジェンド・レスラーが大挙集結していました。
リッキー “ザ・ドラゴン” スティムボート、“デンジャラス” ダニー・デービス、サージャント・スローター、ハクソー・ジム・ドゥガン、“ミリオンダラーマン” テッド・デビアス、ロン・シモンズ・・・。
客席にはブルーノ・サンマルチノ、ハーリー・レイス、ダスティ・ローデス、ブレット・ハート・・・なんとも豪華絢爛でした。
・アンドレ・ザ・ジャイアント メモリアル・バトルロイヤル
アンドレ杯トロフィー争奪の、30人参加のバトルロイヤル。トップロープ越しにリング下に落ち、両足がフロアについたら失格です。
ビッグショー、シェイマス、アルベルト・デル・リオ、レイ・ミステリオ、ドルフ・ジグラー、ザ・ミズ・・・レッスルマニアでタイトルマッチを闘ってもおかしくない顔ぶれが今回バトルロイヤルに廻り、現在のWWEの層の厚さを思わせます。というか、主要カードの持ち時間が長いため、4時間ものイベントなのにカード編成からあぶれたトップ級が多すぎました。
アンドレの名を冠したバトルロイヤルということで、優勝を義務づけられた感のあるビッグショー。
しかしそのビッグショーを最後にリング下に落とし、勝利したのはダークホースのセザーロでした。
かつてハルク・ホーガンがアンドレをボディースラムで投げきったシーンを再現するかのように、ビッグショーを持ち上げてみせたセザーロ、豪快な見せ場に大盛り上がりでした。
・ジョン・シナ vs ブレイ・ワイアット
WWEの絶対的エース、ジョン・シナの名声を地に堕とすべく魔道に誘うカルト集団・ワイアットファミリー。
試合に勝つ、とか潰す、ではなく地に堕とすとはどういうことか・・・なんともワイアットの目的が量りかねるところでしたが、試合がはじまるやそれが明瞭となりました。
いきなりヒザをつき、後ろ手を組んで無防備になり、シナを挑発するワイアット。
どうやらシナの狂乱ファイトを誘い、子どもファンを幻滅させる作戦・・・。
屈辱と怒りのあまり、我を忘れかけるシナ・・・つまり、マインドゲームをプロレスで表現するという、非常に未知の領域でした。
大会場になればなるほど、試合のペースを早め、派手なムーヴを増やして観客を盛り上げるのが “ドームプロレス” の常道。
しかしこの試合ではその真逆で、サイレントムービーのように最小限の動きと表情でストーリーを紡ぎだすものでした。
これが大成功で、序盤は試合のテンションを量りかねていた観客がどんどん試合に引き込まれる様子がわかりました。両者、スゴい力量だ・・・。
場外をうろちょろし、教祖ブレイ・ワイアットを援護するルーク・ハーパーとエリック・ローワン。
シナは捨て身の “レッスルマニア仕様” ブランチャを披露し、場外バリケードぶち破りタックルでローワンの息の根を止めます。
ワイアットはパイプイスをリングに持ち込み、シナに差し出して挑発・・・これでおれを殴ってみろ、ということか。
もちろんパイプイスを使えば反則負け。
ここでシナはワイアットを殴ると思わせ、コーナーをうろつくハーパーを殴打!
その隙をつき、必殺シスターアビゲイルを狙うワイアットを切り返すと、豪快にアティチュード・アジャストメント(デスバレーボム)をお見舞い!!
暗黒に堕ちることなく、ワイアットファミリーを全滅させたシナ、試合内容を含め会心の勝利でした。
それではまた次回です(・∀・)/。