当ブログ、年末の風物詩。
みつまめ秘蔵のビデオカセットを蔵出しし、いにしえの大晦日の祭典を振り返る 「紅白プレイバック」 企画です。
2013年の今企画も、いよいよこれでラスト。
今回セレクトしましたのは、1972(昭和47)年です。
信じ難いことに、NHKが自局の放送VTRを保存しておくことになったのはこの年から。それ以前は断片的にしか映像が残っておりません。しかも白黒(笑)。
つまり、この 「第23回NHK紅白歌合戦」 が、カラーでキレイに保存されている最古のNHK番組、ということになります。
スターの顔ぶれ・音楽・ファッション・・・すべてに隔世の感がある、古色ゆかしい大舞台にトリップしましょう。
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「第23回NHK紅白歌合戦」
1972(昭和47)年12月31日・東京宝塚劇場
紅組司会:佐良直美
白組司会:宮田 輝
21:00~23:45 ・・・ 視聴率 80.6%
初司会、佐良直美さんと、大ベテランの宮田 輝さん。
まだNHKホールがなく、東京宝塚劇場からの生放送です。
オープニングを盛り上げる、スクールメイツ(渡辺プロ)のダンス。ピンクTシャツの3人は、まだデビュー前のキャンディーズです。
「トップバッターは敢えて大物を」 といきなり登場 森 進一。
「日本の演歌に新しいパターンを築きあげました人です」(宮田さん) 当時25歳、『放浪船(さすらいぶね)』 を熱唱。
紅組トップは初出場 天地真理 『ひとりじゃないの』。
ドラマ 「時間ですよ」 でデビューし、3曲目で大ブレイク。TBS日本レコード大賞・大衆賞受賞。
フォーリーブス 『夏のふれあい』。
元祖ジャニーズアイドルグループ、これが3度目の出場。北 公次さんお得意の連続バック転がばっちり決まりました。
「真理ちゃんは白雪姫って呼ばれてるんですって」(佐良)
「ほんと、かわいいわねぇ」(ひばりさま)
「でもね、紅組にはもうひとり、童話の世界から抜け出たような方がいるんですよ・・・『ガリバー旅行記』 から、和田アキ子さん!」(佐良)
お嬢、大ウケ・・・しかし、ジョークがキツいです。。。
その背の高い(笑)、和田アキ子 『孤独』。
この年は、『あの鐘を鳴らすのはあなた』 も大ヒット。昭和25年のお生まれですから、えぇと、当時・・・22歳!
堺 正章 『運がよければいいことあるさ』。
白組の応援リーダーも務めました。当時は冠番組をいくつも抱える大人気タレント。現在でも沈むことなく活躍中です。
初出場 朱里エイコ 『北国行きで』。
元祖・脚線美歌手。ラスベガスでレギュラーショーを持っていた国際派でした。
最近、徳永英明さんがこの歌をカヴァーして再注目を集めています。
“スター” にしきのあきら 『嵐の夜』。
『空に太陽があるかぎり』 が大ヒットしたのは1970年です。当時、新人賞を争ったのは、“柘植の飛猿” こと野村将希さん。
このころは、とにかく女性にモテモテのいい男。なんだかんだ現在でも活躍中・・・すごいことです。
渚 ゆう子 『風の日のバラード』。
ザ・ベンチャーズが提供した 『京都の恋』 で大ブレイク。20年近く前、みうらじゅんさんがマイブームとして再評価を企て、「菩薩さまの顔そのもの」 とイチオシしておりました(笑)。
奥村チヨ 『終着駅』。
『ごめんね・・・ジロー』、『恋の奴隷』 のヒットでも有名です。後年結婚する、浜 圭介さん作曲のこの歌が自己最高セールス。
石橋正次 『夜明けの停車場』。
俳優として大映ドラマなどで(コワモテの役で)、有名な方ですが、歌も歌っておりました。
この年を代表するビッグヒットのひとつです。
紅組司会・佐良(さがら)直美 『オー・シャンゼリゼ』。
1969年代から1970年代を代表する女性歌手でした。紅組司会を任されること、通算5回。
1980年に同性愛疑惑が報じられ、芸能界の一線を退きます。まだまだいろんな差別がまかり通っていた時代でした。
アトラクションコーナー。
かのザ・ドリフターズが登場し、コントで会場を盛り上げます。まだ志村けんさんでなく、荒井 注さんがいた時代。
おなじみの応援団コントで大ウケ。今みてもおもしろいです。
本日はここまでとさせていただき、続きはまた次回です。
それではごきげんようm(_ _ )m。