当ブログ、年末の風物詩。
 みつまめ秘蔵のビデオカセットを蔵出しし、いにしえの大晦日の祭典を振り返る、「紅白プレイバック」 企画でございます。

 2013年の第3弾の今回、セレクトしたのは1997(平成9)年。

 1990年代は、ミリオンヒット続出の、CDセールス全盛期。
 ビーイング系→小室ファミリー→ライジング系→ビジュアル系バンド と、覇権が移動していくざっくりとした流れのなか、1997年はそれらが混然とした、とても華やかな顔ぶれになりました。

 一時停滞しきった歌謡番組も再び隆盛し、「HEY! HEY! HEY!」 「うたばん」 「ミュージック・ステーション」 などにひんぱんに登場する歌手・バンドの認知度は、非常に高いものでした。


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         「第48回NHK紅白歌合戦」
          1997(平成9)年12月31日・NHKホール


             総合司会:宮本隆治(NHK) 
             紅組司会:和田アキ子
             白組司会:中居正広

           第一部(20:00~21:25) ・・・ 40.2%
           第二部(21:30~23:45) ・・・ 50.7%

 


 オープニング、紅白司会者による開会宣言。
 白組司会は、当時25歳、歴代最年少の中居正広さん。
 「SMAP×SMAP」 「うたばん」 などでの仕切りっぷりを買われての大抜擢でした。紅組は1988年以来3度目の和田アキ子さん。

 

 


 番組が始まり、間髪入れずトップバッター登場。T.M.Revolution 『WHITE BREATH』。
 関西弁のトークも巧みな西川貴教さんは、今年(2013年)、水樹奈々さんとのデュエットも話題でした。
 当時のプロデュースは、ACCESS の浅倉大介さん。
 ♪ こーごーえそうな~季節に君は~愛をどーこー言うの~

 

 


 ライジングプロ(現ヴィジョンファクトリー)所属の新星、初出場 SPEED 『WHITE LOVE』。
 当時12~15歳の4人組で、沖縄出身歌手ブームの代表格でした。プロデュースは伊秩弘将さん。
 4人みんな写すと顔がわからないんで、ボーカルの今井絵理子さんと島袋寛子さんだけ(笑)。

 

 


 アイドル人気絶頂 広末涼子 『大スキ!』。
 岡本真夜さん作曲でヒットし、歌手として紅白登場。
 こののち、早稲田大学進学と同時になぜかイメージダウンw。
 現在は女優として大活躍してますから、なかなかめげない、したたかな人ですね(笑)。

 

 


 若手演歌から初出場 岩本公水(くみ) 『涙唱(るいしょう)』。
 NHK新人歌謡コンテストの1997年度優勝者。この当時、コンテストの優勝商品は紅白出場権でした。
 岩本さんは、大阪有線放送の事務員から歌手に転身した変り種。

 

 


 反町隆史 『Forever』。
 この年、フジテレビ月9ドラマ 「ビーチボーイズ」 が大ヒットし、俳優としてブレイクした反町さん、自ら歌う主題歌で出場。
 元ジャニーズだった過去は封印かと思いきや、数年前出演した 「SMAP×SMAP」 で中居さんとネタにしてました。なかなか懐が広い。

 

 


 演奏終了直後、いきなり登場したのは、「ビーチボーイズ」 で共演、現・ガスの仮面ことww、竹野内 豊さん。 

 「反町くん、紅白出場おめでとう!」 「え? なんでいるの?」
 ・・・竹野内さんが画面に映ったのは、わずか5秒! 照明も暗いし、竹野内さんはそれでよかったのか・・・
 ぜいたくというか、非常に謎な演出でした。

 

 


 初出場 Every Littele Thing 『Shapes Of Love』。
 当時は 持田香織・伊藤一朗・五十嵐 充のトリオユニット。
 まったく愛想のないキャラだった持田さん、黒BUTAオールスターズだった過去の封印をいつか解く日は・・・ないだろうな(笑)。

 

 


 アトラクション・タイム。
 年明け2月に長野冬季オリンピック開催を控え、冬スポーツにちなんだ歌とダンスを紅白出場者が共演。
 MCは、“チャイドル” トップ人気の3人 鈴木 杏と前田姉妹。それぞれまっとうな大人に育ち、現在も活躍中です。

 

 


 松 たか子 『明日、春が来たら』。
 前年に紅組司会を最年少で務めた松さん、この年は歌手として初出場しました。
 当時20歳・・・この方、あんまり印象変わらないですね(笑)。

 

 


 シャ乱Q 『パワーソング』。
 3度目の出場ながら、バンドとしてはやや人気の盛りを過ぎたころ。翌年、つんくさんが ‟モーニング娘。” のプロデュースを開始します。
 というか、最初は 「ASAYAN」 での、はたけさんによる平家みちよプロデュースだったんですが(笑)。

 

 


 ソロとして5回目 藤井フミヤ 『Go the Distance』。
 ディズニーアニメ 「アラジン」 の日本版主題歌でした。
 チェッカーズ時代から14年続いた紅白出場は、この年で途絶えます。

 

 


 長山洋子 『たてがみ』 を歌紹介するのは、審査員でもある将棋6冠王・羽生善治夫妻。
 羽生さんのトレードマークである “寝グセ” を獅子のたてがみに例えた歌だそうです。奥さまは元アイドルの畠田理恵さん。
 うしろの天童さん、見切れです(笑)。

 

 


 第一部終了で、5分間のニュースの時間。
 1997年当時、子どもの携帯電話の保持率が急上昇しているという話題・・・16年前ですねぇ。

 

 


 第二部の幕開けは、SMAP 『ダイナマイトセロリ!』。
 この年ヒットした、『セロリ』 と 『ダイナマイト』 のメドレーでした。ドラマ 「いいひと。」 が好評だった草彅 剛さんが歌でも主役。

 

 


 華原朋美 『Hate tell a lie』。
 trf と globe はこの年出場しなかったため、来ないと思われた小室哲哉さん、アクシデント?的に飛び入り出演・・・
 こんなに仲が良かったころのステージです(笑)。

 

 


 この年の主役といっていい大活躍だった、GLAY 『HOWEVER』。
 ビジュアル系のトップ人気バンドが、待望の初出場。
 同郷の大先輩・北島三郎さんに促されて、「ありがとう北海道!」  と照れながらTERUさんがあいさつ。
 「BELOVED」 は、1997年TBSレコード大賞アルバム大賞を受賞しました。
 ♪絶え~間なく注ぐ愛の名を~永遠と呼ぶことが~できたなら~



 以上、本日はここまでにさせていただきます。
 
 次回、1997年の後編をぜひお楽しみに。


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