11月も後半に入り、当ブログ恒例企画が帰ってまいりました。
もう3年目ですから、“年末の風物詩” と自称します(笑)。
大晦日の大手プロ寄り合い祭り国民的音楽番組 「NHK紅白歌合戦」 を振り返る “紅白プレイバック” でございます。
今年第一回目のセレクトは、2006年。
1999年を最後に、視聴率50%の大台を割った紅白。
そこから年を追うごとにじりじり数字を下げ、2004年にはついに視聴率40%に達しませんでした。
それは折りから、民放の裏番組である格闘技スペシャルの影響が甚大。
この2006年には、TBS 「K-1 Dynamite!!」 が平均視聴率19.9%をマークし、お茶の間の視聴層を喰いまくりました。
なお、そちらのメインイベントは 桜庭和志 vs 秋山成勲。
例の 「すべるよっ、すべる!!」 のときです(爆)。
しかしながらこの2006年の大晦日、そんな番組視聴率の低迷とはうらはらに、放送後に大いに話題を振りまいたことに於いて異質でした。
DJ OZMA の 「全裸ボディスーツ事件」
森 進一さんの 「おふくろさん騒動」
すでに7年前とも、たった7年前とも言える近しい過去の出来事は、果たして2013年現在の目にどのように映ることでしょうか。
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「第57回NHK紅白歌合戦」
2006(平成18)年12月31日・NHKホール
総合司会:三宅民夫(NHK)
黒崎めぐみ(NHK)
紅組司会:仲間由紀恵
白組司会:中居正広
第1部(19:20~21:25) ・・・ 30.6%
第2部(21:30~23:45) ・・・ 39.8%
オープニング、司会者勢揃い。黒崎アナ・三宅アナ・仲間由紀恵・中居正広。
いや~、4人くらいが画がすっきりして観やすいわぁ。
達者な中居さんはともかく、仲間さんのハイテンション司会は違和感(笑)。
トップバッターは初出場 mihimaru GT 『気分上々↑↑』。
hirokoさんとDJ miyakeさんのユニット。
当時、hirokoさんはなんか矢口真里に似てるなぁ~と思って観てました。
白組トップは w-inds.これが5回目の出場で 『ブギウギ66』。
センターの橘 慶太さんは今年8月、松浦亜弥さんと結婚しましたですね。
鳥羽一郎 『兄弟船』。
演歌の名曲とはいえ、いったい何度、紅白で歌ったことでしょう(笑)。
兄弟だけに、“ウルトラ兄弟” がうしろで応援、という脱力演出・・・。
初出場 SEAMO 『マタアイマショウ 紅白ミックス』。
『ルパン・ザ・ファイヤー』 と 『マタアイマショウ』 をメドレーで披露。愛知県出身のラッパーで、インディー時代の芸名は “シーモネイター”。
モーニング娘。 はこれが9回目の出場。『Thanks! 歩いてる2006 Ambitiousバージョン』。
このときは8人編成で 吉澤ひとみ・藤本美貴・高橋 愛・新垣里沙・亀井絵里・道重さゆみ・田中れいな・久住小春。
当時、加入したての8期生・光井愛佳は出演せず。松浦亜弥も藤本美貴との GAM として登場し、共演しました。
初出場 Aqua Timez 『決意の朝に』。
インディーズレーベル時代から破格の注目を集め、この年メジャーデビュー。ボーカル・太志のさわやか青春歌詞が評判でした。
アトラクション 「みんなのうた45年 キッズコーナー」。
MCは “元気の押し売り(←有吉さん命名w)” ベッキー。
この年の 「みんなのうた」 で話題になった 『グラスホッパー物語』 を歌う、“ノッポさん” こと高見のっぽさんも登場。
コーナーの最後には、ナインティナイン岡村隆史が “乱入”。今となっては出演のいきさつが不明なため、意味がわからん(笑)。
ひとしきりしゃべっていきましたが、この人っておもしろいんですかね(笑)。
スガシカオ 『Progress』。
NHK 「プロフェッショナル 仕事の流儀」 テーマ曲で初出場。
SMAP の 『夜空ノムコウ』 の作詞者として、が通りが良いでしょうか。
今年(2013年)、オーガスタを辞めてフリーになったとのこと、ぜひぜひがんばっていただきたいものです。
審査員には、トリノオリンピックのフィギュアスケート金メダル 荒川静香さん。NHKオリンピック中継のテーマ曲だった、平原綾香 『誓い』 を歌紹介。
美川憲一 『さそり座の女2006』。
もう行き着くところまでいった感じの、もはや舞台装置(笑)。アレンジは 『オペラ座の怪人』 風のミュージカルなステージでした。
ORANGE RANGE 『チャンピオーネ』。
サッカーワールドカップ ドイツ大会のNHK中継テーマ曲でした。
アマチュア時代の舞台だった地元・沖縄のライブ会場から中継。
ジーコジャパン・・・ちょっとなつかしい響き(笑)。
審査員ゲストには、ハリウッド映画に進出した渡辺 謙さんも。「ラスト・サムライ」 「硫黄島からの手紙」 と話題作に出演しました。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされる快挙が記憶に新しいところ。
夏川りみ 『花~すべての人の心に花を』。
ハワイ出身のジェイク・シマブクロさんがウクレレで伴奏。スーパーテクニックを如何なく披露。こういう共演は紅白ならではですね。
この年11月、内山田 洋さんが亡くなり、追悼としてクール・ファイブ再結成。前川 清とクール・ファイブ として、『長崎は今日も雨だった』。
この夜かぎり、ということでしたが反響が大きく、結局全国ツアーまで実現。
初出場 BONNIE PINK 『A Perfect Sky』。
わりとキャリアが長く、いったん活動休止しましたがこの曲で復帰すると、資生堂 「ANESSA」 のキャンペーンソングになり自己最高ヒットをマーク。
トレードマークのピンクの髪を止めてナチュラルに。この方が似合ってますね。テレビCMに出演した “エビちゃん” 蛯原友里さんもこの年大人気でした。
前半のトリ 森 進一 『おふくろさん』。
バース部に無断で歌詞を追加した、として作詞者・川内康範氏が大激怒。翌年2月ごろ、ワイドショーをにぎわせました。
当初、困惑の森さんが “苦笑いした” ことが不誠実と思われ避難殺到。しかし実際は、身内も戸惑ったほどの川内氏の突然の憤慨でした。
謝罪も拒否し一方的に森さんを罵倒する川内氏、耄碌してたとしか思えない。実のところ、「あのバース部も本当は俺が書いた」 と言ってみたり、川内氏の発言は支離滅裂でした。
尻馬に乗って森バッシングしたメディア・・・なんだったんだろ。
結局、和解しないまま2008年4月に川内康範氏は逝去してしまい・・・。森さんには大迷惑な晩節と言わざるを得ないですね。
さいわい、子息で弁護士の飯沼春樹さんが許して事なきを得ました。
・・・しかし、『おふくろさん』 ってそんな名曲ですかね? 『襟裳岬』 や 『冬のリヴィエラ』 の足もとにも及ばないと思いますが。
あくまでも個人の感想でございます(笑)。
以上、本日はここまでです。
次回、「第57回NHK紅白歌合戦」 後編に続きます。