みつまめのこのレコード聴いてみたビックリマーク
       「LORD OF FLIES」
               FORTUNE


 古今東西あまり関係なく、みつまめのお気に入りレコードを披露している「このレコ!」、今回はこのバンドのアルバムです。


           FORTUNE (1995)

             Vo:ベニー・ズドベルグ
             G:ヘンリック・ベルグクィスト
             G:エミル・フレッドホルム
             B:ヤンネ・ランド
             Dr:セバスチャン・シッポラ

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                   スウェーデン国旗

 スウェーデン出身、FORTUNE(フォーチュン)の1995年8月発売の3rdアルバムです。

 またもブックオフでメタルっぽいCDを物色しているときに見つけ、雰囲気だけで買ってみた廉価モノですが、なかなか気に入りました。

 FORTUNE という名のバンドは多く、詳細を調べるのに若干苦労しましたが(笑)、総じて言えば1992年の1st 「MAKING GOLD」 が非常に好評を博したそうです。

 しかしこの3rdをもってシンガーのベニー・ズドベルグが脱退し、EUROPE のジョン・レヴィンらと新バンド “CLOLKWISE” を結成したため、FORTUNE は自然消滅したとか。

 1stでの好評というのは、いかにも北欧風メロディアス・ハードロックという叙情派メロディーが受けたものであるとのことですが、自分が本作を聴いた印象は、1970~80年代の英米風ハードロックでした。
 雰囲気的に、ボーカルがロバート・プラントを連想しましたので(笑)。

 それもそのはず、どうもメンバーはもともと LED ZEPPELIN や BLACK SABBATH、DEEP PURPLE といった1970年代ハードロックを指向していたらしく、メロパワの枠にくくられるのは本位でなかったようなのです。

 2nd、3rdとアルバムを重ねるごとに本来やりたいサウンドにシフトしていったところ、1st の路線を歓迎していたリスナーには去られてしまったという・・・察するに間が悪かった。
 
 日本盤での売り文句は “北欧メロディアスロックの新星!” でしたから、路線変更と受け取られてしまったのかも知れませんね。

 アコースティックギターやキーボード、多重コーラスを効果的に使ったサウンドは単調にならず、『KING OF KINGS』 や 『BAD DAYS』、『DUSTY ROAD』 などハードロックの王道を思わせる佳曲が並びます。
 とくに、『FALLEN ANGEL』 は名曲といっても過言でないハイクオリティです。

 アルバムの出来としては非常に良いだけに、予定外の評価を与えられてしまった最初のボタンの掛け違えが、なんとも悔やまれるバンドです。

 
 それでは最後に、アルバム 「LORD OF FLIES』から、『DAYDREAMER』 をご紹介♪