8月29日 日本初回放送のWWE PPV 「SUMMERSLAM」 の感想です。
PPVの結果・内容に触れております。
これからご覧になる方はご注意くださいませ。
現地8月18日 カリフォルニア州ロサンゼルス、ステイプルズ・センターでの開催です(観衆17739人)。
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・ナタリア vs ブリー・ベラ
PPVには珍しい、ディーバ同士のノンタイトルマッチ。
アメリカで8月に始まった <E!> というチャンネルでのWWEディーバ番組 「TOTAL DIVAS」 の宣伝を兼ねてたらしい。
いちおうベラ双子姉妹が主役扱いのリアリティショー形式の番組のようですが、どうせならかつてのトリッシュかミシェル・マクールでもいた時代にこういう番組、持ちたかったですねぇ。
最近ちょっと、ディーバ人員が寂しすぎです。
試合は伯父ブレット・ハート譲りのシャープ・シューター(サソリ固め)をがっちり決めたナタリアが貫禄勝利。
この技、いつでもどこでも鉄板でウケます(笑)。
・CMパンク vs ブロック・レスナー
WWEがかねてから寝かせてたと思われる、超目玉カード。
パンクとレスナー、共通するのは代理人ポール・ヘイマンの存在。
番組上のマネージャー役で、リアルではかつて <ECW(1993~2001)> を米マット界の第三極団体にまで育て上げた(そして潰したww)怪人物です。
WWEとは、入ったり辞めたりを繰り返す不思議なスタンス(リアルに)。
そんなヘイマンが以前、WWE版ECW(2005~2009) をプロデュースしていた際、白羽の矢を立てたスター候補が当時無名のCMパンクだったらしい(リアルに)。
マクマホン家の評価はまったくゼロに等しかったというパンクがここまでの大スターになり、丸1年2ヶ月ものあいだWWE王座をキープする実力者になったのは、ひとえに自分のおかげだと主張するポール・ヘイマン(ここからはストーリー)。
そんなパンクがだんだんと自我に目覚め、自分をないがしろにし始めたと妄想に取り付かれたヘイマン、前回PPVでついにパンクを決定的に裏切り、もうひとりの顧客ブロック・レスナーにパンク制裁をたきつけます(完全にストーリー)。
業界最高の実力者パンクか、元UFC王者の野獣レスナーか・・・“BEST vs BEAST” と、キレイに韻を踏んだキャッチフレーズが冠された、大一番が実現です。
相変わらずボクサータイツにオープンフィンガーグローブと、総合仕様のレスナーは、ファイトそのものは純プロレス。
要所で打撃や関節技を交えつつ、アマレス仕込みのスープレックスを駆使し、体躯にモノをいわせてパンクを攻め立てる。
パンクも引けをとらず、ローキックや腕関節で応戦。
かつて日本マット界を席捲した “なんちゃって総合” も、ここまでのレベルでプロレスと融合できれば、あれほどの笑いものにはならなかったはず(笑)。
しかしここはWWE。反則裁定なしルールのため、徐々にパイプイスなど凶器も飛び出す乱戦モードに。
やはりリングサイドをちょろちょろするヘイマンが目障りなパンク、レスナーの必殺F-5に捉えられるや、ヘイマンのネクタイをつかんで防御!
主導権を握り返したパンクは、パイプイスの乱打から必殺GTSをクリーンヒットさせてカバー・・・しかしカウント3直前、ヘイマンがリングインしレフリーを妨害!
激怒のパンクはヘイマンにパンチ一閃、ついでアナコンダバイスにとらえて制裁を与えるも、蘇生したレスナーのパイプイスめった打ちを喰らい失神・・・ヘイマンに気を取られ過ぎてしまったか。
トドメに、パイプイス目がけてF-5を投下し、レスナーが完全フォール勝ちをマーク。
ヘイマンの大きなアシスト付きながら、パンクを粉砕してみせました。
期待通りの熱戦で観客も大盛り上がり。
レスナーの次の登場はいつになるのか・・・来春じゃないだろうな(笑)。
・ミックスト・マッチ:ドルフ・ジグラー & ケイトリン vs ビッグ・E・ラングストン & AJ・リー
前回PPVのワールド王座戦で、恋人AJの無用な乱入で敗れたジグラーは、AJとさっぱりお別れ通告。
逆怨みしたAJは、楽屋にあったジグラーの私物バッグからパスポートや免許証を盗み、ハサミで切り刻むという陰湿きわまる報復に出る・・・シャレにならんだろ(笑)。
ジグラーの用心棒ラングストンはなぜかAJに味方したため、ジグラーはディーバ王座を巡ってAJと因縁の深いケイトリンと組み、ミックストマッチで決着戦。
とはいえ、WWEの男女混合戦は、ぜったいに異性間のファイトはなく、闘うのは必ず同姓同士。
一方が交代すると、自動的にもう一方も交代させられます。
日本マット界では近年、ふつうに行われる異性間の闘い・・・それはいったい何から影響されたのでしょう。WWEの間違った解釈としか思えませんが。
それはともかく、勝負どころで文字通り、AJに足を引っ張られて窮地の陥ったジグラーが、なんとか形勢逆転してラングストンからフォール勝ち。
ケイトリンも場外でAJにスピアーを決めて失神させ、ようやく報復を果たしました。
以上、中盤3試合でした。
残り、怒涛の(笑)メインイベントは次回です。
それではごきげんよう(*^o^*)/~、月曜日も暑かったぁ。。。