当ブログ、年末の風物詩(自己満足の至り・笑)、「紅白プレイバック」 企画、2012年の第4弾にして、本年の棹尾でございます。
今回のセレクトは、1978(昭和53)年の 「第29回NHK紅白歌合戦」。昨日記事に引き続いての、後編です。
さっそくどんどん参りましょうヾ(*~▽~)/--=≡(((卍。
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世良公則&ツイスト 『あんたのバラード』
1978年は、ニューミュージックの歌手・バンドが相次いでテレビに進出。その清新な風を象徴するように、紅白にも多く登場してきました。
加山雄三さんの歌紹介を受け、トップを切ったツイスト。「現代の歌舞伎者といったら彼ら」(山川アナ) に相応しいパワフル演奏。
♪ ぅぁんたにぃ~あげ~たぁ~
以降、『鉄爪(ひきがね)』、『宿無し』 なども大ヒット。世良さんは俳優としても活躍、ふとがね金太さんはラジオパーソナリティー、鮫島秀樹さんは、のちにハウンド・ドッグに加入しました。
庄野真代 『飛んでイスタンブール』。
『モンテカルロに乾杯』 など、“どこにあるのかよくわからない地名” が舞台のヒット曲を連発しました。
この方と渡辺真知子さんは、’90年代の 「THE 夜もヒッパレ」 というカラオケ番組によく出ており、そのイメージが強い・・・。
さとう宗幸 『青葉城恋唄』。
地元・仙台で今も長く活躍するフォークシンガー。ラジオ番組で募集した詩に曲をつける企画から誕生した、名曲中の名曲。この方の、声が素晴らしいんですよねぇ・・・。
のちに、TBS 「2年B組 仙八先生」 に主演しました。
サーカス 『Mr.サマータイム』。
3人姉弟と、その従姉妹のコーラスグループ。そういえば、この人たちも 「THE 夜もヒッパレ」 によく出てました(笑)。現在は従姉妹に代わり、長男の嫁が加入しての4人グループです。
原田真二 『タイムトラベル』。
広島出身、当時、青山学院大学在学中。吉田拓郎さんプロデュースで、フォーライフレコードからデビュー。
『てぃーんず ぶるーす』、『キャンディー』、『シャドー・ボクサー』 と、立て続けにヒット曲を連発してスターダムに躍り出ました。
「体のどこをつついても、音楽が弾け出る若者」 「日本のベートーヴェン」 と、山川アナ最大級の賛辞。ピアノを縦横に操る、圧巻の演奏と歌でした。今紅白ベストパフォーマンス。
渡辺真知子さん 『迷い道』。
同じ横須賀出身の、山口百恵さんが歌紹介。TBS日本レコード大賞・最優秀新人賞受賞。
「白バイ先導で、専用バスに乗って帝劇からNHKホールに急行」(本人回顧)したとのことです。
自作自演の女性シンガー/ソングライターの先駆。『かもめが翔んだ日』、『ブルー』、『唇よ、熱く君を語れ』 なども大ヒット。
応援ゲストには、この年初のプロ野球日本一、ヤクルトスワローズの面々。広岡達朗監督のもと、3連覇阪急ブレーブスに勝利しました。
有名すぎる “大杉勝男のホームランを巡る90分中断” のときです。
中原理恵 『東京ららばい』。
ドリフターズや萩本欽一さんを相手にコントもこなす、器用な方です。志村けんさんとの、“上京してきた田舎娘とアヤしい芸能スカウト” のコントは、今みても、おもしろいこと請け合い。
’90年代には、深夜の音楽番組のMCをしていて、X JAPAN hideさんの生前最後のインタビューの相手は、中原さんでした。その一問一答が、なぜかすごく記憶に残っています。
高田みづえ 2回目の出場で 『花しぐれ』。
♪ 五月雨 春雨 長雨~
大関 若島津と結婚して引退する1984年まで、通算6回出場。それにしても、この髪型はなんとも。誰も不思議に思わなかったのでしょうか(笑)。
千 昌夫 『北国の春』。
昭和41年発売の 『星影のワルツ』 も3年がかりでヒットさせましたが、この歌もさっぱりな発売当初から、じわじわと売れ行きアップ。この年は、まだヒットしかけ、の段階で、翌年に爆発的ヒットになります。
’80年代は “歌う不動産王” として 「金もってんど~」 のキャラクター。バブルがはじけたあとは、「やはり歌しかない」 と裸一貫。芸能人ってのは、やっぱりトクですね(笑)。
太田裕美 3回目の出場で 『ドール』。
コミック 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」 の初期に、“絶対的アイドル” として何度も実名で登場しています。アニメ声っぽい、甲高い高音がとても耳ざわりの良い歌唱です。
北島三郎 『与作』。
「NHK あなたのメロディー」 での一般公募で生まれた曲。
♪ 与作は木を切る~ ヘイヘイホ~
知らぬ人のいない有名曲ですが、考えたら不思議な歌ですよね(笑)。この年から、翌年にかけてロングヒットしました。
この年7月、昭和の名作曲家・古賀政男さんが逝去され、追悼コーナーが設けられました。村田英雄 『人生劇場』 を披露。
♪ やると思えば どこまでやるさ それが男の魂じゃないか
自分の印象では、晩年の痩せたイメージが強い方ですが、この頃の佇まいは、迫力ありますねぇ。
そして紅組のトリとして登場 山口百恵。阿木耀子作詞 宇崎竜童作曲 『プレイバック PARTⅡ』。
TBS日本レコード大賞・金賞受賞。この当時19歳。とてもそうは思えぬオーラです。
「緑の中を走ってく 真っ赤なポルシェ」 のくだり、商品名が入るため、それまでNHKでは 「真っ赤な車」 と言い換えていたのを、このステージにかぎり、原詞どおり歌うことが認められました。
大トリはジュリー こと 沢田研二 『LOVE(抱きしめたい)』。
山川アナ 「全国の女性のみなさん ジュリーの歌に抱かれてください」 と芸能史上最大のリスペクト紹介。トリに相応しい、スケールの大きなロックバラードです。
この年は、『サムライ』、『ダーリング』、『ヤマトより愛をこめて』 と、出す曲、すべてが大ヒット。TBS日本レコード大賞・最優秀歌唱賞 を受賞。
全曲を歌い納め、最終審査の結果は白組勝利。後ろの表示ボードは一目瞭然で、なかなかイイですね。昭和の大晦日の原風景と同化しているかのような、ゆかしさを感じます。
以上、いかがでしたでしょうか~!?
これで、本年の 「紅白プレイバック」 も歌い納めです(笑)。また来年のこの企画で、お会いいたしましょう~(・∀・)/。
♪ 蛍の光 窓の雪~