「みつまめのこのレコード聴いてみた
」 と題しております、当ブログのCD感想記事、今回は、LED ZEPPELIN の 「CELEBRATION DAY(祭典の日)」 を取り上げています。
今年11月21日に発売になりました、2007年12月10日ロンドン・O2アリーナでの一夜再結成ライブ盤でございます。
昨日付記事に続く後編です。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

「CELEBRATION DAY」 に収められたライブ音源は、当時のレポートでもみられるように、“予想を遥かに上回る素晴らしさ” でした。
その日・・・2007年12月からは丸5年の月日。その間のレコード化作業を経て、しっかり “お化粧” したであろうことは論を俟たない話ではありますが、それを抜きしたとしても、やはり素晴らしい。
しかし、その、“予想” とは何だったのでありましょう。
ロバート・プラントの声が、全盛期ほど出ない、ジミー・ペイジのギター技術が落ちている、ボンゾがいない以上、バンドのケミストリーは、もはや存在しない、云々・・・。
再結成ライブ直前、音楽評論家の口から出たのは、「せめて無様な演奏でさえなければいいのだけれど・・・。」
その、以って来たるところは何だったのか??
ロバート・プラントの絶叫型高音が、キャリアが進むにつれ陰を潜めたのは事実・・・実際、1974年にノドの手術をしていますし。
さりながらそれ以前に、この人は歌が抜群に上手い。ロックシンガー、というより、歌手として上手い。今CDでの新たな発見でした。
その歌唱力は、『IN MY TIME OF DYING(死にかけて)』 や 『NOBODY’S FAULT BUT MINE(俺の罪)』 で存分に堪能出来ます。
ジミー・ペイジのギターも、ツェッペリンの曲を奏でるとき、とりわけ 『STAIRWAY TO HEAVEN(天国への階段)』 や 『WHOLE LOTTA LOVE(胸いっぱいの愛を)』 でのそれは格別なオーラを発しており・・・ワン・アンド・オンリーのギタリストであること、揺るぎのない迫力があります。
『DAZED AND CONFUSED(幻惑されて)』 で、ヴァイオリンの弓を持ち出したときの地鳴りのごとき歓声は、音楽的効果の有無、ギミック的要素を越え、様式美に達し得た証明でありましょう。

レッド・ツェッペリンのキャリア後期に対する風評・・・煎じ詰めれば、言われだしたのは1975年以降。
折りしも、パンクブームが席捲しており、1970年代のビッグネーム・バンドが、軒並み沈没していった時期でありました。
しかしレッド・ツェッペリンは、パンクの猛威をものともしなかった数少ないバンドのひとつ(「PRESENCE」 のセールスはやや影響を受けましたが、それでも英米1位)・・・してみると、ツェッペリンの “実力低下” にまつわる風聞の多くは、セールス・音楽性・存在感 においてイチャモンをつけることが出来なかったパンク系、及び後発ロックバンド(それと評論家とそのファン)の、ツェッペリンに対する唯一の “ツッコミどころ” でしかない、一種のネガティヴ・キャンペーンだった、と断じざるを得ません。
自分は長いあいだツェッペリンを聴いていて、その 「1970年代後半以降の変化」 をなんとなく納得していた気がしますが、思えば・・・「CELEBRATION DAY」 を聴いた今、ひときわ・・・それが、何の実態もないものであったと思い知らされました。
要するに、知らず知らず、“自分の耳以外の情報” に引きずられていたわけで・・・そもそもツェッぺリンの聴き始めが、“ロック・レジェンドたる権威” に依ったものであることを考え併せると、自分の耳の頼りなさに、なんとも忸怩たる思いがします。

レッド・ツェッぺリンといえば、1968~1980年のキャリアにおいて、一度もメンバーチェンジをすることなく、ジョン・ボーナムの急逝を以って終焉しました。
そのことが、バンドを特別たらしめるひとつの要因でありましょう。
その意味で、血統を重視すること、あるいは東西共通するものか・・・ジョン・ボーナムの子息ジェイソン・ボーナムがドラムに陣取ることによって、“考えられ得る最高純度の再結成” を可能たらしめたわけです。
そこで驚かされたのが、そのジェイソンのドラミング。
ツェッぺリンの音楽に、ドラム(というかボンゾ)の果たす役割の大きさは周知のこと・・・ボンゾ本人でないからと言って、あんまり出張らないよう遠慮されてもかえって魅力半減、さじ加減の難しいところです。
しかしジェイソンは、ツェッぺリンのドラマーとして申し分のない働き・・・むしろ、バンドのグルーヴを終始リードしていたと言って過言ではない。
冒頭の 『GOODTIMES BADTIMES(グッドタイムス・バッドタイムス)』 でいきなり度肝を抜いたプレイのその真骨頂は、『KASHMIR(カシミール)』 においてまさに炸裂、しています。
話によると、ドラムのチューンが、ボンゾと同じだったらしい(自分はよくわかりませんが・笑)こともあり、途中からボンゾが叩いてると錯覚した人も、ひとりやふたりではないはず。
この再結成の成功は、ひとえにジェイソンのおかげと言って差し支えないと思います。

また、ツェッぺリンの特別たるさらなる要素は、ジョン・ポール・ジョーンズが操るベースとキーボードの両輪。
ハードロックにおけるキーボードの位置づけは、しばしば微妙なバランスを強いられますが、ことジョーンジーの場合、そんなジレンマをものともしない。
必要なパートに、必要な音を入れるだけだ、と言わんばかりに、『DAZED AND CONFUSED(幻惑されて)』、『THE SONG REMAINS THE SAME(永遠の詩)』 ではウォーキング・ベースで曲の骨となり、『SINCE I’VE BEEN LOVING YOU(貴方を愛しつづけて)』 ではハモンドの音色でギターブルースに色を添え・・・と磐石の役割。
『TRAMPLED UNDER FOOT(トランプルド・アンダーフット)』 や 『NO QUARTER(ノー・クウォーター)』 での独壇場ぶりは、言葉は要りますまい。
お得意の “ベース・ペダル” も駆使し、その貢献の大きさは計り知れないところ。
誰だ、いちばん地味なメンバーだなんて言ったのは(笑)。
まだまだ書きたいことがある気もしますが、長くなり過ぎましたのでこの辺で。
レッド・ツェッペリンについては、今後も書く機会を持ちたいと思います。
最後に、この日のライブで2曲目に披露された、『RUMBLE ON(ランブル・オン)』 をご紹介します。
「LED ZEPPELINⅡ」 収録曲ですが、現役時代には通しで演奏されたことがないナンバーです(1970年のUSツアーで、メドレー中に差し挟まれただけとのこと)。
昨日付記事での 『FOR YOUR LIFE』 といい、この 『RUMBLE ON』 といい、ファン垂涎の選曲・・・もしいつか、また機会があるものなら、『I’M GONNA CRAWL』 とか 『CAROUSELAMBRA』 とか 『WEARING AND TEARING』 のライブ演奏も聴いてみたいもの、と欲が出てきます。
結果的に継続的な再結成には至らず、一夜の夢に終わり・・・ジミー・ペイジはバンド継続に色気たっぷりだったそうですが、「結局そうはならなかったけど、それはそれでツェッペリンらしくていい」 とのこと・・・まぁ、仰言るとおりかも知れませんね、グスン。。。
「これからは、このCDが永遠にワールドツアーに出るんだ」
・・・う~ん、カッコいい(笑笑)。
」 と題しております、当ブログのCD感想記事、今回は、LED ZEPPELIN の 「CELEBRATION DAY(祭典の日)」 を取り上げています。今年11月21日に発売になりました、2007年12月10日ロンドン・O2アリーナでの一夜再結成ライブ盤でございます。
昨日付記事に続く後編です。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

「CELEBRATION DAY」 に収められたライブ音源は、当時のレポートでもみられるように、“予想を遥かに上回る素晴らしさ” でした。
その日・・・2007年12月からは丸5年の月日。その間のレコード化作業を経て、しっかり “お化粧” したであろうことは論を俟たない話ではありますが、それを抜きしたとしても、やはり素晴らしい。
しかし、その、“予想” とは何だったのでありましょう。
ロバート・プラントの声が、全盛期ほど出ない、ジミー・ペイジのギター技術が落ちている、ボンゾがいない以上、バンドのケミストリーは、もはや存在しない、云々・・・。
再結成ライブ直前、音楽評論家の口から出たのは、「せめて無様な演奏でさえなければいいのだけれど・・・。」
その、以って来たるところは何だったのか??
ロバート・プラントの絶叫型高音が、キャリアが進むにつれ陰を潜めたのは事実・・・実際、1974年にノドの手術をしていますし。
さりながらそれ以前に、この人は歌が抜群に上手い。ロックシンガー、というより、歌手として上手い。今CDでの新たな発見でした。
その歌唱力は、『IN MY TIME OF DYING(死にかけて)』 や 『NOBODY’S FAULT BUT MINE(俺の罪)』 で存分に堪能出来ます。
ジミー・ペイジのギターも、ツェッペリンの曲を奏でるとき、とりわけ 『STAIRWAY TO HEAVEN(天国への階段)』 や 『WHOLE LOTTA LOVE(胸いっぱいの愛を)』 でのそれは格別なオーラを発しており・・・ワン・アンド・オンリーのギタリストであること、揺るぎのない迫力があります。
『DAZED AND CONFUSED(幻惑されて)』 で、ヴァイオリンの弓を持ち出したときの地鳴りのごとき歓声は、音楽的効果の有無、ギミック的要素を越え、様式美に達し得た証明でありましょう。

レッド・ツェッペリンのキャリア後期に対する風評・・・煎じ詰めれば、言われだしたのは1975年以降。
折りしも、パンクブームが席捲しており、1970年代のビッグネーム・バンドが、軒並み沈没していった時期でありました。
しかしレッド・ツェッペリンは、パンクの猛威をものともしなかった数少ないバンドのひとつ(「PRESENCE」 のセールスはやや影響を受けましたが、それでも英米1位)・・・してみると、ツェッペリンの “実力低下” にまつわる風聞の多くは、セールス・音楽性・存在感 においてイチャモンをつけることが出来なかったパンク系、及び後発ロックバンド(それと評論家とそのファン)の、ツェッペリンに対する唯一の “ツッコミどころ” でしかない、一種のネガティヴ・キャンペーンだった、と断じざるを得ません。
自分は長いあいだツェッペリンを聴いていて、その 「1970年代後半以降の変化」 をなんとなく納得していた気がしますが、思えば・・・「CELEBRATION DAY」 を聴いた今、ひときわ・・・それが、何の実態もないものであったと思い知らされました。
要するに、知らず知らず、“自分の耳以外の情報” に引きずられていたわけで・・・そもそもツェッぺリンの聴き始めが、“ロック・レジェンドたる権威” に依ったものであることを考え併せると、自分の耳の頼りなさに、なんとも忸怩たる思いがします。

レッド・ツェッぺリンといえば、1968~1980年のキャリアにおいて、一度もメンバーチェンジをすることなく、ジョン・ボーナムの急逝を以って終焉しました。
そのことが、バンドを特別たらしめるひとつの要因でありましょう。
その意味で、血統を重視すること、あるいは東西共通するものか・・・ジョン・ボーナムの子息ジェイソン・ボーナムがドラムに陣取ることによって、“考えられ得る最高純度の再結成” を可能たらしめたわけです。
そこで驚かされたのが、そのジェイソンのドラミング。
ツェッぺリンの音楽に、ドラム(というかボンゾ)の果たす役割の大きさは周知のこと・・・ボンゾ本人でないからと言って、あんまり出張らないよう遠慮されてもかえって魅力半減、さじ加減の難しいところです。
しかしジェイソンは、ツェッぺリンのドラマーとして申し分のない働き・・・むしろ、バンドのグルーヴを終始リードしていたと言って過言ではない。
冒頭の 『GOODTIMES BADTIMES(グッドタイムス・バッドタイムス)』 でいきなり度肝を抜いたプレイのその真骨頂は、『KASHMIR(カシミール)』 においてまさに炸裂、しています。
話によると、ドラムのチューンが、ボンゾと同じだったらしい(自分はよくわかりませんが・笑)こともあり、途中からボンゾが叩いてると錯覚した人も、ひとりやふたりではないはず。
この再結成の成功は、ひとえにジェイソンのおかげと言って差し支えないと思います。

また、ツェッぺリンの特別たるさらなる要素は、ジョン・ポール・ジョーンズが操るベースとキーボードの両輪。
ハードロックにおけるキーボードの位置づけは、しばしば微妙なバランスを強いられますが、ことジョーンジーの場合、そんなジレンマをものともしない。
必要なパートに、必要な音を入れるだけだ、と言わんばかりに、『DAZED AND CONFUSED(幻惑されて)』、『THE SONG REMAINS THE SAME(永遠の詩)』 ではウォーキング・ベースで曲の骨となり、『SINCE I’VE BEEN LOVING YOU(貴方を愛しつづけて)』 ではハモンドの音色でギターブルースに色を添え・・・と磐石の役割。
『TRAMPLED UNDER FOOT(トランプルド・アンダーフット)』 や 『NO QUARTER(ノー・クウォーター)』 での独壇場ぶりは、言葉は要りますまい。
お得意の “ベース・ペダル” も駆使し、その貢献の大きさは計り知れないところ。
誰だ、いちばん地味なメンバーだなんて言ったのは(笑)。
まだまだ書きたいことがある気もしますが、長くなり過ぎましたのでこの辺で。
レッド・ツェッペリンについては、今後も書く機会を持ちたいと思います。
最後に、この日のライブで2曲目に披露された、『RUMBLE ON(ランブル・オン)』 をご紹介します。
「LED ZEPPELINⅡ」 収録曲ですが、現役時代には通しで演奏されたことがないナンバーです(1970年のUSツアーで、メドレー中に差し挟まれただけとのこと)。
昨日付記事での 『FOR YOUR LIFE』 といい、この 『RUMBLE ON』 といい、ファン垂涎の選曲・・・もしいつか、また機会があるものなら、『I’M GONNA CRAWL』 とか 『CAROUSELAMBRA』 とか 『WEARING AND TEARING』 のライブ演奏も聴いてみたいもの、と欲が出てきます。
結果的に継続的な再結成には至らず、一夜の夢に終わり・・・ジミー・ペイジはバンド継続に色気たっぷりだったそうですが、「結局そうはならなかったけど、それはそれでツェッペリンらしくていい」 とのこと・・・まぁ、仰言るとおりかも知れませんね、グスン。。。
「これからは、このCDが永遠にワールドツアーに出るんだ」
・・・う~ん、カッコいい(笑笑)。