当ブログ、年末の風物詩(化を虎視眈々とねらう)、「紅白プレイバック」 企画、2012年の第3弾です。
わたくし みつまめ、この 「紅白歌合戦」 という番組に惹かれますのは、後世振り返ったときに、「その一年」 を端的に概観出来るステージづくりである点に尽きます。
その意味で、近年顕著の “大手プロ寄り合い祭り” と化した番組内容には甚だ疑問。過去にもその傾向がなかったわけではありませんが、今昔の需要と供給バランスの相違でありましょう。
今回、比較的新しめの、2004(平成16)年をセレクトしました。
この直後の2005年1月に、当時のNHK会長・海老沢勝二氏が辞任しますが、この海老沢会長時代、芸能面においてはまさに “強いNHK” を推進。
紅白司会者には局のアナウンサーを配し、番組内容もNHK色全開。現在のNHKと大手プロの力関係に嘆息するとき、わずか8年前の出来事に、隔世の感なきを得ません。
そして今見直しても、当日の番組は、2004年という年が身近に感じられる演出がなされていました。
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第55回 NHK紅白歌合戦
2004(平成十六)年12月31日・NHKホール
第一部 19:30~21:20 ・・・ 30.3%
第二部 21:30~23:45 ・・・ 39.3%
総合司会 堀尾正明 (NHK)
紅組司会 小野文惠 (NHK)
白組司会 阿部 渉 (NHK)
当時のNHK色を象徴するかのような司会陣揃い踏み。
「スタジオパークからこんにちは」 「ニュース10」 の堀尾アナ、「ためしてガッテン!」 の小野アナ、そしてこれが4度目司会の阿部アナ。
3人くらいが、画面がすっきりしてちょうどいいはずなんですけどね(笑)。
紅組トップは、歌手として初出場の、上戸 彩さん 『愛のために』。バックで踊るは、オスカープロ軍団 “美少女クラブ31”。
よくこんなユニット名、つけられるもんだ(笑)。その中に、安良城 紅(現:BENI)さんが混じっていました。このあと、BENIさんオスカー辞めましたが・・・イヤだったんでしょうね(笑)。
これがはや、7回目の出場 モーニング娘。歌うは、『2004 愛・涙・キッス 紅白スペシャル』 ・・・のちのち、何を歌ったのかわからないタイトルをつけないでほしい(笑)。
『愛あらばIT’S ALRIGHT』 と 『涙が止まらない放課後』、そしてこの年、別ユニットになった辻 希美・加護亜依 “W(ダブルユー)” 『ロボキッス』 のメドレー。
飯田圭織・矢口真里・石川梨華・吉澤ひとみ・高橋 愛・紺野あさ美アナw、小川真琴・新垣里沙・藤本美貴・亀井絵里・道重さゆみ・田中れいな ・・・の編成でした、ふぅっ。
河口恭吾さん 『桜』。
観客席にあつらえたステージから、生ギター一本でしっとりと。
「桜」 と題したヒット曲はたくさんありますが、これは特別イイですね。フレットを指がすべる “キュッ” という音の心地いいこと。
この年の大河ドラマ 「新撰組!」 のメインテーマ。ジョン・健・ヌッツォさんが熱唱。
ほぼスキャットですが、後半部に脚本の三谷幸喜さんが歌詞をつけており、作曲した服部隆之さんが、ゲストとして指揮棒を振りました。
アテネ・オリンピックを振り返る特別コーナー。
この年、日本代表は金メダル16個の、史上最高の大活躍でした。メダリスト勢揃いで、壮観の画。登場順に・・・
室伏広治・吉田沙保里・伊調 馨・谷本歩実・上野雅恵・阿武教子・塚田真希・塚原直也・米田 功・冨田洋之・水鳥寿思・鹿島丈博・中野大輔(←体操団体)・野村忠宏・野口みずき(←このふたりは審査員ゲストにも)。
2回目の出場、EXILE 『Carry On』。
メンバーは6人、ダンサーはHIRO・MATSU・USA・MAKIDAI。ボーカルは、ATSUSHIさんと、SHUNこと清木場俊介さん(左)。
2006年、ソロシンガーに転向したため、その後TAKAHIROさんが加入。この曲は、SHUNさん作詞でした。現在の音楽性はフォークロックなので、“音楽性の違い” の脱退理由に納得。
現在の大人数に見慣れていると、ダンサー4人は少しさびしく見えます(笑)。
“キャプテン・ハッスル” 小川直也がゲスト出演。この年大流行の 「ハッスル!ハッスル!」 を披露。
プロレスイベント「ハッスル」 のプロモーションとして、PRIDE GRANDPRIX 参戦、4月のステファン・レコ戦に激勝して、一気にハッスルポーズが浸透、Jリーグ、甲子園・・・各所で流行りました。
ちなみに、裏番組では、フジテレビが 「PRIDE 男祭り」、TBSでは 「K-1 プレミアム Dynamite!!」 でした。夢のような時代(遠目)。
愛知万博 「愛・地球博」 を翌年にひかえ、愛知出身のヒップホップグループ nobody knows+ が出場。『ココロオドル』 を歌いました。ライムの利いた歌詞は見事な完成度。
日本語のラップってどうなんだろう、と思っていましたが、このジャンルも進化し続けているんですね。
沖縄市空港通りで開催中のライブから、中継出演 ORANGE RANGE。『ロコローション』 を大盛り上がりのなか熱演。
有名な “作曲クレジット変更事件” はこのときのことです(笑)。
応援ゲスト “ギター侍” 波田陽区と、青木さやか。要するに、渡辺プロのお笑い枠ですね(笑)。
「白が勝とうが紅が勝とうが、視聴者は興味ありませんから~、残念!」 「そのころみんな、格闘技の結果に夢中・・・斬り!」
・・・なかなかダークなネタでした(笑)。
青木さんは、胸元から “紅組ガンバレ” のフラッグを取り出したあと、「ちょっと・・・ドコみてんのよ~!!」
初出場、氣志團 『One Night Carnival』。意外にも、これがテレビ初出演とのことでした。
バックでは、過去の紅白名場面を再現する衣装のダンサーが大挙登場。星条旗の上下(西城秀樹?)、和服におかっぱ頭(中森明菜?)、入浴姿(宮沢りえ?)、金髪トサカ頭にレザースーツ(X JAPAN?) などなど。
そのなかに混じって、メガネにマフラーの集団も・・・もしやヨン様??
初出場 平原綾香さん 『Jupiter』。
父親は、サックス奏者の平原 智(まこと)さん。安全地帯から、さだまさしさんまで幅広くバック演奏を務めていたため、小さい頃からニューミュージック系歌手に知られていたらしい。
そのせいか、この方の言動は妙に “業界ズレ” しています(笑)。
こちらも初出場 大塚 愛さん 『さくらんぼ』。
前年発売の曲でしたが、じわじわ売り上げを伸ばし、ロングヒット。この年の春ごろ、やたら流れていた覚えがあります。まさに流行歌。
以後、6年連続で紅白に出場しますが、現在は産休中。年明け、2年半ぶりに活動再開するとのことです。
本日は、ここまでにさせていただきまして、続きは次回に。
それではごきげんよう(^-^)ノ~~。