⋆今回の設定は、完全にフィクションです。
東京都新宿区の、とあるビルの一フロアには、(株)スイーツスポーツ のオフィスが入っています。
そこの一セクションは、看板雑誌(?) 「月刊スイーツベースボール」 の編集部。
プロ野球はオフシーズンに入り、編集部員は暢んびりムード(いつも、かww)。
今日も、ゆっくりランチタイムを取りながら、あれこれ雑誌に書けない話題を駄弁っているようです・・・。
座談会出席者:
あかふく ・・・ 「月刊スイーツベースボール」編集長。
くずきり ・・・ 専属スポーツライター。
やつはし ・・・ 現場担当記者。
うぐいす ・・・ フロント担当記者。
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あかふく 「ふぅっ、やっと今年最後の本の入稿のメドが立ったな。これで今年の作業は終わりだが・・・今年もいろんなことがあったなぁ・・・(しみじみ)。」
やつはし 「あっ、編集長~! 日曜日の記者会見みました? 10月25日のドラフト会議で、メジャー挑戦を表明しながら日本ハムに強行指名を受けていた、花巻東高・大谷翔平投手が、翻意して日本ハム入団を決断しました。」
あかふく 「おぉーっ、これで見事に菊地雄星2世の誕生だな(一同・爆笑)・・・・・・いや、実のところこれはさ・・・もう、この展開、読めてた。」
くずきり 「大谷は、しっかりした考えの持ち主ではあるんでしょうけど、所詮高校生ですからね(笑)。というか、もともとご両親は、わが子がアメリカにいきなり渡ることに、最初から難色を示していたそうですので、ドラフトにかかった時点で、結局日本ハム入団の方向にシフトするだろうとは予想できました。」
うぐいす 「だから前回の座談会で、日本ハムの強行指名を危ぶんでたんですよね、そもそもの雲行きの怪しさは、花巻東の佐々木 洋監督が、ぼんやり大谷投手の退部届けを高野連に出してしまったことで・・・。」
くずきり 「そうそう。ドラフト会議が終わるまで、退部届けを待っていれさえすれば、大谷投手を指名することは出来なかったんですよ。それがいつもの習慣なのか、わざとなのかわかんないですけど、期日に沿って退部届けを提出したことで、大谷投手はプロ希望者扱いになってしまって(苦笑)。」
あかふく 「なんか、自分でプロ希望したんだから、指名されても文句いえないだろう、とか言う向きもあったけどさ、違うから(爆笑)。あれは菊地雄星のときに続く、佐々木監督の大失態だ。」
やつはし 「ドラフト指名後、佐々木監督はスカウトへの対応も避けて、本人と家族に直接交渉してくれ、ってスタンスになりましたからね(笑)。ご家族はもう、日本でプレーさせる方向に乗り気だったので、あとはトントン拍子。日本ハムのスカウトが大谷のために用意したレポートも、本人をその気にさせたようですね。」
あかふく 「いや、もうそれはいいんだよ。日本ハムに入団することになったんだからさ、これからはそこでいいプレーヤーになるようがんばってくれれば・・・いい投手がひとり、球界に誕生したこと自体は喜ぶべきことだし・・・ただ、おれが心配なのは、まさしく菊地雄星の二の轍を、キレイになぞってることだ。」
うぐいす 「そうですよね、ひとたび、メジャー挑戦をブチ上げた選手が、日本でプレーすることになり・・・チームの先輩が、果たしてどういう眼でみるか、ってことですね。」
やつはし 「栗山英樹監督は、少なくとも西武の渡辺久信監督よりはマシですから、露骨に干したりはしないと思うんですが・・・野球はチームスポーツですからねぇ。」
うぐいす 「中田 翔とかアクの強い先輩もいるし(一同・苦笑)。まぁ、ダルビッシュ有や、今年の田中賢介のようにメジャー挑戦を図る選手もいれば、稲葉篤紀のようにメジャー行きを断念したものの、国内で大記録を達成した選手もいるし、で・・・大谷の夢に対し、理解を示してくれる先輩がいる可能性も、なきにしもあらず・・・というか、それを切に願います(苦笑)。」
くずきり 「大谷投手は記者会見で、将来的なメジャーでのプレーを希望しつつ、夢への近道として国内での研磨を選んだ、という旨の発言をしました。」
あかふく 「それなんだよ・・・(嘆息)、それが余計なんだ。それを聞いた日本のプロ野球関係者やファンはどう思う? もう日本ハム入団を決めたんだからさ、ウソでもいいから、『これからは素晴らしいチームの先輩方と一緒に、日本ハムで日本一になり、北海道のファンのみなさまに喜んでいただくことが、自分の最大の夢です』 とだけ、言っとけばいいのに(笑)・・・それとも、おれが打算的すぎるのかなぁ。」
やつはし 「ダルビッシュも、メジャーへの夢を直前まで仕舞っておいたわけですからね・・・前もって宣言してしまうと、やはり色眼鏡で見られます。」
くずきり 「こうなるんだったら、10月21日のメジャー挑戦表明自体も、やるべきでなかったかも知れませんね。本人は退路を絶ち、大きな目標を自己確認する意味だったでしょうけど、やはり周囲の大人たちの思惑が絡み、今回もまた、菊地雄星のとき同様、いたずらに本人が世間を騒がせる結果になってしまいました。」
あかふく 「大谷は・・・なんか、すべての言動が自分を追い詰めてるように見えるよ。今のところ、言動のセレクトがぜんぶ間違えてると言っていい(一同・苦笑)。すごい逸材だと思うからさ・・・プレー以外の要因で、選手としての成長が妨げられるとしたら、こんなもったいないことはないだろ。」
うぐいす 「あ、そういえば栗山監督は、チームとしての育成の方針で、大谷投手の打者としての才能も埋もれさせたくない、として、投手・打者両方で・・・将来的な、“4番・ピッチャー 大谷” の実現も図りたい、と言明しました。大谷が日本ハム入団を決めたのは、そのアイディアに惹かれた面もあったそうです。」
全員 「・・・・・・・・・。」
あかふく 「とにかくさ(一同・爆笑)、大谷はもう、時が来るまでメジャーのことなんか、おくびにも出すべきではない。それからファイターズの先輩選手・・・普通に接してあげてください(笑)。あと、WBCのこととか喋ろうと思ったけど、もういい加減、作業に戻らないとな。それと最後にひとつだけ・・・これでもう、将来、高校生が直接、メジャーを目指したいと言っても、ドラフトで強行指名されてしまうだろうな。今回のことは、後進の野球人にも “負の影響” を与えたってことも、また事実だよ。」
