11月29日 日本初回放送のWWE PPV 「SURVIVOR SERIES」 の感想です。
PPVの結果・内容に触れています。
これからご覧になる予定の方はご注意ください。
昨日付記事に引き続き、後半戦。
現地11月18日、インディアナ州インディアナポリス、バンカーズライフ・フィールドアリーナでの開催です。
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・幕間~AJ・リー、ヴィッキーに意趣返し
この1ヶ月で、RAW最大の事件といえば、番組GM、AJ・リーが、ジョン・シナとの “不適切な関係”(古っ)を持った疑惑で解任されたこと。
最初は、手術直後で試合が出来ないシナのために用意したストーリーかと思いましたが、同時に時事ネタである、CIA長官のスキャンダルのパロディでもあった模様。
それをWWE重役会にタレこんだのは、かねてAJに含むところのあるヴィッキー・ゲレロだったらしい。
AJ解任のあと、うまうまと番組スーパーバイザーとして、最高責任者の座をゲットしたヴィッキー、ウソかまことか、シナとAJの会食写真、宿泊ホテルでの盗撮映像を持ち出して、うれしそうにAJを責めたてる。
そこで今PPVでは、AJが意趣返しとして、合成写真でヴィッキー恥ずかし画像を会場に流して笑いものに。
激怒のヴィッキーとAJ、一触即発の雰囲気になるも・・・うしろからいきなりAJを襲撃したのは、久しぶり登場の、ジミー・スヌーカの娘・タミーナ!
父譲りのスーパーフライでAJをKOすると、高笑いするはヴィッキー・・・いつの間にか、タミーナを陣営に引き込んでいた様子。
・サバイバーシリーズ エリミネーションマッチ:ランディ・オートン & ケイン & ダニエル・ブライアン & コフィ・キングストン & ザ・ミズ vs ドルフ・ジグラー & アルベルト・デル・リオ & ダミアン・サンダウ & ウエイド・バレット & デヴィッド・オタンガ
当初、大会の目玉になるはずだった、ミック・フォーリー軍vsCMパンク軍の対抗戦。
現役レスラーでないフォーリーが、ラインナップに入らずセコンドに廻る、までは理解できましたが、そこからが二転三転しました。
肝心要のパンクが、王座防衛戦を組まれたためチームを離脱・・・それじゃぁ、もうフォーリーvsパンクでもなんでもない(笑)。
結局リーダーはドルフ・ジグラーになり、不満のミズはチームを脱退、敵であるフォーリーチームの一員に・・・う~ん、わからない(笑)。ミズはベビー転向への布石か。
挙句の果てには、リアルアクシデントで、コーディ・ローズが負傷欠場・・・もう、両チーム原型を留めていない(笑)。
ともあれ、上記のラインナップで対抗戦を闘うことになり・・・しかしさすがトップクラスのスター集合、というだけあって、試合自体は見応えあるものになりました。
生き残り戦はシーソー状態になり、5対4、4対4、4対3・・・お互いエゴのかたまりのレスラー同士、チーム内不和の前フリがありましたが、仲間割れすることなく共闘。
終盤には、乱入を企てたデル・リオの専属リングアナ、リカルド・ロドリゲスに対し、セコンドのミック・フォーリーがなつかしの “ソッコー君攻撃” で制裁するシーンで盛り上げる。
ミズは意外な大活躍で、バレットから完全フォールを奪ってみせるも、最後はやはりオートンとジグラーの一騎打ち。
過去のシングル対戦ではオートンに分が悪いジグラー・・・しかし今回、逆転のフォール勝ちでチームを勝利に導く!
ジグラー、これでまた一歩、トップクラスへ躍進のきっかけとなるか。
・メインイベント/WWE王座戦・トリプルスレットマッチ:CMパンク vs ジョン・シナ vs ライバック
もともと防衛戦が予定されていなかったCMパンク、結局トリプルスレットで、因縁未決着の、シナとライバック、ふたりまとめて相手にすることになったのは・・・王座戦なしでは、PPVに対する前評判がイマイチだったからか?!
来年1月PPV 「ROYAL RUMBLE」 で、ザ・ロックがWWE王座戦に挑むことが予定されており、その相手はCMパンクが濃厚・・・さすれば、どう考えてもそこまで王座を落とすわけがない(笑)。
いったいどうやって、シナとライバックから王座を守るのか・・・くらいしか見どころがない、思えば過酷なシチュエーション。
それでもそこは、WWEのトップスター、激しい攻防であわや王者交代?! の場面を多くつくりました。
ジョン・シナは、右ヒジ手術からわずか二ヶ月で、早くも完全復活。
胸筋を断裂しても(2006年秋)、頚椎を損傷しても(2008年夏)、短期間でカムバックしてきた超人的体力の持ち主シナ、ほんとにこの人はすごい、というか、人使いの粗い団体、というか(笑)。
一方、ライバックは、大舞台の経験が少ないにも関わらず、臆せぬ闘いぶり。
試合のキーは、そのライバックの大攻勢からでした。
パンクに続き、シナをも必殺シェルショックで葬り、ライバック、王座奪取目前・・・そこへあらわれた、黒づくめの男3人!
人数にモノをいわせ、場外に引きずりだしたライバックを実況テーブルに沈めると、男たちは無言で観客席から退散。
トリプルスレットは反則裁定がないため、試合は続行中。息も絶え絶えのパンク、這いつくばってシナに覆いかぶさると、失神状態のシナからカウント3をゲット・・。
またもや、棚ボタ勝利のパンク、これで王座在位丸一年達成!
会場の観客は、おそらく誰がライバックを襲ったのかわからなかったはず。
実況では、それは新人育成番組 「NXT」 所属レスラーである旨を明言しました。
してみると、動機は、同じ 「NXT」 出身であるにも関わらず、早々にPPVメインクラスに躍り出た、ライバックへの嫉妬か。
それは同時に、ライバックが前回に続き、“最強キャラに傷をつけないまま、王座奪取ならず” のエクスキューズでありましょう。
たぶんライバックはこれで、王座戦線から離れると思われます。
終わってみれば今大会、伝統の秋のビッグイベントでありながら、消化不良・バッドエンディングだらけの試合続き。
CMパンクは1月のロック戦まで、あと1回、PPV 「TLC」 で、こんな感じの王座防衛ロードをこなさなければなりません。
「RIYAL RUMBLE2013」 でのザ・ロック vs CMパンク・・・規定路線として敷かれたこのカードのせいで、少しストーリー全体が間延びした感じが否めないPPVでした。
それでは今日は、この辺で(^-^)ノ~~。