年の瀬が近づき、当ブログの風物詩(にしたい)、この企画が帰ってまいりました。
・・・まだ2年目なんですけどね(笑)。
世の中は移れど、年末といえば話題になるのが、大晦日、テレビ界の祭典 「NHK紅白歌合戦」。
当家において、今だ主力の位置を占めるたくさんのビデオカセットのなかには、紅白の過去放送分や、2000年前後にBSで再放送していた古い紅白の録画分など、およそ30回分の紅白テープが残存しています。
それらからいくつか、セレクトしてご紹介し、ご存知の方には大いに懐かしんでいただき、ご存知でない方には、へぇ~、こんなことあったんだ、と興を催していただこう、という企画でございます。
昨年は、1995年・1988年・2001年・1969年・1983年 の順にご紹介しました。
2012年第1回目となる本日は、1998年の紅白を取り上げたいと思います。
1998年、現在では考えられないほどCDセールスが絶好調だった時代、ミリオンヒットが続出し、歌番組もふたたびの花盛りでした。
この年をリードしたのは、いわゆる “ヴィジュアル系ロックバンド”。彼らは 「HEY! HEY! HEY!」 や 「うたばん」、「ミュージックステーション」 などに積極的に出演し、MCとのトークもこなしていました。
派手な見かけとはうらはらに真摯で親しみやすく、全般的に好感だった覚えがあります。
そしてこの年最大の目玉は、「ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ」。
日本テレビ 「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」 発で大ブレイクのユニット出演は、“NHKが民放の人気番組に便乗する” という意味で物珍しく、「ウリナリ!!」 でも煽りまくったので、大いに注目を集めた結果、当日の視聴率は、1987年以降、現在に至るまで最高の57.2%をマークしています。
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第49回NHK紅白歌合戦
1998(平成十)年12月31日 NHKホール
第1部 20:00~21:25 ・・・・・・ 45.4%
第2部 21:30~23:45 ・・・・・・ 57.2%
総合司会 宮本隆治(NHK)
紅組司会 久保純子(NHK)
白組司会 中居正広
平日夜、松平定知アナの 「ニュース11」 のスポーツコーナーを担当し、NHK初のアイドルアナウンサーとして人気沸騰の久保純子さんを抜擢。昨年に続き白組司会を務める中居さんと、26歳同士の若い司会陣です。
紅組トップは、2回目出演の SPEED で 『ALL MY TRUE LOVE』。
この頃、音楽プロデューサーも脚光を浴びました。SPEEDのプロデュースを務めたのは、伊秩弘将(いぢち ひろまさ)さん。
沖縄アクターズスクール出身、ライジング(現ヴィジョンファクトリー)から、DA PUMP が白組トップ。 『Rhapsody in Biue』 をダンサブルに。しかし、いささかバーター出演の香りもしました(笑)。
こちらのプロデューサーは、m.c.A.T. こと、富樫明生さん。
ISSAこと辺土名一茶さんのお姉さんは元アイドルの里中茶美さん。弟さんはニ茶、と書いてニーチェ、と言うお名前だそうです。
モーニング娘。 初出場 『抱いてHOLD ON ME!』。
テレ東 「ASAYAN」 出身、シャ乱Qのつんくさんプロデュース。
一期、二期の8人時代でした、え~と、左から 石黒 彩、市井沙耶香、安倍なつみ、飯田圭織、保田 圭、福田明日香、矢口真里、中澤裕子。
現在と違い、応援ゲストが多くない紅白でしたが、藤岡 弘、さんが登場。当時、“せがた三四郎” のキャラでビデオゲームのCMに出ていました。
しかし、怪人がステージにあらわれ、「出たなショッカー!へ・ん・しん!」。
夏バンド、TUBE が珍しく冬番組に登場(笑)。『きっとどこかで』 を熱唱。このころの前田さん、わりとスリムでした(笑)。春畑道哉(G)、角野秀行(B)、松本玲二(Dr) と不変のカルテットです。
朝の連続テレビ小説 「やんちゃくれ」 から、小西美帆さん、高田聖子さん が応援。
東京ディズニーランド、開園15周年の趣きで、西田ひかるさんが 『THAT’S DISNY FANTASY』 として、メドレーを披露。「ミッキーマウス・マーチ」 や 「星に願いを」 を歌いました。
JUDY AND MARY は前年に続き2回目の登場、『散歩道』。
ボーカルのYUKIさんは、当初、トークも通じない不思議ちゃんキャラ。「HEY! HEY! HEY!」 出演時、ダウンタウンとのトーク中、ず~っとぬいぐるみをいじってる様子が異様でした(笑)。
その後どんどんマトモになり、この頃はファッションリーダー的なカリスマに。
幕間のスポーツ選手紹介コーナー。
この年、サッカーワールドカップ、フランス大会に初出場の日本代表、0勝3敗ながら、歴史的な初得点をきめた、中山雅史選手。父親の儀助さんともども、テレビに引っ張りだこの人気でした。ところで、愛称の ”ゴン” って何なんでしょうね(笑)。
ELTこと Every Little Thing も二回目の出場。
大ヒット 『Time goes by』。当時は3人編成でした。五十嵐 充さんはのちにプロデューサーに転身、misonoさんボーカルの DAY AFTER TOMMORROW を手がけ、ヒットさせています。
それにしても、持田香織さんはまったく変わらないですねぇ。
そして第2部のオープニング、目玉中の目玉、ポケビ&ブラビ登場。ポケットビスケッツは千秋・内村光良・ウド鈴木。プロデュースは爆風スランプのパッパラー河合。
ブラックビスケッツはビビアン・スー、南々見狂也(南原清隆)、天山(あまざん/天野ひろゆき) で、プロデュースは中西圭三。
この年、「ウリナリ!!」 では、両ユニットの <抗争> で大盛り上がり。負けたら即解散、の不条理ルールで過酷なゲームに挑戦する千秋さん、というプロレス的アングルが大当たりしました。
曲は 『POWER』 と 『Timing』 の合体ヴァージョン。
ウッチャンがキーボード・イントロ、ウドちゃんがリズムギター、ナンチャンがサックス・ソロ で、それぞれ生演奏に挑戦。「ウリナリ!!」 では練習に苦心していましたが、本番ではバッチリ成功、さすが芸能人です(笑)。
最後にはウッチャンの番組キャラクター、ホワイティも登場。よゐこ、K2、藤崎奈々子の応援と、にぎやかにエンディングでした。
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今回はここまでです。以下、後編に続く~~(o^-')b。