みつまめの「このレコード聴いてみたビックリマーク
    「LIVE AT THE BRIXTON ACADEMY」
          THE BRIAN MAY BAND


 古今東西あまり関係なく、みつまめのお気に入りレコードを披露している「このレコ!」、今回は、このバンドのアルバムです。


          THE BRIAN MAY BAND (1993)

                Vo&G:ブライアン・メイ
                G:ジェイミー・モーゼス
                Key:スパイク・エドニー
                B:ニール・マーレイ
                Dr:コージー・パウエル
                Cho:キャシー・ポーター
                Cho:シェリー・プレストン


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                     guitar

  現在真っ盛りのロンドン・オリンピックの中継を観ていると、各競技会場で、頻繁にQUEENの曲がかかってるのを耳にします。

 いまだにスポーツ会場のテンションを上げる 『WE WILL ROCK YOU』 や 『WE ARE THE CHAMPIONS』 の・・・いや、QUEENの人気の高さは驚くばかり。

 それにちょっと乗っかりまして、先月偶然ブックオフで発見し購入した、珍しいライブ盤を、今回取り上げたいと思います。

 1991年11月、フレディ・マーキュリーの逝去ののち、QUEENのギター、ブライアン・メイは、自らボーカルも取ってのソロ活動に転じ、1992年9月にアルバム 「BACK TO THE LIGHT」 を発表しました。

 このライブ盤 「LIVE AT THE BRIXTON ACADEMY」 は、1993年6月にロンドンで敢行されたブリクストン・アカデミーでのライブショーを収録したものです。

 アルバム 「BACK TO THE LIGHT」 はブライアン・メイのソロ作という位置づけでしたが、アルバムに伴うツアーでは “THE BRIAN MAY BAND” を名乗り、正式な一座としてツアーを行ったとのこと。

 メンバーには、サポート・ギターにキーボード、さらにふたりの女性コーラスも加え、ハードロックに止まらない色彩豊かな、いかにもブライアン・メイらしいサウンドです。

 その中で、ドラムにはコージー・パウエル、ベースにニール・マーレイという、イギリスHM/HR界おなじみのビッグネームも。

 実はこの両名、直前までBLACK SABBATHに在籍しており、ロニー・ジェイムス・ディオが復帰した 「DEHUMANIZER」 制作に伴いサバスを離脱、もともとサバスのメンバーと懇意にしていたブライアンがそれを知って、体の空いた両者にソロ作参加を要請したものだそうです。

 ブライアン・メイは、この編成で1992~93年にかけて、GUNS N’ ROSEの “USE YOUR ILLUSION TOUR” のサポートをしていたはずなので、このバンド自体の存在を知ってはいたのですが、実際にそのライブ音源を入手出来てラッキーでした。

                     ヘッドフォン

 ライブ盤の内容は、「BACK TO THE LIGHT」 の収録曲を中心に、QUEEN時代のブライアン・メイ作曲による名曲、『TIE YOUR MOTHER DOWN』、『NOW I’M HERE』、『HAMMER TO FALL』 などが散りばめられた構成で、QUEENファンにもサービス満点。

 また、フレディ作曲のQUEENナンバー 『LOVE OF MY LIFE』 を弾き語りで披露したり、コージー・パウエルにちなんでRAINBOWの 『SINCE YOU’VE BEEN GONE』 のカバーを演ったり、レアなヴァージョンも聴けます。

 しかし、ブライアンのボーカル・・・パワーはないながら、澄んだ広い声域の持ち主で、シンガーの才能も抜群ですね。ギター・歌・作曲・・・そして天文学者(笑)、一体どれほど才能があるひとなんでしょう?!

 終盤のヤマ場は、「BACK TO THE LIGHT」 の大作 『RESURRECTION』 に、コージー・パウエルのドラム・ソロ(MSGの武道館ライブ同様、チャイコフスキー「1812」の伴奏つき・笑)や、『BOHEMIAN RHAPSODY』 の大サビ部分までを挿入する豪華ヴァージョン。

 さらにインストの名曲 『LAST HORIZON』 と続き、お待ちかね 『WE WILL ROCK YOU』 でシメる、おなかいっぱいな並びです。レパートリー豊富なバンドのセットは強いですね(笑)。

 そして、ブライアン・メイといえば、有名なギター・ソロプレイ。ロック界のいっこく堂と呼ばれるブライアン(←呼ばれてない)の、“ひとりカエルのうた輪唱ギター”(←言われてない)をはじめとする超絶テクニックの数々が、たっぷり堪能できます。

 一体、どうやって弾いているのか不思議でしょうがないフレーズの数々。ギターでこんなことが出来るのか、と嘆息する演奏ぶりを、最後にご紹介します♪