4月12日 日本初回放送のWWE PPV「レッスルマニア28」の感想です。

 内容・結果に触れております。

 これからご覧になる予定の方はご注意くださいm(u_u)m。


 

 フロリダ州マイアミ、サンライフ・スタジアム(観衆78363人)で、現地4月1日の開催です。

 

 4月16日・18日付記事に続く3回目、思いのほか長くなってしまいました(笑)。

 今回でメインイベントまで、書き切ります!


 

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 ・チーム テディ・ロング vs チーム ジョー・ローリナイダス

 

  サンティーノ・マレラ           デイヴィッド・オタンガ

  コフィ・キングストン           ドルフ・ジグラー

  R-トゥルース              ジャック・スワガー

  ザック・ライダー             マーク・ヘンリー

  グレート・カリ               ドリュー・マッキンタイア

  ブッカーT                 ザ・ミズ


 

 対立を深めるSMACK DOWNのGMテディ・ロングとRAWの臨時GMジョー・ローリナイダス。

 この試合で勝った方が、両番組の共通GMに就任する大一番。

 

 といいながら、扱いは単なる12人タッグマッチで、要するに余りモノカード。

 セコンドにはヴィッキー・ゲレロや妖精ホーンスワグル、アクサナやイヴ・トーレスなどがうろちょろし、人が多いのなんの(笑)。

 

 前の試合がアンダーテイカーvsトリプルHだったので、観客、あからさまに休憩ムード。

 WWEのPPVは休憩時間がないので、お客さんは好きなときにトイレタイムを取ります。

 テレビ観てたら、客席で立ち上がって移動する人の多いこと(笑)。

 

 しかしこのカードに代表される顔ぶれが、日常のWWEの番組の風景。

 この試合がスルーされてるようだと、マズいはずなんですけど(笑)。

 

 

みつまめのLITTLE DOLLS for your life

 

 

 今回のレッスルマニアでは、欠場の大物レスラーが多かった。

 レイ・ミステリオやアルベルト・デル・リオは結局戻って来ず。

 クリスチャンも復帰したと思ったら、またすぐ欠場。

 そういえば、ケビン・ナッシュはどうした(笑)。

 

 試合はイヴの妨害を受けたザック・ライダーがミズに倒され、ローリナイダス軍の勝利。

 今後に繋がるストーリーはどちらかと考えたら、まぁ そうだろう・・・いやいや、こりゃ~これからたいへんだ・・・(笑)。

 


 

 ・WWE王座戦:CMパンク vs クリス・ジェリコ


 

 “世界最高のレスラーはどっちだ” をテーマにした最高級レスリングマッチ。

 年明け、ついに復帰したジェリコが、大舞台でのタイトルマッチに登場。

 ジョン・シナvsロックに話題が集中した今大会、試合で魅せるのはこっちですよ、という、なにやら小川直也や大仁田 厚に蹂躙されてた時期の新日本プロレスでのライガーみたいな雰囲気で、ちょっとイヤな感じだったんですけど(笑)。

 

 RAWでの抗争の途中、ジェリコが心理戦をしかけ、パンクの家族のスキャンダルを暴くあたりから急激におもしろくなりました。

 パンクが酒・タバコ・ドラッグ厳禁の禁欲主義を標榜してるのは、父親がアル中で、妹がヤク中だからだ、と。

 真偽はともかく、実におもしろいやりとりでした。激怒するパンクのキレっぷりも最高。

 

 

みつまめのLITTLE DOLLS for your life


 

 プロレスというのはナマモノで、あからさまに “いい試合しますよ” という意識が強いと、かえってスイングしない展開になることがままありますが、さすがこの両雄、期待に応える熱戦でした。

 

 ジェリコのライオンサルト、コードブレイカー、ウォールズ・オブ・ジェリコ。

 

 パンクのGTS、アナコンダ・バイス。

 

 ふたりの複数のキメワザがどこで出るか、という構成の妙に加え、試合のペースアップ/ダウン、表情、トラッシュトークなど、試合中にムーヴそのもの以外での見せ場も多く、まさに名人芸。

 

 フィニッシュのサブミッションの攻防では観客大興奮。純レスリングでここまで魅了出来るのは、このふたりしかいないでしょう。

 試合はCMパンクが制しましたが、ジェリコにとってもレッスルマニアでのベストバウトでした。


 

 ・メインイベント:ザ・ロック vs ジョン・シナ


 

 WWEでは、レスラーの商品管理が世界一シビアに成されており、そこがかつての競争相手・WCWとの違いでした。

 

 WCWでは “クリエイティヴ・コントロール” という契約条項があり、レスラーは意に沿わないストーリー展開を断ることが出来る、というもの。

 しかしそれでは、試合にならない。対戦するレスラーが両方とも “負けることを拒否” したら、カードそのものが組めなくなってしまいます。

 その点、WWEのレスラーは有無を言わさずストーリーの枠内に収まることが絶対条件であり、それはどんな大物であっても例外はない。

 

 それは、あくまで団体がしっかりレスラーの商品価値を最高に保つ気配りに余念がなく、ストーリーにおいても “プロレスリング” を逸脱することがなかったからこそ、齟齬が生まれなかったわけです。

 

 ロックは過去8年間WWEを離れて俳優にシフトしており、復帰したといっても、あくまでゲスト。フルタイム参戦するわけではなかった。

 

 いわば “究極のビッグマッチ要員”。

 

 この1年、WWEの話題の中心には常にこの日実現するロックvsシナがあり、ついに迎えたこのとき、盛り上がりは最高潮でした。やはり観客のお目当てはコレだったらしい。プロモーションの甲斐があったというもの。

 

 試合も30分に及び、期待を裏切らぬ白熱ぶりでした。久しぶりのプロレスの大舞台なのに、ロックはすごい!

 

 

みつまめのLITTLE DOLLS for your life


 

 ですが、ですが、ですが・・・

 あろうことか、ロックが勝ってしまいました!!

 

 まったく、これはこの1年想像していなかった。

 この7年間、フルタイムでトップに君臨していたシナが、まさか負けるとは(笑)。

 

 これはすなわち、シナひとりの商品価値の問題にとどまらない。

 WWEそのものが、「長年現役を離れていた俳優にころっと負けるレスラーがトップにいた団体」 ということになるからです。

 

 レスリング・カンパニーの自傷行為・・・と言っては大げさかも知れませんが。

 もしロックが、これ以降完全復帰して、WWEにフルタイム参戦してくれるならいいですけど、案の定、翌日のRAWでロックは、「これは始まりに過ぎない。ロック様の次の野望はWWE王座」 と言って・・・・・・帰ってしまいました(爆)。

 

 やはりどこまでいってもロックはVIP待遇が必要なお客さんに過ぎない様子。

 

 次の登場は・・・・・・来年のレッスルマニア??笑

 

 

みつまめのLITTLE DOLLS for your life

 

 

 一方、商品価値暴落(させられた)のシナ(と自分は思う。番組ではそんなことは言いませんが)、翌日のRAWで潔く負けを認め、出直しを誓いましたが、新登場のブロック・レスナー(観客は復帰を知っていたらしい)に奇襲のF-5を喰らい、大の字。イタすぎる扱いでした(笑)。長期休暇でももらえるならいいですけど。


 

 それにしても、がっかりな結末。

 4時間のPPVの余韻も吹っ飛ぶ呆然自失でした(笑)。自分だけかな??

 

 ロックは好きですけど、ここで勝っちゃいかんだろう。

 この納得いかん感じ・・・・・・・・・もしかしたら、そうだ、あれだ。


 

 ・・・・・・高田延彦を応援してた人の気持ちがわかりましたよ(笑)。

 

 

みつまめのLITTLE DOLLS for your life


 

 来年のレッスルマニア29は、ニュージャージーのメットライフ・スタジアムで、2013年4月7日の開催です。

 

 その頃にはどうなっていますやら。

 

 長々お読みいただき、ありがとうございましたm(_ _ )m。


 

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