12月1日 日本初回放送のWWE PPV「SURVIVOR SERIES」の感想です。

 PPVの結果・内容に触れていますので、未見の方はご注意ください!

 

 1987年の第1回大会から数えて、25回目を迎えた秋のスーパーイベント 「SURVIVOR SERIES」。

 テーマは 「NEVER BEFORE、NEVER AGAIN」 と銘打った、ロック&ジョン・シナの “夢のタッグ結成”。

 2012年4月1日に開催される 「WRESTLEMANIA28」 では一騎打ちを闘う両者、一夜のチーム結成です。ロックは、これが7年半ぶりの試合出場。果たしてライバル同士は共闘できるのか??


 

 そして、会場は改修工事を経て、久しぶりに帰ってきたスポーツの殿堂マジソン・スクウェア・ガーデン。ユニークなリアクションが特徴のニューヨークのプロレスファンはどんな反応を見せるのか?

 さらに、最近しきりに連動した企画を展開しているツイッターとのコラボレーションも注目されます。
 

 現地11月20日、ニューヨーク州ニューヨーク、MSGでの開催です。


 

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                  夜の街

 

 ・US王座戦:ドルフ・ジグラー vs ジョン・モリソン


 

 MSGのファン、このタイトルマッチでのモリソン挑戦が唐突なものに映ったらしく、いきなり地元からほど近いロード・アイランド出身のザック・ライダーの名をチャント。

 WWE公式サイトを通じて、<US王座挑戦を直訴する署名>を集めていたライダーの活動を知っているということですから、さすがにコアなファンが集結している印象。

 とはいえ、試合そっちのけで意味なしチャントに興じている観客の様子は耳障り。

 しかも、試合は実に好勝負で、若手同士の切れのある動きが堪能できる、近々稀に見るグッド・マッチでした。しかしたぶん観客は記憶にないと思う(苦笑)。

 見応えある切り返し合戦を制し、王座防衛を果たしたジグラーを、ザック・ライダーが急襲して大盛り上がり。最初からライダーが挑戦していたら、こんな風に盛り上がった・・・かどうか、定かではない(笑)。


 

 ・ディーバ王座戦:ベス・フェニックス vs イヴ・トーレス

 

 

 前回PPVに続いて、イヴがベスに挑戦。

 試合形式は、他のディーバがリングの周りを囲み、場外エスケープを阻止するランバージャック・・・女性だから、“ランバージル”と言うらしい(笑)。

 ベス&ナタリアのコンビと、イヴ&ケリー・ケリーのコンビの抗争はずいぶん長く続いています。今年のディーバ部門、結局<カルマ>の途中欠場のダメージが大きすぎました。

 ケリー・ケリーは“マキシム・マガジン”の表紙グラビアを飾ったそうで、番組中のネタになっていました。しかし・・・こんな感じで、全国誌のグラビアをやったりすると、ディーバというのは“芸能界的な色気”が出てくるらしく、その後ほどなく退団してしまうんですよねぇ(苦笑)。ケリーもそのうち辞めなきゃいいけど。

 ベスとイヴはなかなかいい試合になります。フィニッシュは、コーナー最上段からのグラム・スラム! イヴ、驚きのビッグ・バンプを魅せました。

 


 ・幕間~ロック独演!


 

 バックステージからビジョンで登場のロック。

 大歓声のなか、得意のトークと決めゼリフを炸裂させ、会場ヒートアップ!

 復帰後はじめて披露した肉体は、張り切った筋肉で、春ごろとはぜんぜん違う仕上がりぶりでした。


 

 ・サバイバー・シリーズ・イリミネーションマッチ:チーム・オートン(ランディ・オートン/シェイマス/メイソン・ライアン/シン・カラ/コフィ・キングストン) vs チーム・バレット(ウエイド・バレット/ドルフ・ジグラー/ジャック・スワガー/フニコ/コーディ・ローズ)

 

 

 サバイバー・シリーズ伝統の生き残りチーム戦。

 この試合は、組まれた当初からトラブル続きでした。

 コフィと共にタッグ王座を保持しているエヴァン・ボーンが薬物違反で出場停止・・・。

 さらに、チーム・ウエイドのクリスチャンが、前週の欧州ツアーで足首を負傷して欠場・・・。かわりにジグラーが二試合に登場です。たくさんレスラーがいるのに(笑)。

 今大会の主役はロックとシナ、そしてWWE王座戦に挑むCMパンクなので、メイン戦線から外れたオートンやシェイマスの処遇にやや困ったか(笑)。意味合いとしては希薄な団体戦でした。


 

 序盤、最大のアクシデント発生。

 コフィとシンクロして場外トぺを敢行したシン・カラ、トップロープに足を引っ掛けて一回転し、膝から場外に転落!

 そのまま起き上がれず、まったく動けなくなってしまったシン・カラ、フォールを奪われることなく試合からの脱落をアナウンスされました。

 シューズを履いていることも辛いらしく、ドクターに靴紐を解かれるシン・カラ。“ガチ負傷”だと、のた打ち回ることも出来ず、ただ動けなくなってしまうようです。


 

 リング上では、思わぬアクシデントのせいだけでない、何か異様、不自然な間が空いてしまいました。ようやく試合再開も、それから数分、帰結点のない、ただ繋ぐだけの攻防がしばし。シン・カラが試合の鍵を握るような役目を何か担っていたからなのか・・・??


 

 終盤、2対3の局面からシェイマスが暴走反則負けで失格。ひとり残ったオートンが奮闘するも、最後にはバレットに沈められ、バレットとコーディ、ふたり残りのチーム・バレットが勝利。


 

 それはさておき・・・シン・カラの負傷は不運としか言い様がない。PPVのたびに、シン・カラのWWEリングで苦戦するさまを見てきましたが、もっとも得意とするフライング・ムーブでケガしてしまうとは・・・。

 膝の靭帯を損傷したそうなので、おそらく半年以上の欠場になるでしょう。巻き返しを期待された矢先でのリタイア、WWEの水が合わなかったと断ぜざるを得ませんね。WWEでの復帰があるかどうか、それも不明です・・・。


 

 前半3試合でした。

 残りは、また次の機会に。


 

 それでは今日はこの辺でm(_ _ )m。