日本初回放送8月25日のWWE PPV 「SUMMERSLAM」 の感想です。
内容・結果に思いっきり触れておりますので、未見のかたはご注意ください!
先月PPV 「MONEY IN THE BANK」 での衝撃・会心のエンディングから一ヶ月。
あれからCMパンク退団に伴う新WWE王者決定トーナメントが行われ、レイ・ミステリオが新王者に。
同じ回のRAWで、重役会から番組の混乱の責任を問われたビンス・マクマホンがまさかのCEO解任! 後任としてトリプルHがCOOに就任、新しい執行部の「顔」として、番組のキャストになりました。
COO仕事はじめとして、新王者ミステリオに、前王者ジョン・シナの再戦権行使を認め、ミステリオは王者になった同じ日に防衛戦を強いられます。
試合はRAW史上屈指の好勝負。シナが制して「新WWE王者」に返り咲きました。
しかし!!
王座ベルトを掲げファンの声援に応えるシナに、はじめて聴くギター・リフが鳴り響く!
退団したはずのCMパンク、新入場テーマ曲に乗って登場!
無言のまま薄ら笑いを浮かべてリングインしたパンク、自身の持つ「ホンモノ」WWE王座ベルトを掲げ、自分こそ真の王者だ、と主張・・・。
COO、トリプルHは翌週RAWで、CMパンクとの再契約に至った過程を説明しました。
同時にパンク不在のなか行われた新WWE王座決定トーナメントが有効と言明、RAWに正式なWWE王者がパンクとシナのふたり存在する異常事態。
そしてPPV「SUMMERSLAM」で、真のWWE王者を決める世紀の一戦が組まれ、トリプルHは自らが特別レフリーとして、その試合を裁くことを発表します。
パンク、シナ双方、その決定に疑惑の目・・・。
果たして、真夏の祭典で何が起こる!?
現地8月14日、カリフォルニア州ロサンゼルス、ステイプルズ・センターでの開催(観衆17404人)です。
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・オープニング・国歌演奏
<TOOL> のトム・ジョーンズによるギターでの国歌独奏。
・・・存じ上げませんでした。残念。
ギター・ソロでアメリカ国歌、というとザック・ワイルドを思い浮かべますが、この方も相当歪ませまくりのハード・タッチな演奏ぶりでした! TOOLのレコード、探そう・・・。
・6人タッグ戦:レイ・ミステリオ&ジョン・モリソン&コフィ・キングストン vs アルベルト・デル・リオ&R-トゥルース&ザ・ミズ
近年のPPVでは、シングルマッチが主流になっており、こんな感じで、顔見せ的多人数タッグ・マッチが組まれるのは極めて珍しいです。
こうしてみると、6人とも、しっかりキャラクターの立っている、いいレスラーばかり。ミステリオ以外は、トップというには一長一短ですが、試合でのツボをおさえた動きは見事なものです。
次回RAWで、WWE王座挑戦が決まっているミステリオ、ちょっと省エネ気味のファイトでしたが、619→“気をつけの姿勢”フロッグ・スプラッシュでトゥルースからピン。
フィニッシュ直前のモリソン、キングストンの飛び技共演も大迫力。いいオープニングマッチでした。
・幕間
前回RAW、WWE王座戦公開調印式で奇襲を受けたジョー・ローリナイダス人事部長、パンクに謝罪要求。
パンクは明らかに小ばかにした表情で大げさに謝罪、釈然としない様子で部長退散。
パンクが半笑いで後ろを振り向くと、そこにいたのは・・・
ステファニー・マクマホン!!
最近、パンクに「ビンスの馬鹿娘」と罵倒された意趣返しの登場か、白々しくパンクに労いの言葉。
しかし・・・久しぶりの登場です。殿堂式典や各種公式イベントの模様を番組で紹介する際、ちらっと画面にうつることはありましたが、こうしてしっかりキャストとして姿をみせるのは・・・2005年秋ごろ、でしたか。
あのときは、一瞬悪のオーナーの娘としてRAWに復活する気配があったんですが、直後に妊娠がわかり、番組からカット・アウトしたのでした。今ではふたりの娘がいるはず。今回、現れたステフはかなりスリムになって、以前とあまり変わらないルックスでした。テレビに映るときはしっかりこざっぱりしてくるあたり、さすがプロです。
・シェイマスvsマーク・ヘンリー
にわかに「怪物キャラ」として、再再再・・・プッシュされだしたヘンリー。この一ヶ月、ビッグショーやケイン、ウラジミール・コズロフなどを「パイプイスで足首を砕く」蛮行のエジキにするなど絶好調。もはや、この男を止めるすべはないのか・・・と思わせたところで、敢然と勝負を挑むシェイマス!
シェイマス、これを機にベビーフェイス転向です。けっこう機が熟していたかも知れません、ヘンリーに挑戦アピールした瞬間に、観客から大声援を受けましたから。
ヘンリーをトップに仕立てるために、ビッグショーやケインを一時、番組から消す、となると損失ばかりでわりにあわんなぁ・・・と思ったものですが、さらに一歩進んで、シェイマスをベビーフェイスとして観客に受け入れさせるため、ということなら、その深慮遠謀には脱帽です。
それにしても、前回RAWでCMパンクが言ったんですが、直近にクリス・マスターズやウラジミール・コズロフがキラレた模様。察するに大規模な人員整理があったようです。ヨシ・タツは大丈夫だったのか!? それより、マスターズはもったいなさすぎ。いい動きしてたのに・・・。NXT勢なんぞ使って、こうした「デキるレスラー」をないがしろにしてるようじゃあ、先が思いやられる。「SUPERSTARS」も急激にツマらなくなってきたし・・・。
ともあれ、シェイマス、ベビー売り出し第一戦、ここは大いにアピール・・・と期待したら。
あららら・・・!? リングアウト負け。
重量級大型レスラー同士の一戦、特に相手がヘンリーだけに、大味な試合展開は避けられないところでしたが、概ね観客の反応もよく、なかなか迫力の試合に。
終盤、場外でヘンリーのワールド・ストロンゲスト・スラムで防護壁ごと貫かれてKOされたシェイマス、リングに戻れず無念の敗北・・・。
今後のSMACK DOWNでは、ベビーフェイス・シェイマスが中心になって、王者クリスチャンへの挑戦、を期待してましたが、出鼻をくじかれたかたち。
これはむしろ、ヘンリーの方が先にワールド王座に挑むのか・・・、すると相手は・・・!?
ワールド王座戦を前に、イヤな予感全開(笑)。
・シーロー・グリーン テーマ曲を歌う
元GOODIE MOBのR&Bシンガー、シーロー・グリーンの生歌。
今PPVテーマ曲『Bright Lights Bigger City』を披露。
ゴスペル風衣装で、レコードよりもかなりハスキー・ボイスでした。
つづいて大ヒット曲『F**k You』を歌い、大盛り上がり。ただし、PG指定のWWE、サビの「FOOO YOU」歌詞部分は観客にマイクを向けていました。
・ディーバ王座戦:ケリー・ケリーvsベス・フェニックス
カルマ欠場以来、テーマなし、ストーリーなしのディーバ戦線、ついにベスを怪女系ヒールに転向させ、ついでナタリアをパートナーとして<DOD Dooms of Diva>を結成して主役に据えました。
王者はアイドル系のケリー、かつてのアルンドラ・ブレイズやトリー・ウィルソンのような感じでしょうか、試合がたどたどしいので、断じてトリッシュではない(笑)。
それでもケリーのキャリアベストと言っていい好試合、ベスの猛攻に耐えに耐え、一瞬の隙を突く、というわかりやすさも手伝って、さほど綻びのない防衛劇をみせました。
ベス&ナタリアはこれからが本番、レイ・クールのような大活躍が出来るか!?
・幕間
憤然とした様子でシナの控え室から退出するステフ。
R-トゥルースは緒戦の敗退にまたぞろ陰謀の存在をつぶやく。
そこへやってきて、マネージャーとして自分を売り込むのは・・・
“マウス・オブ・ザ・サウス(南部のおしゃべり男)”ジミー・ハート。
’80~’90年代WWEの名物マネージャーにして、試合中ずっとメガホンでしゃべりつづけるパフォーマンスがなつかしいこのひと、たしかハルク・ホーガンのガチ・マネージャーだったと思いますが、袂を分かったのか、久しぶりにWWEに登場してきました。
しかし「ジミー」という名が気に食わぬトゥルース、険もほろろに追い払うと、振り返って因縁をつけたのは、地元NBAチーム、LAレイカーズのSF、ロン・アーテスト親子。
今ロックアウト真っ最中で暇ですからね(笑)、サプライズ・ゲストでした。
長くなってきましたので、今回はここまでにして、つづきは次回にさせていただきます!
それでは(*´Д`)=з。