みつまめの 「WRESTLEMANIA27」 を観た!②
4月18日記事のつづきです。
前回、長くなってしまいましたので、今回、後編を書きます。
内容・結果に触れておりますことをご了承ください。
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アンダーテイカー vs トリプルH
非常に、テイストの違う試合でしたね。
この日の他の試合とも、昨年のHBK戦とも異なる。
レスリングマッチではなく、「表現力」 で魅せる。
昨年の、ケインとの抗争から、「衰え」 「限界」 を観客に提示しはじめたテイカー。
勝利への執着、容赦ない残忍性を表に出すトリプルH。
舞台は、ノー・ホールズ・バード。
トリプルHの 「お友達(=ハンマー)」 が登場するのは必然です。
祭典名物のノー・タッチ・トぺが出れば、テイカーのポテンシャルに、些かの翳りもないことが確信できます。
しかし、トリプルHはスチール・チェアの乱打でテイカーに大ダメージを。
3発のぺディグリーと、テイカーのお株を奪うツームストーンで、KO寸前に追い込むも、テイカーは返します。
トリプルHは、昨年のHBKにテイカーがみせたような慈悲の色と、この世のものでない怪物をみるかのような驚愕の目を、見事に使い分けていました。
最後のとどめに持ち出したハンマー。
しかし、テイカー渾身のヘルズ・ゲート(=三角絞め)ががっちり決まり、締め上げます。
トリプルHは、捕まりながらも手探りでハンマーを手繰り寄せ、テイカーに打ち下ろそうとしますが・・・。
寸前で力尽き、ハンマーをポトリ・・・。
技を掛けられ、表情はみえませんが、指先だけの 「表現」 です。
やがて、その指先は、力なくテイカーの膝を3回、叩きました・・・。
トリプルHの評価については、必ずしも衆目は一致しません。
稀代の名レスラー、という人もあり。
意外に、普通のレスラーでは? という人も。
僕は、試合運びや、動きについては、特筆すべき要素は見出せません。
けれど、彼の真骨頂は、その「表現力」。
それだけで、史上最高のレスラーのひとりに数えられ、尊敬を受ける資格充分でしょう。
テイカーは、勝利したとはいえ、大ダメージに立つことが出来ず、担架車で退場。
おそらく、また当分、姿をみせないでしょう。
確実に、引退のときは近づいていますが。
こうして、「最期のとき」 を意識させる 「表現力」。
彼も、二度と現れない奇跡のレスラーです。
6人タッグ・スヌーキー&トリッシュ&モリソン vs レイ・クール&ジグラー
人気番組 「ジャージー・ショー」 のアイドル・スヌーキーのプロレス挑戦。
ワイドショーでも、頻繁に取り上げられた様子。
こんな風に、メディア向けの話題発信も、WWEの得意技です。
彼女の、意外に・・・な体型が衝撃(笑)。
短い試合ながら、スヌーキーまさかのスプリング・ボード炸裂!
見事です。このスキルを知っていたのか?
レイ・クールは不穏な空気。
おそらく、スヌーキー参戦が決定し、レイ・クール仲間割れのストーリーが、先送りされたものと想像されます。
WWE王座戦・ミズ vs ジョン・シナ
まさかまさかの、ミズのメイン(笑)。
プロモはシナとロックに集中し、かわいそうなくらい無視されてました。
これまたNXTで落選したはずの、A-ライがいます(FCWの王者だったらしい)。
7年連続でWWE(或いはワールド)王座戦を闘うシナ。
まぎれもない最高のスター・・・なのに!
ロック登場が読めたため、ひとたび両者カウントアウトになっても、観衆のヒートはなし。
PC・GMの指示を無視し、ホストとして試合再開を命じたロック。
しかーし! シナにロックボトムを見舞い、ミズの防衛をアシストすると、喜ぶミズにもピープルズ・エルボーを喰らわせ、大歓声のなか、最後をしめた・・・。
なんとも、中途半端な結末(苦笑)。
レッスルマニアのメインが、プロモでおわるとは。
これだったら、一夜限りの、シナvsロックにして欲しかった。
ミズを一本立ちさせるため、祭典で防衛、というのは予想しなくもなかったですが・・・。
PC・GMが、試合再開の条件に、ロックの参戦を指令、を期待してしまいました。
第9回のホーガンのように、最後にロックが王座を強奪!? とか。
結果、ミズが王座を守っただけで、今後の風景に変化の予兆もなく、ちょっとがっかり、のエンディングでした。
と、不満はありながら、祭典そのものは、今年もおおいに楽しみました。
ジョージアドームの7万人超の大観衆をみるだけで、お祭り気分高揚です。
年間最大のイベントとして定着したレッスルマニア。
アリーナで行われた時期もありますが、やはり大会場がふさわしい。
来年の開催は、フロリダ州・マイアミです・・・。
****** 今日のPLAY LIST ******
① 「COWBOYS FROM HELL」 PANTERA
② 「REIGN IN BLOOD」 SLAYER
③ 「GOOD TO BE BAD」 WHITESNAKE
④ 「KILLERS」 IRON MAIDEN
⑤ 「Vol.4」 BLACK SABBATH