昨年10月から上演されていた東宝版『ミュージカル エリザベート』が大千穐楽を迎えて早いもので1ヶ月が経ちました。
ので、今一度ちょっと振り返りをしてみようと思います。

私が現地で観劇したのは、東京公演16回(古川11,井上5)と福岡公演5回(古川4,山崎1)になります。
当初の予定より東京も福岡も観劇回数が増えました。
増やそうと思えるくらい、想定よりもずっと楽しくて幸せな公演期間でしたね~
今期の新たなシシィ役である望海風斗さん、明日海りおさんのお二人が素晴らしくて…!
エリザベートという作品全体の解像度が増したような気がしました。
古川雄大くんのトートは、今期は変容する鏡のようでありつつ絶対的に存在するものでもある…みたいなバランスでした。(ご本人もFC配信で言っていたけど、ちゃんとこちらに伝わって受け取れていてよかったです)
とはいえ役作りの基本路線は変わっていないんだけど、東京の初日は全部乗せのような動きとアグレッシブさで今思い返すと懐かしいくらい。
そこから東京の後半にかけては急速に動きなどを削ぎ落としていって、地方公演ではその状態を維持しつつどこをピックアップしたらより説得力が出るかみたいな模索が続いて、博多座まできたら削ぎ落としきったところにだいぶ肉付けされたような印象になっていました。
今期の彼のトートの完成形がしっかりと提示されて、それが本当に素晴らしくて良かったです。
私はこの作品ではルドルフがとりわけ大好きで、トートという役どころを、私は美味しい役だと思いつつも『大好き』ではない理由も今期で明らかになりました。
感情移入できるキャラクターではないところ……というか、
感情が、役が、連続しないところ。
うん、特に、古川くんの描くトート像がその解釈に基づくので、芝居に納得感はしっかりあるけれど、トートへの思い入れが非常にしづらいんですよね。
(一方で井上トートと山崎トートに対して、私が見やすさみたいなものを感じるのはお二人のトートが連続性があるひとつの人物に見えるからなんだろうなと思います)
それぞれの描き出す役が、その日そのときの様々な要素とぶつかり合い混ざり合い、毎回様々に変化し時に爆発するような公演でした。
改めて、エリザベートという作品の面白さをひしひしと感じることができました。
トートとシシィ以外だと、ルキーニの黒羽麻璃央くんが成長著しくて凄かった…!歌唱やパフォーマンスの安定感と、役作りもぴったりハマっていて。初役だった頃とは見違えるというか…別人かな?!ってくらいでしたね。
あと、Wルドルフも非常に良かった。
二人の個性から事前に感じていた静と動、陰と陽の空気感が、板の上では逆で提示されてきたのが面白くてねえ…!!
伊藤あさひくんはキャリアの短さが信じられないくらい期間中にもえぐすぎる成長と進化で…すごい子が出てきたなと…いやあほんとに。このタイミングで演じるルドルフってめちゃめちゃ良いなと。
長期間の公演なのでいろんな変化がありつつ、古川トートは今期めちゃめちゃ余裕あった印象です。
絶不調みたいな日が聞こえてくることがすっかりなくなって、やや不調の日でも初見だったらわからないくらいの一定のレベルを出せるようになっていて、
更にコンディションに問題がなければ、カテコでも本当に生き生きして称賛の歓声を浴びたがるまでになり、
近年のドラマ出演の多さなども影響しているのか、人柄まで変わったな~というかめちゃオープンになったよねえと思います。
大楽の闇広のルドルフへのハグとかも、以前だったら彼は考えもしなかっただろうなーと。(あさひルドとの楽の回に関しては、たぶんワンチャンきょもルドのときみたいなことになる可能性のほうに賭けたんじゃないかと少しだけ…思ったり…しています。ならなかったけど)
しっかりしたお値段での円盤化も決まっており、大変ありがたいですね。
個人的には、東京後半の望海古川回がおそらく収録されると思われるのが楽しみです。この時期のこのペア、バチバチにハマりだした感じで好きだったので。
やっぱり古川くんにはこれからもコンスタントにミュージカルに出てほしいし、もっといろんな演出家のいろんな作品で観たいなあという希望があります。
なんだかあまり叶わなそうだけど……
まあ、本人が健やかで充実しているならそれでいいんだという思いも勿論あります。
ひとまずFCイベがちゃんと当たりますように。
なるべく早く舞台のお知らせがありますように。
では、話が散らかってきたのでこのへんで終わります。