ミュージカル モーツァルト!

@帝国劇場

2024/8/20(火)17:45



2日目!

5人目のヴォルフガング 京本大我さんの初日!
観劇してきました。

以下ネタバレしてますのでご注意ください。








↑アクスタは帝劇のステンドグラスをバックに撮ると、アクスタの薄い赤色の透明な背景に透けて綺麗なのでオススメです。



さてさて、

初日のカテコで古川くんが、「本人には言ってないけど、悔しいくらいめちゃくちゃいいヴォルフガング」と大我さんのことを話していましたが…

これ聞いた私は、正直なところ

ほんとに…!?いやいやいやいや!こんな期待を越えた初日とは思えないくらい最高の古川ヴォルフを見せてくれたあとにそれ言う!?

ってちょっと思いました。

でも、今となってはその言葉に嘘偽りがなかったことを実感しています。

っていうか古川くん、基本正直者で思ってもないことなんて言わない人だもんねえ…


うん、

いやーーーーーーびっっくりした!

とっても良かったです大我ヴォルフ!!!


1幕は、丁寧に丁寧になぞっていた感じ。

緊張感と初々しさが瑞々しく、天然の愛され力やどこか儚い感じが、かつて2015年に初めて彼のルドルフを観たときの印象と少し被ってみえて不思議な懐かしさをおぼえました。

とはいえ、歌唱は本当に進化していて、帝劇0番を背負ってお金をとるに値するレベルにまでちゃんと届いていたと思います。勿論まだまだ伸びしろあると思うけどね!


『残酷な人生』のラストのイ音は難しいというかイ音を大きく張るのが難しすぎるんだよね、そこをア音に少し流すようにシャウトに繋げる感じの歌い方になってて…それ昨日の初日の古川ヴォルフで見たな???ってなりました。一緒に稽古してるし共有している部分があるというのが如実だった箇所で、見ていてニコニコしてしまった。


真骨頂は2幕。

謎解きゲーム以降のギアの上がりかたが凄かった…!!!別人くらいに何かスイッチ入ったよね?

父への思いの見せ方や、アマデと一心同体で全然仲違いもせずにあくまでも共に在る感じが、京本大我という存在から生まれでたものだという感触がとてもありました。

ヴォルフガングという自分と別の存在を演じるのではなく、自分の中からヴォルフガングに通ずる部分を引き出してきたイメージかな。新鮮で、新たな作品『モーツァルト!』を観た気がします。


「謎に光る笛」(魔笛)が、謎じゃなくなったのは私には初めての観劇体験でした。

象徴的なものだということは頭では理解しようとしていたけど、今までは「なんでいきなりそんなビカビカ光ってるんだよ笛」みたいな気持ちが消えなくて(笑)

でもこの回を見て、光が消えたあの一瞬の絶望感の芝居にストンと腑に落ちました。「もう書けない」ことを知りながらレクイエム作曲に挑む様子は壮絶で…いや〜〜あの流れ見事でした!


この作品って面白いな…!!!と改めてしみじみ感じられたことが嬉しいし、大我さんのヴォルフガングのはじまりを見られて感無量です。

あとやっぱり私は大我さんの顔が好き。これはもう10年以上前からですね…(でも今回とくにヴォルフのヘアメイクしたWの2人の顔が似ていて…あれ?ということは結局古川くんの顔も好きなのか私…?いや好きだが…という謎の問答ターンに入りました笑)


そしてカテコの最後で、「雄大くんが袖で見守ってくれていた」ことが明かされ、長年2人を推してきた私は…私は…!!

いやはや、尊さで消し飛びそうでした。本当にこの2人でよかったなと思うし、歴代のヴォルフキャストの皆様にも感謝が募る。

次世代に、確かに繋がっていく、繋げていくという思いが沁みますね…


無事に幕が開いた今作。長丁場になりますが皆様の無事を祈りつつ、どこまでも羽ばたいていってほしいです!!!