先日、埼玉スタジアムに行く前の話だった。

図書館に本を返却して、すぐ近くのコイン精米所に届いたばかりの玄米を精米しに寄った。

数年前に益子を訪れた際、ある自然食のカフェで出会った玄米があまりにも美味しかったので(そして意外と安かった)、それ以来その農家さんから玄米を送ってもらっているのだ。

我が家はその玄米を、五分か七分付きにして食べている。



いつものコイン精米所には先客が二人あり、駐車スペースがなかったので私だけ車を降りて、夫はその辺をぐるぐる回っていると言って車を出した。

少し待っただけで順番が来て精米も終わった。



意外と早く終わったから少し待つかなと思っていたら、いやいや、待っても待っても夫が来ない。

もしかしたら、終わったら電話するだろうと思ってる?

私は座席に携帯を置いてきたよガーン

でもそれなら、遅いと思って車を停めて私に電話をかけるだろう。

すぐ横で電話が鳴って、私が携帯を置いていったことに気づくだろう。



とにかくもう少し待てば、いくらなんでも遅過ぎると思って次の行動に出るはず。

電話をかけるか、戻ってみるか、、。

精米には何度も一緒に来てるから、それほど時間がかからないこともわかっているはず。



10分経過、20分経過。

戻ってこなーーーーーーーーーい!

だんだんドキドキしてきた。

こんなに長く放置しておくはずがない。

事故でも起こしたのではないか?

それ以外考えられない。

そうに違いない。



携帯電話もない。

とにかく一度家に帰るにも鍵もない。

精米のための100円玉一つと玄米を持っただけで降りてしまった。

夫の携帯番号も覚えていない。

常に財布やバッグや携帯電話カバーや車の中などいろんなところに、名刺大のパーソナルカード(住所氏名電話番号、血液型、夫や息子の電話番号など明記)を忍ばせているのに、それも持っていない。

どうすりゃいいのさこのあたしえーん



そろそろスタジアムに向かうはずの時間。

試合どころではなくなった。

冷静になろう。

とりあえず、米袋を持って近くの警察署に行くしかないか。

近くで事故が起こっていないか聞く?

記憶している電話番号は義姉の番号だけだ。

電話を借りて、義姉に電話して、夫に連絡とってもらう、、、



そんなことを考えていたら、赤い車がスーッと目の前に入って来た。

生きてたーーー!と思うと同時に急に怒りが湧いてきた。

なんで?なんで?なんでー⁉︎



『どこに行ってたのよ!?』

と、言ってしまう。

夫は夫で、「それはこっちの台詞だよ、携帯持っていかないなんて信じられない‼︎」と。

『「電話してね」とか言われてない!』

「そんなの当たり前!」

『こんなに時間かかるわけないじゃん』

「そんなの知らない」



それからずーっと黙ったまま埼スタへ向かう。

車を停めたら、お互い勝手に歩いてそれぞれ食べ物やマッチデープログラムを買いに行ったりと別行動。

キックオフの少し前になってようやく夫が席にやってきたが、まだ口はきかない。



携帯を持たずに出たのは迂闊だった。

それは真から反省している。

でもでも、夫の対応もだいぶ良くないと思う。

どこかに車を停めて携帯でゲームでもやってて時間の経過を感じでいなかったに違いない(←決めつけ)。

そう思うと絶対に先に謝れなかった。



さて、試合は浦和絶好調。

今季ベストとも言える内容で、一点、二点と得点を重ねていく。

その度に飛び上がって歓喜する。

そして三点目が入った頃にはすっかりいつもの感じに戻って、あーだこーだと興奮しながら話していた。

「安居がいいよ、めちゃいい!」

『うん、リョーマのインサイドハーフもハマってる!』



私たちににとってサッカーはカスガイ。

あらためて立証された。

平和だ。

まあ、勝って良かった。

負けていたら真逆の雰囲気になっていた。



長文の愚痴かと思えば、結果的にはのろけになってしまったか。

すみません🙇‍♀️

結婚記念日なので許されたし。

39年目。

先週の旅行で贅沢をしたので、今日は大根の煮物なんかをコトコト煮ている。

40年のルビー婚には何かあるかしらと楽しみに、喧嘩しながら日々を重ねていこうと思うのだ。