[4443]『タッチ3』 46「新田と大熊の対話、孝太郎のリード」
上が明青、下が須見工のバックスクリーンのスコアボード。三回裏に0が入る。
(南の声)「相手が須見工だから?」
ベンチに戻る達也。
(原田の声)「あれは上杉達也じゃねえ」
スタンド。左の南、目を正面から右の原田に向ける。
左側面を見せている原田。
由加、怒った表情でイヤホンを耳に付けている。
(アナウンサーの声)「三者連続三振!」
バッターボックス久保田、バットを振り切った姿勢。ボール、外角真ん中に構えたミットに収まっている。
明青に1、須見工に2が入っている、バックスクリーンのスコアボード。
(アナウンサーの声)「そして四回裏、四番の新田からです」
バッターボックスに入って、構えている新田。
マウンド上の達也。
(アナウンサーの声)「さあマウンド上の上杉」
振りかぶって投げる達也。
(アナウンサーの声)「踏ん張りどころです!」
ベンチの柏葉、左向き。
真ん中低めを新田、見逃す。
主審「ストライク!」
孝太郎、不審の表情で新田を見上げる。
顔を正面やや左に向けている新田。
やや左向きのネクストバッターサークルの大熊。
左奥に右向きで投げる達也を、右手前の南、観戦している。
快音を残して振り切る新田、右向き。
高く上がる打球。
怒っているような表情の、右向きの由加。
(アナウンサーの声)「これは大きい!」
フェンスへ走る、レフトの丸山。
(アナウンサーの声)「フェンスに入るか?」
丸山、フェンスの手前、グラブの左手を掲げて捕球。
(アナウンサーの声)「新田にしては珍しく伸びがありませんでした」
左から歩いてくる新田に、ネクストバッターサークルで座っている大熊、声をかける。
大熊「新田さん、甘かったですよ」
新田「そうだな」
大熊、立ち上がって歩き出す。
すれ違う大熊に新田、顔を向ける。
新田「打ってこい大熊」
快音を残し振り切る、バッターボックスの大熊。
マスクを上げて立ち上がる孝太郎。
(アナウンサーの声)「今度は行ったか」
一塁線の内側、低く飛ぶ打球。
(アナウンサーの声)「らいとの池田、深く守っても一歩も動きません」
スタンドに入る打球。
(アナウンサーの声)「入りました」
軽く走っている大熊。
(アナウンサーの声)「五番大熊、2打席連続ホームラン!」
左奥、ベースを回っている大熊、右手前、バックスクリーンを見ている達也。
上が明青、下が須見工のバックスクリーンのスコアボード。四回裏に1が入る。
(アナウンサーの声)「須見工1点追加です!」
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