9時30分ごろにスタートした時には、秩父→群馬→長野方面に行くか、それとも市内名栗→奥多摩湖→山梨方面に行くかを決めていなかった。
しばらく行っていない長野にしようかと思ったのだが、いざ最寄りのガソリンスタンドから出ようとすると、とにかく秩父方面にひっきりなしにクルマが向かっている。
逆に名栗方面に向かうクルマはほとんどない。
ああ、そうだった・・・長野に向かう日は、もっと早くスタートしていたのだったと思い出した。
長野方面は次の機会にしよう。
さて、名栗方面に向かう。
ここ最近ずっと走っているおなじみのコース 軍畑駅前の交差点から奥多摩湖前を通りぬけ、小菅村の道の駅には寄らず、そのまま国道139号線を進む。大月市街まで、ほとんど先行車も後続車もなく独走状態が続く。
爽快だねえ!
今日は、最高気温24度との予報だったので、迷わず秋冬ジャケットを着込んだ。中はデニムシャツ、更に中にポリエステルの長袖Tシャツ。下は冬用バイカーパンツ、中はハーフタイツ、更に中に下着ブリーフ。
ただし、ネックウォーマーは着けず、念のためトライクのフロントポケットには入れて置いた。
この装備で正解だった。
道の駅つるにて昼飯。今日もケチケチモードで弁当持参。おむすびのデカめ二つとゆで卵、それに温めた乱切りキャベツとキンメダイの煮つけ少々。曇りだったため、日よけのない木のベンチに座って食べた。満足だ。
この後、少し迷ったが、目的地を河口湖にした。
国道139号線を大月市→都留市方面から河口湖に向かうのは初めてで、走っていると富士急ハイランドが目に入って来る。
さて、「河口湖畔」の道路標示に導かれながら徐行して進む。
いやあ、観光客でいっぱいだ。
しかも、外国人ばかり。
結局、半周だけして、所々で停車して数枚の写真を撮った。
雑草を取っている地元の方が二枚目の左端に写っている。
「すみません、富士山は・・・・あれですか」
と声をかけた。左上方におぼろげに見えるのだが自信がない。
「そうです。曇って下半分しか見えないけどね」
高齢の女性が親切に笑顔で答えてくれた。
あ、やっぱりそうか。
ほとんど雲にかき消されていて、これじゃあ富士山と分からない(笑)。
最後の一枚は公営駐車場からの撮影。
さて、半周後に元来た道を辿り直す。
途中、土産屋の前の横断歩道には交通整理員がいて、観光客たちの安全歩行のために少々待たされた。
いやはや、平日にも関わらず、この混み具合は大変なもんである。
この後、元来たコースをそのままノンストップで走り続けて帰った。
長めの信号待ちでは、フロントポケットに入れたペットボトルの水を何度か飲んだ。
私はほぼいつも走っている最中は独り言を喋り続けているのだが、前回の山中湖までの帰りには、その独り言も出なかった。
今日は行きからほとんど無言だった。
走っている間はほぼ無心になれたという証である。
養老孟司氏が、無心になれるひとときは至福の時間であるという意味のことを話していたことがあり、大いに共感したのだが、今日は文字通りそんな一日だった。
午後4時半頃に実家に帰着後、走行距離を確認してみた。
総距離6000㎞にあと4㎞。スタートした時は5731㎞。今日は265㎞を走ったことになる。
昨日の晩の雨もあって、後輪のカバーがはねた泥水で少々汚れているので、いつものように磨いた。ボディー全体はほとんど汚れていないが、サラッと拭いた。
このひととき、陽射しが強い。信号待ちはわずかな時間だから気にならなかったが、こんな風にしばらく佇んでいると熱い。
※今日の出費 ガソリン代のみ 行き164円✕2.22ℓ=364円。 帰り180円✕3.15ℓ=567円。計931円。
帰りは都留市内での給油。いやあ、山梨ガソリンたけえなあ(笑)。
〈関連文献〉ツーリングマップル。ただし、この日は通い慣れた道のため使わず。また、『道の駅ハイパーガイドブック』もあるのだが、最近、道の駅は目的地にはならず、途中で土産も買わずというのが定番のソロツーリングになって来たので、見返す機会が減っている。走り続けることの方が快感である。