映画「ウルフ」「ブレードランナー」「アルカトラズからの脱出」の名場面のセリフを時折、暗誦 | 恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

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 例えば movie  wolf  script   と入力して検索すると、ジャック・ニコルソン主演の映画「ウルフ」のオリジナルの英語版全セリフを読むことが出来て、そのままコピーして貼り付けることも出来る。ただし、役柄もト書きもないベタ文である。

 数年前、勤め人の頃、このやり方で、「ウルフ」「ブレードランナー」「アルカトラズからの脱出」「ペイルライダー」などの全セリフをA4版のコピー用紙に印字してファイルノートに入れ、好きな場面だけを暗誦して行った。

 

 一語一語を正確に翻訳できるわけではない。そこまで辞書を使っての勉強はしていない。そもそも短めの字幕は適当に頭に入っているから、それでいい。ちょっとばかり気になったら辞書で調べることもあるが、一番やりたいのは映画の登場人物たちの感情を再現して浸れることなので、暗誦している一語一語が正確であればいいのだ。

 

 

 口に出していて時折、記憶が抜け落ちて一、二語があいまいになってしまうこともあるが、その前後の文脈で覚えているので、何度か立ち戻りながら繰り返すと記憶も戻って来る。ということは、口にする頻度が多いほど忘れないということになっているのだろう。

 道を歩きながら、あるいは家で寝転がっている時に口に出す。

 

 暗誦できる映画の中では「ブレードランナー」が一番長い。

 オープニングからタイレル社を訪ねたデッカードがレイチェルの過去の記憶さえ作ってしまうタイレル博士の行動に茫然とするまでの全セリフなのだが、映画では登場人物たちの振る舞いや表情、それに設定場面の描写などもあるから45分程度の長さだが、セリフだけ再現するなら10分程度で終わる。

 

 「アルカトラズからの脱出」も同じようにセリフだけの再現なら7~8分程度だろうか。

 エルビスが歌う数曲の歌詞も暗誦したことがあるのだが、しばらく口にしていないとしっかり歌えなくなる。いくつかのワードを忘れている。

 一度、覚えてしまえば、歌詞よりも映画のセリフの方が定着するというのも我ながら不思議ではあるのだが、そもそも映画のセリフの方が論理的だからなのかも知れない。例えば、二人のセリフのやりとりの場面では、Aがこう言ったのに対して、Bはこう返したという、論理的な展開なのだ。歌詞は詩的であり、時には詩そのものだから表現は飛躍するし、必ずしも論理的ではないのだ。

 

 

 そんなわけで、この映画オリジナル英語版のセリフ暗誦は、カネもかからず、モノは当初、ネットで引っ張って来たscriptをコピー用紙に印刷してファイル・ノートに保管するだけの他は何もいらない、楽しい独り遊びのひとつとして自分の日常に定着するようになっている。

 暗誦したい映画はこれからも出て来るかどうかなのだが、「ゴースト」、「フィールドオブドリームズ」「ジャイアンツ」などは試してはみたものの、そこまで感情に浸れず続かなかった。決め手は自分の惚れこみようですね。