シニアにとってのパート探しは社会科見学のようなものです | 恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

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2年早く退職して機能と効率のタガを外すことが出来ました。
人生をゆるゆるのびのびと楽しんで味わって行きたいと思う60代です。

 家計の収支がどう転んでも赤字続きで貯金を食いつぶしている。年金を夫婦共に受給できるのは数か月先だが、そうなったとしても今の生活のままでは赤字は必至だ。  

 なので、パート探しを始めている。

 

 インターネット上の申し込み登録が多少面倒だと思っていた矢先、買い物に立ち寄った自宅最寄りのスーパーで募集があった。

 こちらの希望は、「日月金あたりの週3日、6時間ずつくらい働きたい」というものなのだが、電話で問い合わせてみると、あちら都合のシフト制で曜日などは好きに選べない。

 こりゃ折り合いがつかないと断念した。

 仕方ないのでインターネット検索に戻る。

 やや遠くはなるが、それでも自転車で12.3分のところにあるスーパーでも募集中と知り、仮登録の上、問い合わせた。しかし、よく画面で条件内容など確認すると「65才定年制」とある。2.3カ月後にはパート解約というのではお話にならない。面接の予定は取り下げた。

 

 気分転換に街中を歩いてみる。

 セブンイレブンが「1日あたり4時間上限、何日でも」という募集の掲示がされていた。

 4時間じゃ短いよなあ。

 あ、郵便局だ。ネットでも「週3日からOK」なんていうのを目にしていた。まあ、検討してもいいか・・・と思ったが、帰宅して、カミサンに言うと「雨の日大変そうだよね」と言われた。

 確かにそうだ。

 「そんなに急がなくても」とも言われた。

 うーむ。ちょっとせっかちかなあ。

 

 そんな折、ケータイの留守電に気が付いた。掛けてみると、先週末にとりあえず電話申し込みをした会社からのものだった。仕事は、ある施設の食事準備補助というパートである。

 来週の月曜日に履歴書持参での面接ということになった。

 その施設は自宅から徒歩10分かからないくらいの距離である。

 決まれば実にありがたい。

 

 「この年で履歴書を書くなんて嫌なこった」なんて独り息巻いていたこともあったのだが、とりあえずネットからコピーして、「編集長」で上書き入力しておけば、手間は一度で済む。その入力は今日の午前中に出来ていた。

 

 これまでの退職後10カ月に及ぶ放漫な消費生活を悔い改め(笑)、仮に月3万円くらい節約出来たとする。

 で、パート収入を月7万円くらい確保する。

 そうなれば都合10万円のプラスということになる・・・と目論んでいるんだが、絵に描いた餅にしたくないなあ。

 

 イマドキの日本は、あらゆる業界、業種が人手不足である。

 多くの雇用先にとっては、職場も出来れば正規雇用で勤務できる労働者として定着して欲しいはずだ。

 大学時代の同級生が「シニア世代の職探しは色々条件が折り合わず厳しい」と言っていた。その彼はスーパーのレジの仕事をパートで始めている。カミサンはまだ正規雇用で働いていて休日は土曜日のみで、その土曜日以外は「いつでも出勤できます」という態で働いているらしい。

 そのくらいの「気構え」があれば雇用先も必要としたくなるんだろう。「自分都合優先のシニアじゃあ問題外」と思うのも当然とは言える。

 

 うーむ。

 日・月・金の週3日なんて甘すぎるかなあ。

 シニア世代のパート探しは改めて社会科見学に近い。それも、当事者としての実践学習だ。

 というよりも、10か月間全く気にかけて来なかった「世間との折り合い」を持たなければ暮らしていけない身となりました。

 ある地方の書店の店長職から早期退職してフリーの自営業者に転じた大学時代の先輩がいる。

 その先輩とも「パートを始めなければならないから、当面予定が立たない」とメールしたところ、「小さい規模でも自営の仕事を身に着けるといいよ」という返事っをもらった。

 その通りですねえ。

 一部200円の自家製4コマ漫画本じゃあ、そのレベルに行きませんね。

 でも、そういう小さな可能性も追ってみる値打ちはありそうですね。