最近の退職後生活事情、それにトライクのことなど | 恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

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2年早く退職して機能と効率のタガを外すことが出来ました。
人生をゆるゆるのびのびと楽しんで味わって行きたいと思う60代です。

 昨日、実家で独り芝居の独り稽古を終えて徒歩での帰宅途中、信号待ちをしながら「あれ、今日は何曜日だっけ?」と自問し、そうした自問をする我が身の能天気さに思わず笑った。

 こうした感覚を今、自分は自分で大歓迎している。勤め人の頃の心身状態からはすっかり抜け出せたということなのだ。

 とは言え、芝居の稽古などは土日中心に、トライクのソロ・ツーリングは平日中心にという習慣にしているので、「あ、そうだよな。土曜日だったな」と自答したのだった。

 

 金曜日に出かけて来たトライク店 “ジェネシス目白” までの往復は、自分で道を間違えるわ、山道と違って渋滞にゲンナリはするわで散々だったのだが、無事に着くことは出来て、オイル交換と点検はしっかりやってもらった。

 今後、点検は半年に一度がいいらしい。次は来年の四月ということになる。オイルはエンジンとデフの二種類交換が必要らしいが、そっちはこれまでも世話になった元整備士の同僚にお願いできるだろう。

 オイル交換を入れず、点検のみなら5000円である。半年にこの出費は安い。最も部品の劣化などで交換が必要になれば、違って来るが。

 

 ところで、ちょっと笑ったり驚いたりしたことがあった。

 その1つは、相棒ホンダ・バリオのフロントカバー部分に付いている突起についてである。

 

 

 

 ライトとは別の、目のようにも見えるこの突起については、元整備士の同僚が「風よけを付けるためのものかな」と首をかしげていたのだが、点検してくれた整備士さんに尋ねると、そうではないと分かった。

 インドネシア国内生産・流通のバリオだが、インドネシア国内ではナンバープレートを前後とも付けなくてはいけないらしく、そのためのものだという話なのだ。これには笑ってしまった。日本に逆輸入する際に、ここは付けないでおくというわけにはいかないのだ。

 

 もう一つ、これは驚いてしまったこと。

 点検とオイル交換は一時間くらい、入念にやっていただいていた。その間に店長とよもやま話になる。

 「やっぱりPCXの方が売れ行きはいいんでしょうか? 私のは今、置いてあるトライクの中でも台数少ないですね」と尋ねたところ、「ええと・・・車種は何でしたか」と逆に聞かれた。

  (おいおい、覚えてないのかよ、オレもオレのバリオも) と内心思いながら

 「バリオです」と答えると

 「バリオはとにかく燃費がいいですからね、売れ行きも悪くはないですよ」と返された。

 ついでに、店内の色んなトライクを眺めると、そのうちの一台に「売約済み 沖縄 ○○さん」と貼られていた。

 「沖縄の人も買ったんですね」

 「ええ、今、沖縄には250台は走ってますよ」

 「!? ・・・じゃ全国から買い手が?」

 「そうですね」

 「あの、例えば先月一カ月で何台くらい売れたんですか?」

 「30台くらいですね」

 「へぇーっ・・・・」

 いや、絶句である。

 そりゃあ、オレのことも覚えていないのは当たり前だよなあと。

 

 それで思い出した。

 初めて訪ねて仮契約を済ませたのは八月最後の日曜日だった。

 署名や予約金など入れてとりあえず手続きを済ませた後、改めて店長から

 「なぜトライクをと思ったんですか?」と聞かれた。

 「もう退職したし、ホンダフィットも12年乗り続けて、この何年かはほとんど乗っていないし、カミサンが軽持ってるしで、クルマは要らないだろうと。で、中華トライクも壊れて処分したから、今度は壊れる心配のないトライクに乗りたいと思いまして」

 そう答えたら

 「昨日、契約したお客さんもほとんど同じことを言ってましたよ。クルマ代わりにって。いい買い物ですよ、保証します。壊れないし安全な乗り物ですから」と返されたのだった。

 

 尚、使い方乗り方は色々らしい。自分のように遠出をするためだけに乗る人もいれば通勤用に乗る人もいるのだとか。