大型本『黒澤明クロニクル』も桑田次郎『意撫と阿陀夢』も取り出せる場所に安置できた | 恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

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2年早く退職して機能と効率のタガを外すことが出来ました。
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 オタク趣味のフィギュア熱が高じての延長で、ものぐさおやじが部屋の整理、掃除をしている最近である。

 日曜出勤の振替で休みをとった今日は、布類・紙類のゴミ回収の日で、朝から不要本をドンドンと持ち出した。

 で、検討模索中だった超大型本『黒澤明クロニクル』と桑田次郎の画集『意撫と阿陀夢』の安置場所が実現できた。ロフトベット下のライティングデスクの上にである。

 

 ライティングデスクそのものは、息子が10代に使い、その後、置いて行ったもので何にも使っていない。開けてみたら、まだ使えるから、周りの掃除を進めながら(いや、散らかったままだ)、使い直そうか。

 上に置かれたジャングル大帝レオの本立ての方は私の幼少期に両親が買ってくれたものだから、半世紀以上・・・どころか60年近い年を経た私的お宝である。

 気分に任せてこの2冊を取り出せるようになった。本棚の中に縦に置くのはまるで無理だったので、愛蔵本が埃を被らず蘇ってくれたという実感に浸れて満足だ。

 

 「大型本」と適当に紹介したのだが、二冊ともB4サイズのようである。

 『黒澤明クロニクル』は、今、改めてアマゾンで検索してみると3000円台で買える。何とも値下げしたもんだなあ。

 定価は3万円だったのに。

 発売当時は、高値で手が出せなかった。時たま所沢の芳林堂書店の五階のフロアーに行き、買われないままずっと置かれているこの豪華本を確認し、函から慎重に取り出して眺めるということを繰り返していた。奥付を見ると発行は1997年だから、25年前である。

 その後、ライティングデスクを使うことになる息子が生まれていた頃だというのを今、改めて知った。

 日曜出勤もある身だったから、土曜日あたりを選んで、電車に乗って所沢の芳林堂まで出かけ、まぁ他の本も眺めたり買ったりした上で、この本におずおずと手を伸ばし、また戻していたわけである。

 自分の身辺生活環境との接点は大して記憶していないのだが、とにかく何度も足を運んで只見、只読みさせてもらっていたことはよく覚えている。残念ながら、その芳林堂はつぶれてしまった。

 その後、古本として出回るようになっていることに気づいた10年ほど前、7000円台だったので迷わず買った。その頃はクルマ通勤だったので、送り先を職場にしてもらって受け取り、かなりの重量を感じながら抱えて我が家に持ち帰った。

 

 

 桑田次郎の画集も、今、アマゾンで検索してみるとkindle版はあるが、本としては売られていない。

 こちらは自分のブログを辿ると、去年の3月に買っていた。

 アニメーター履歴のある友人は、桑田の画力の高さを評価していて、特に「シャープな線が他の誰にもない」のだそうだ。素人の私にはよく分からないが、この画集は躍動感ある安田靫彦と言っていいような画風である。あ、そうそう、漫画家の山岸涼子さんが「男性の顔は桑田さんを真似していた」と言っていた。同業者のお手本にされたくらいだから、大した漫画家だったんだろう。以前にも書いたが、このアメブロで、ハッシュタグとして「桑田次郎(二郎)」を検索しても本書を挙げている人は誰もいない。