先月末、エルビスのリハーサル衣装風とステージ本番用白のジャンプスーツの二通りの姿でトライクに乗り、ちょっと英語で話して去ってゆく・・・というアホなパフォーマンスを撮ってもらった。現在、YouTubeでアップしているので、興味持たれた方はぜひご覧ください。
さて、トライクで走り、ちょっと立ち止まり、一言二言喋って去ってゆくというシリーズをあれこれのキャラクターでこれからも続けるつもりで、次回は出来れば「妖怪人間ベム」のベロ、次いでブラックジャックでというワンセットを狙っている。撮影予定日の19日にベロ用のカツラが間に合うかどうかなのだが、間に合わないようなら、衣装+アレコレ揃っている映画「マスク」にすることになる。
ブラックジャックについては、黒のマントではなく、もう白衣を着て・・・という分かりやすく安直な姿で登場するつもりである。
顔のキズは画こうと思うが、目鼻立ちは似ないのでサングラスをかけて、面が割れないようにしているという設定で・・・・いや、しかし、白衣を着ているんだから、つじつまは合わないんだが、ええと、設定を適当に作り直してみればいいのだ。
初めにベロが登場して、
「ねぇ、ここら辺を白と黒半分ずつの髪の毛のお医者のおじさんが通らなかった ? あのね、オイラを本当の人間に変えてくれる約束してくれたんだけど、今ね、プー何とかチンプンカンプンとか何だっけかな、そいつを懲らしめないといけないんだ、それからにするねって言っておいてよ」
と言って去る。
その後にブラックジャックが走って来る
「すみません、ちょっとお尋ねしたいんですが、ここを赤のつなぎの服で、青い髪の毛の少年が通りませんでしたか。
えっ? 懲らしめる? 誰をだろう? ・・・プー何とかチンプンカンプン? ・・・・うーむ、ひょっとしてロシアにまで行こうと思っているのか。いや、どうもありがとう」
と言って後を追うように去る。
・・・・・
とまあ、こんな風に実に下らないネタを仕込んでいる。
で、せっかくだからブラックジャックについておさらいしておこうと思って、文庫版全巻が3000円弱という安値だったこともあって迷わず注文した。
「ブラックジャック」は数多の手塚作品中、今でも文字通りベストセラーだということをどこかで目にした記憶がある。
清く正しいキャラクターでは漫画読者、ファンを惹き付けられない時代に入っているさ中、下手をすれば過去の人になりかねない手塚が起死回生を狙って描き始めた云々とも評されていた。
30代前半の同僚に尋ねたら「ブラックジャックは好きだし、今でも読む」と言っていたから、今でもファンは増え続けているのだろうか。いずれにしても息の長い作品である。あ、そうか「火の鳥」シリーズと「ブラックジャック」は、たぶんこれからも再読するだろうなあと改めて思う。