丁宗鐡『病気がイヤがる暮らし方』再読 | 恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

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2年早く退職して機能と効率のタガを外すことが出来ました。
人生をゆるゆるのびのびと楽しんで味わって行きたいと思う60代です。

 再読して初めて気づいた指摘のひとつは「食事のバランスは一回一回などではなく、およそ三日間で考えればいい」というもの。

 食べたものは、三日間は体内にとどまるそうだ。

 これなら、出来ると思う。例えば ( 私の嫌いな ) 短時間で間に合わせの外食せざるをえない一回の食事があって、しかもその時に野菜が不足していたなら、すぐ次とは言わず、三日間の中の家庭での食事時に補えばいいのだ。

 丁先生の本も幕内さんの本も、説得力の大本にあるのは、現状の日本人のカラダ、食事を憂うるとき、数十年もしくは百年を超えた歴史の流れを概観した上での分析である。

 当世のテレビ番組は、マヌケなタレントが「美味いもの」にかぶりつくシーンをダラダラと垂れ流す一方で、医者を引っ張り出して来て「〇〇は××を食べることで改善する」だのといった、当座しのぎのマニュアル指導をしてみせる俗悪番組ばかりである。そこには、体制批判もないし、時代的概観もない。むろん、哲学もない。

 それにしても、この一方に位置する「健康番組」を頭から信じて即実行するという従順な視聴者などいるのだろうか? まあ視聴者もバカにされたもんである。いや、そもそもテレビとはそういうもので ・・・ というリクツもあるのだが。

 

 丁先生は「最善の健康管理は、自分の体質を正確に掴んで、自分が見つけていくしかない」という意味のことを書いている。例によって例のごとく、勝手な読み取りである。

 

 ところで巻末に、大塚邦明『眠りと体内時計を科学する』という本の紹介があった。面白そうなので、アマゾンで同じ著者によるもう一冊とともに古本を注文した。