昨日とは打って変わって朝から雨。
今日は調布市の東部公民館で「風の舞」の上映がありました。
企画を担当してくださった方が去年ハンセン病資料館を見学したことがきっかけになって、ハンセン病問題の重要性を認識し、ずっと企画を温めてくださっていたようです。
「風の舞」は2003年に完成したかなり古い映画ですので、皆さんどう見てくださるか不安もありましたが、私はこんなにいい機会はないと思って、自ら講演をかって出ました。
この雨で出足が危ぶまれましたが、50席ほどの会場はいっぱい。本当に皆さん画面に食い入るように見てくださっていました。
私も久しぶりにみて、塔和子さんの詩の力のすごさを改めて認識。映画は古くても塔さんの詩は決して古くはない普遍性があることを改めて思い知らされました。
ところで、「ハンセン病問題はもう終わった」と思われている人が少なくないと思います。
でも、入所者の皆さんは高齢になり、終末期の過ごし方や介護や医療など、これまで以上に深刻な問題が山積しています。そして、社会の偏見差別もまだまだ根強く残っています。
そうした中で今、家族訴訟が闘われていますが、ハンセン病に罹った当事者だけではなくそのご家族もまた、らい病撲滅のスローガンのもとに地域が一体となって取り組んだ無らい県運動や、周囲の冷たい目の中で多大な被害をこうむりました。当事者の方たちの国家賠償請求訴訟は原告側の全面勝訴で幕を閉じましたが、ともに苦しんできた家族の方々は今なお救済されることなく苦しんでいます。
また、熊本で、ハンセン病のために療養所への入所を進められていた人が犯人とされた殺人事件が起きましたが、ハンセン病ということで公開の場での十分な裁判も受けることなく死刑の判決が下され、処刑されたという悲惨な事件・菊地事件があり、冤罪だった可能性が強いことから、いま、その再審請求の裁判も始まっています。
私はハンセン病問題は、私たちと無縁のところにある問題ではなく、人間の尊厳という視点からみたとき、私たち自身の問題でもあると思っています。
ですから、これからもずっとこの問題に関心を持ちつつ、私にできることは何なのかを模索しながら、関わり続けていきたいと思っています。大したことはできませんが…
今日の上映を企画してくださった東部公民館の担当の皆さん、ありがとうございました。
なお、ここでは今月いっぱい、公民館の廊下を利用して塔和子さんの詩の展示や、書籍の紹介なども行っています。
本当はもっと広いスペースで、写真なども豊富に展示されていればよかったのですが、1篇でも2篇でも塔さんの詩に触れていただければ嬉しいです




































