ああ、1年が終わった!
 と言ってもまだ3日ありますが、明日から母のところに行きますので、今日が仕事納め。

 今年も、何と忙しい1年だったことか。
 これといって、特別のことをしたわけではありませんが、いつもいつも時間に追われている毎日を過ごしていたように思います。

 多分、もともと不器用なうえに、年を取って何事をするのにもスムースにできないからかもしれませんが、頭の回転が悪くなっているのも確か。

 でも、考えれば、何もすることなく無為な時間を過ごしているよりいいかもしれません。

 それに、今年も多くの素晴らしい、新しい出会いがあってたくさんの刺激も受けましたし、心が揺さぶられる思いもたくさんしました。

 そして、そうした出会いが私の生きる糧になっているのだなあと思います。

 ところで、昨日は朝から大掃除。
 といっても目に付くところだけですが、周囲の壁の1年の埃をきれいに落として、硝子を拭いて、ベランダの汚れを落として、風呂場を磨いて…これだけ丁寧に掃除をするのは1年に1回だけ。

 頑張ったおかげて室内全体がとってもきれいになりましたが、夕方には体中が痛くなってダウン!
 夕食を食べる気にもなれず早めにベッドにもぐりこんでしまいました。
 
 そして今日は、これも年中行事になっている築地への買い出し。

 年末に築地に行くのは、私の子供のころからの我が家の習慣で、それに夫の実家が築地にありましたので、築地に行くのは1年の〆のようなもの。

 買い物としては、こぶや豆類、かつ節などの正月の料理の素材であったり、もちろん蒲鉾や伊達巻きなどの練り物や海苔、雑煮用の合鴨の肉など…既に買う店は決まっています。

 両手に持ちきれないほどの荷物をもって、それに夫は手が楽だからと大きなリュックを背に築地市場の場外の狭い道を雑踏をかき分けて歩く老人の姿は、なんだか滑稽。
  
 果たしてこんな買い物もいつまでできるのかな?と、二人で話しながら、今年の〆の行事も無事に終えて、最後の締めを、これもいつも行く寿司屋でほっと一息。

 そういえば、場外の細い通りは、今は寿司屋をはじめとした飲食店が軒を連ねて、数年前とはすっかり様変わり。

 築地市場はいずれ豊洲に移転することになっていますが、下町情緒あふれた場外の商店はこの先どうなるのか、再開発とかで何年かのちにはこのたたずまいもすっかり変わってしまうのかと思うと、少し寂しい思いがしています。

 豊洲の移転用地は元東京ガスの跡地で、ベンゼンやヒ素、シアン、六価クロムなどに汚染されていて、かなり土を入れ替えたりしましたが、それでも食の安全への不安はぬぐいきれないまま東京都が強行しようとしています。

 それは築地が狭くて古いからという理由。

 だからと言って、危険のあるところに移転するのがいいのかどうか、これは真剣に考えなくてはいけない重要な問題です。

 場内には近頃はほとんど行ったことはありませんが、少なくとも安心して食べられる魚介類が供給されることが第一。

 でも、私も含めてなかなか関心は高まっていません。

 雑踏の中を歩きながら、毒に侵されている老人の姿を思い浮かべながら、それでも社会の流れに抗することのできない一庶民の愚かさ、悲しさをつくづくと考えさせられた買い物でもありました。

 買い物から帰ってからは、明日からの不在に備えて、夫のための正月の支度。
 といっても、簡単な煮しめと、房総の知人が送ってくれた正月用の花を活けたただけですが…
 
 そして、メールの返事と、出しそこなっていた知人への手紙書き。
 もちろん年賀状は25日までに大方出しました。

 かくして、今年1年も無事に終えることができました。

 素晴らしい出会いをくださった皆さん、いろいろと支援や叱咤激励してくださった皆さん、そして、このブログを読んでくださっている皆様、ほんとうにありがとうございました。

 また来年もどうかよろしくお願いいたします。

 母のところからはスマホで、ブログが書けるようでしたらアップします。

 
      築地の交差点。大勢の人でに賑わっていました。

 

   

   細い路地も人でいっぱい。
   昔からの店の多くが飲食店に代わっているのにはびっくり。




      房総の花が新年を飾ってくれています。