一昨日の10月31日、あした天気になる?の舞台となったサンガーデン鞍手でみんなのお祭り「ゆたかサンフェスタ」が開かれたました。
私も参加させていただきたかったのですが、その週は地方に出かける日が続いていたので、体力的なこともあってどうしても行けませんでした。

それに台風も接近していたため、「お祭りはどうしたかな」と、内心心配していたのですが、鞍手ゆたか福祉会の長谷川さんのブログに無事行われたとのこと。
午前中は少し雨模様でしたが午後は晴れてきて、みんなの笑顔が物凄く素敵だったことが書かれていました。
長谷川さんのブログも8月からずっと更新されていなくてこれも心配毎でしたが、お元気の様子に一安心。大学院と施設の運営でさぞかしお忙しい毎日を送っていることだと思います。

さて、そのサンガーデンのお祭りですが、「あした天気になる?」の取材をスタートさせたのが、2007年のサンガーデンのお祭りの日。
空模様は秋晴れではありませんでしたが、川沿いの小道には保護者会や色々な作業所の出店が並び、職員と一緒に買いものを楽しむ姿や、施設内に創られた舞台の上では練習の成果を披露する楽しそうな笑顔が溢れ、私たち取材陣にとってもその場の空気に思わず引き込まれてしまいそうな楽しい1日だったことを、つい昨日のように思い出しています。

取材をスタートさせたこの時点では、果たしてどんな映画に仕上がるのか、監督である私自身も皆目分からず、ともかく、これは!と、目に写ったものはなんでも撮ろうと終日カメラを回しぱなし。
その中で、これは眼力なのか、それとも偶然なのかは分かりませんが、後につながる重要な場面を(主人公達の紹介)カメラマンはしっかりと抑えてくれていました。

ドキュメンタリーの場合、もちろん考え方や狙いを明示したものはありますが、ドラマのようにきちんとストーリ立てのあるシナリオをもとにそれに添って絵を撮っていくのではなく、
「対象」をしっかり観てこれはと思った場面をはぎ取っていき、最後に全体を構成するというのがごく一般的で、「対象」に何処まで迫られるかが勝負を決めるというあやふやさが常に付きまといます。
しかし「対象」に迫るといっても、それは一朝一夕にできるものではなく、ある程度の時間を掛け、お互いの間に信頼関係を構築しなくては出来ないことです。

サンガーデンのお祭りは、私たち取材陣にとってはその信頼関係構築の幕開けの第1歩でもありました。みんなが楽しんでいるときに、そして大勢の人が集まっているときに、私たちもその中に入れていただいて、みんなと一緒に楽しむことで私達のことを知ってもらい、お互いの距離を縮めていくこと。これが功を奏したのか分かりませんが、その後、利用者の皆さんとはもの凄く仲良くなり、「カメラのおじちゃん」「カメラの叔母ちゃん」と、東京からの私達の取材を心待ちにしてくださるようになりました。

お祭りの時は、一人ひとりの名前も何も分かりませんでしたが、今は名前はもちろん特技や好み、こだわりの内容など、一人ひとりの姿がくっきりと脳裏に浮かび、これを書きながらも「あぁみんなに会いたいなあ」と、物凄く懐かしく思われて仕方ありません。
それだけ長く深く、彼らと向き合ってきたということなのでしょうか?
今、私にとって、みんなはかけがえの無い、大好きな人。
サンガーデンのみなさんはそんな思いを抱かせてくれる魅力に富んだ人たちです。

映画を撮っていて、こんな出会いが作品ごとに生まれるのですから、監督と言う仕事はいいものなのですね。だから幾つになってもやめられません。

サンガーデンの皆さん。
来年こそはお祭りに参加させていただきますね。