説得力に欠ける「ガラスの城の約束」2019(32) | Mの映画カフェ♪

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映画の感想など


The Grass Castle
2017年 アメリカ

監督 デスティン・ダニエル・クレットン
主演 ブリー・ラーソン、ウッディ・ハレルソン、ナオミ・ワッツ他

コラムニストとして成功し、N.Y.で充実した生活を送るジャネット
幼い頃は住む家を転々とし、食事にも困る生活をしていた

両親とと四人きょうだいの生活は貧しくても、争いがあっても楽しく
家族は愛情で結ばれていた…

と思わせるような話に、残念ながらなっていません。

最低限、食べさせるだけの経済力がなくて
子供を次々と産むのは無責任だし

学校に行かせない言い訳に
「自然がなによりの学校だ」みたいなきれいごとを言い

怪我の治療は中断し、虐待を疑う医者を罵倒して医療費を踏み倒す。

何よりこの親には確固たる信念があるわけでもなく、言い訳をしたりごまかしたりして生きている、

そこに魅力が感じられません。

この父親は、社会に適応できなくて居場所がないから、家族だけは自分が支配したくて

それを妻や子供への愛情だと勘違いしている。

実話ということで、最後は本人たちの映像もあります。辛かったことも笑って話せる、このきょうだいを立派だと思うけれど
本編には説得力のない映画だなぁと思いました。

出演者たちは悪くなかったので、脚本かな。ウッディ・ハレルソン出演で期待しすぎたか…。


コロプラ!梅雨バージョン


(6月19日 恵比寿ガーデンシネマ)