シャーロット・ランプリングの老境「ともしび」2019(11) | Mの映画カフェ♪

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映画の感想など



HANNAH
2017年 フランス・イタリア・ベルギー

監督 アンドレア・パラオロ
主演 シャーロット・ランプリング、アンドレ・ウィルムス他

原題はアンナ、ですが
「まぼろし」「さざなみ」とタイトルを揃えたんでしょうね。

オゾンが監督した「まぼろし」(2000年)はすごく良かった。あの頃50代だったシャーロット・ランプリングいまは70代

シャーロット・ランプリングが歩いたり奇声を発したり食べたり泳いだりするのを
ひたすら見つめる映画です。

想像通り、静寂というか静謐というか
大きな事件もなく極めて淡々としていて
熟睡はしなかったけれどコレは眠くなります
zzz...

ストーリーらしきものは、多分こんな感じ

二人で静かに暮らす老夫婦
夫が警察に出向き、そのまま収監される
アンナは演劇のワークショップやスポーツクラブに通う生活を続ける
被害者の母親らしき人に抗議される
息子の家に行くが追い帰される
夫も息子に怒っている様子から、通報したのは息子?
夫の罪は確定していないが、アンナは証拠らしいものを見つける(ここ一瞬寝ていて不明)
飼っていた犬を人に譲る

陸にうちあげられた鯨の死体を見に行ったり、犬を手放したりする様子にちょっとドキッとしますが

アンナの人生はこの後も続いてゆくのでしょう。厳しいというか寂しいというか
家族があっても、自分の好きなことをしていても、孤独。結局は一人なんだと思うと

この映画に深く共感できないことに、ちょっとホッとしました。

アンドレ・ウィルムスは「ル・アーブルの靴磨き」の人
カウリスマキの作品に色々出演していますが、顔が覚えられない!

有楽町の無印が閉店後、4月にオープン予定のフラッグシッブショップが工事中です
だいぶ出来てきましたね


ソニービルが取り壊された為エルメスのビルの側面が見えている


銀座はいつもどこかが工事中。
新宿、渋谷は駅が常に工事中(いつ終わるんだろう)。
変わり続ける、永遠に完成しない街、東京

(2月25日 シネスイッチ銀座)