小説家の資質?「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」2019(4) | Mの映画カフェ♪

Mの映画カフェ♪

映画の感想など



REBEL IN THE RYE
2017年 アメリカ

監督・脚本 ダニー・ストロング
原作 ケネス・スラウェンスキー「サリンジャー 生涯91年の真実」
主演 ニコラス・ホルト(サリンジャー)、ケビン・スペイシー(「STORY誌」ウィット)、ゾーイ・ドゥイッチ(ウーナ)、サラ・ポールソン(ドロシー)、ルーシー・ボーイントン(クレア)他

サリンジャー生誕100年とかで、他にも関連する映画がありますが、こちらを

・・・・・・
サリンジャーは1冊だけ
「ライ麦畑でつかまえて」の新訳(村上春樹さん「キャッチャー・イン・ザ・ライ」)が出版された際に読んだのみです。

途中まで全然面白くなくて、どうしたものかと思いましたが…
最後まで読むとなぜか突然、感動していた。結果、面白かった。

もっと若い時に読んでいたら、違う感想になったでしょうね。

年齢を問わずその時々で共感できる点があるから、広く長く普遍的に愛される作品となったのかも知れません。
・・・・・・

で、これ小説を再読しておいた方が、映画をより楽しめたような気がします。残念。

日本のサブタイトルにひとりぼっちのサリンジャーとありますが

決してひとりぼっちではなく、

両親の庇護の元に育ち
友人も恋人もいて
大学の教授に才能を見出だされ教えを受け
編集者や代理人に恵まれ
ヨガや瞑想に助けられ
結婚して子供もいた

もしサリンジャーが周囲の助けに感謝し、「許すこと」が出来たら…

小説を書く必要もなかったのでしょうね。

わがまま。自分勝手。日常においては非難されがちな性質が、創作の基となる。
単に良い人が書いた小説なんて、読みたくないもんねえ

妻になるクレア
顔の覚えられない美人、ルーシー・ボーイントン!ラミ・マレックと堂々の交際中

あれ、エミリー・ブラント?と思ったらサラ・ポールソンだった。似ていませんか?

ケビン・スペイシーの存在感はやはり大きい!
セクハラ騒ぎでどうなるかと思ったけれど、やはりスクリーンで観たい俳優です。

(1月23日 TOHOシネマズ日比谷シャンテ)