「冬の小鳥」再び | Mの映画カフェ♪

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映画の感想など


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大晦日は
実家の母に頼んでおいたおせちを取りに行くのが
毎年恒例となっている。
恒例といえば高齢の母(すみません)、おせちを作ってもらえなくなったらどうしよう…?
デパ地下かホテルで購入かなぁ。年越しそばってどうやって作るんだっけ、お、お雑煮は?
主婦歴、けっこう長いのにこの有様…ショック!

実家に行く前に
新宿武蔵野館、朝一回だけ上映している

「冬の小鳥」

ここは小さな映画館だけど良い作品が多く、大晦日の朝にしてはまあまあ人が入っている。

観るのは2回めでストーリーはわかっているが
全く飽きさせないというか全く目が離せない。

ジニの父の背中のぬくもりも、土を掘る手の冷たさも
ハッキリ感じることができた。
今回気になったのは、寮母さんのような役の女優。感情を抑えた役なのに、抑えた思いが伝わってくる。上手い!

終盤
なぜか胸の鼓動が早くなり、
自然に涙がこぼれてしまう。

最後ジニは、心だけ
大好きな父のもとに一瞬帰る。
だけど次の瞬間に待っているのは
現実だ。
それでも
前を向いて歩いて欲しい。

かすかにみえる一筋の光が
ジニを、観ている私たちを

導いてくれる。

武蔵野館をでて
私は実家の母のもとに帰り、おせちや持ち切れないほどのお惣菜と母の愛情をかかえて
現実へ戻ってゆく。
育ててくれた父、母、
支えてくれる姉、夫、友達に感謝しながら…

皆さま
どうぞ良いお年をお迎え下さい。